文責は尾崎(Jacky)。夜学バー日録。

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▼ はじめに

 バーやスナックはある種の秘境で、入ってみるまではどういう空間なのかわかりません。なんたってそこが魅力です。「秘密」や「謎」というのは、なんだってそれだけで人の心をくすぐります。入りづらそうなバーにこそ、入ってみたいと思ってしまうものです。(僕はそうです。)
 訪れたことのあるお店でも、日によって表情はかならず変わり、ある日の様子とべつの日の様子は全然違います。また、当たり前ですが自分がいなかったときのお店の雰囲気や出来事というのは、知ることができません。
 そのほうがやっぱり魅惑的だし、いろいろと騒動も少ないから、太古よりそうなっているのでしょう。
 ましてや現代、インターネット上で「今日は〇〇さんがお店に来ていた」と書けば、その日の〇〇さんの行動がバレバレになります。たったそれだけで、〇〇さんはなんらかの形で不自由を、または不利益を被りかねません。「あなた! 仕事だなんてウソついて、バーなんかに行っていたのね!」とか。そういう具体的なことでなくとも、自分の行動が意図せずどこかに残留してしまうのは、イヤな人にはイヤなものです。
 バーやスナックというのは未来には数少ない、「公開」を前提としていない場所、になっていくのかもしれません。(もちろん、公開を前提としたようなお店もたくさんあるでしょうが。)

 そういうことで、この夜学バーという小さなお店も、その日の営業の様子をインターネットを通じて発信することは、極力避けるように努めています。公式ツイッターに載せることは必要最小限、訴求力(宣伝力)のありそうなことに絞っているつもりです。会話の内容とか、どんなことが行われているか、どんなドリンクが注文されたか、どんな人が来ているか、何人くらいのお客さんが来ているか、ということは、あんまり書いていません。書くときは「夜学バーらしさのアピール」や「ブランディング」(!)を意識したときです。たまに「お客さんがいないよ〜」といった泣き言めいたことを書くこともありますが、さみしすぎてついつい本音が出てしまったのでしょう……。(これらは、「j」という署名があるツイートに関しての話です。)
 また、「訴求力がある」ことなら何でも書いてしまうのかというと、さにあらず。たとえ黒柳徹子さんがトツジョ来店しても、ご本人が公にそのことを表明しないうちは、こちらも書くことはないでしょう。お店のなかでは「じつはここだけの話、こないだ徹子さんが……」と思いっきり自慢するかもしれませんが、おそとでは言わない。そういうふうに、バーというものは「秘境」としての機能を守っていかなければならないのです。

 ではなぜ、この「ジャーナル」と名付けられたページをわざわざ作ったのか。「どんな秘境だって、たまには空撮くらいされていいだろう」という感じです。「アマゾンの文明未接触部族をドローンで撮影!」というような。(個人的には、『大長編ドラえもん のび太の大魔境』でヘビースモーカーズフォレストの中を空撮する場面のドキドキ。)

 無数にきらめく夜のお店。その中でそれぞれに毎夜、いろんなことが起こっている。そしてそれが、ほとんどすべて秘密の中にかくされている……そういう面白さの、わずかな一端を、ほんの少しでも覗き見してもらえたら、と。

 夜学バーというお店で日夜、どんなことが行われているのか。その全貌は誰にだってわからない。僕だって毎日お店にいるわけではないし、いるときでも見えていないことも多いはずです。ましてや、インターネット上でこのお店の存在を見つけて、未だ足を踏み入れたことがない、という人には、まったくなんにもわからないでしょう。
「わかんないけど、とりあえず行ってみよう」という人もいるでしょうし、「わかんないから、もうちょっと様子見だな」と思う人もいるでしょう。「わかんないから、まあべつにいいや」もあるかもしれません。このページが「様子見」の材料になればいいし、「わかんない」が「もしかして、こういうことか?」くらいになって、「ちょっと実際見てみよう」になればいいな、と願って、ちょっとだけここに毎日の記録を書いてみます。

 僕がお店に立っていた日のことだけを書きます。秘境性を保つため、ほとんどのことは書きません。とくに、後々なにかの「証拠」として機能しそうなことは避けるようにします。夜学らしく、起きたことよりも僕が考えたことを書くと思います。それでちょっとでもお店に興味を持っていただけたら。あとは、読み物としてある程度成立するものをめざします。
 タモリさんはかつて『笑っていいとも』について、「反省はしない」と長続きの秘訣を語っていたそうです。僕もずっとそういうスタンスでやってきました。10年くらいお店をやっていて、記録をとったことはこれまで一度もないし、反省らしい反省もほとんどしません。店を閉めた瞬間に、その日にだれがきていたか、ということさえ思い出せなくなるのです(本当です)。だからこのジャーナルなるものも、きっと「記録」や「反省」にはならないでしょう。
 とりあえず試験的に、こっそりとやっていきますね。
(2018/09/16 02:22)

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2021/07/01木 16−19自習
 母娘による来店。家族ならではの掛け合いが楽しい。なぜか佐良直美のレコードが置いてあるのに反応してくださったのはこのお母さんが初めてである。しかもどういうわけだがやたら佐良直美に詳しかった。『世界は二人のために』を流したら、イントロ数秒で「あ、これこれ」と仰る。すごい。
 なぜ佐良直美のレコードがあるのかというと、通学路にある古道具屋の軒先に「ご自由にどうぞ」と、森山良子のレコードとともに並べられていたから。再生機も一応あります。もっと音がいいのが欲しいけど。
 佐良直美やあいざき進也の話などをしていたからか、かわいいぼくだけど実年齢より10歳くらい上に思われていたらしい。小学校低学年のとき、担任の先生から「あなた歳をごまかしていない?」と言われたのをよく覚えている。身長は前から1〜3番くらいだったのに。

2021/07/02金 16−19自習
  自習のテーマは人それぞれ。ある年わかき女性は「わたしの考えた最強の喫茶店」の構想を練っていた。僕も協力というほどではないが意見を言ったりなど。実現したら面白いな。いろんな過程に(継続的に)立ち会えるというのが、こういうお店の楽しいところだと思います。

2021/07/03土 16−19自習
 テレワーク需要と帰り道ワンクッション需要。自習の需要はそれなりにあると思ったのだが、だいたい1日に2名くらいしかいらっしゃらない。外したと見るか、このくらいがちょうどいいと見るべきか。いずれにしても、しばらく続けないと定着はしないので、もうちょっとやってみて様子を見るかもしれません。

2021/07/04日 16−19自習
 先週日曜にたまたまいらっしゃった方が再来店。有言実行とても嬉しいです。「また来ます」と仰って帰る方の8割くらいは再会が叶いませんので(僕調べ)。わさびの効いたかんぴょう巻きをいただきました。

2021/07/05月 16−19自習
 女子2名。やはり2名である。なんと、5日連続2名でありました。
2021/07/08木 16−19自習
 と思ったら今度は1名。緊急事態宣言発令前最後の営業日となりました。「最近は若い人が少なくなりましたね」という意味のことを言われた。この方が前回いらっしゃった時には、確かに彼より年上のお客が一人いただけだった。その前は「若い人」が何人かいたはず。さらにその前は僕と同年代くらいの方が一人いただけだった。
 実際はどうか。この自習期間(6月24日〜7月8日までの僕の担当日11日間)を振り返ってみよう。カッコ外は累計で、カッコ内は実数です。10代が3(2)名、20代と見られる方が13(8)名、30代以上と見られる方が11(7)名。そのうち男性と見られる方が12(8)名、女性と見られる方が15(9)名でした。少なくともこの「自習」期間に限れば、「若い女性」が夜学バーのメイン客層だったわけです。あらふしぎ。
 ではなぜ、彼の実感はこの実像とずれたのであろうか。僕のデータによると、この期間中に彼が来店した4回のうち3回は、30代以上の男性と見られる方しか来店していない日だったのである。なんという偏り! つまり、マア単なる偶然ではありましょうが、少なくともこの11日間については、「男性ばかり来る日」と「女性ばかり来る日」があったということ。面白いですね。なんとなく、世の中というのはある程度属性ごとにまとまって動くということを、信じたくもなってきます。
 ちなみに11日中、男性しか来店しなかった日は4日間、女性しか来店しなかった日は4日間。どちらもいらっしゃった日は3日間。混合の日の客数はそれぞれ、3名、6名、4名。2名以下だった日はすべて男性のみまたは女性のみ。「5日連続2名」の内訳は「女女男男女」。0名の日はありませんでした。
 平均客数が2〜3名で、母数がごく少ないため統計としての意味は特に持たないでしょうが、なんとなく面白いですね。

2021/07/20火 16−20自習
 グランドスラム(お客なし)。なんとなくそんな気がしていたので、片付けなどに精を出す。
 お店としては12日ぶりの営業ですが、その間に「平成のジャッキーさん展」という珍妙な催しを行っておりました。そのことは僕が高校1年生からやっている個人ホームページに書いています。ご興味のある方は探してみてくださいませ。

2021/07/22木 16−20自習
 6月24日から始めた「自習」という試みを、引き続き行っております。詳しくはトップページの「最新情報」をご覧くださいませ。かんたんにいえば、木戸銭(入場料)だけいつも通りいただいて、持ち込みOKで注文はしなくてもよい(してもよい)という決まりにしています。4年以上もお店やってたらたまにはお店じゃないようなこともやりたくなるのです。けっこう独特の空気で面白いと思うので、よろしければ。自習じゃない日もたまにあるのでご注意を。

 高校生の頃から来てくれている大学生が「今日、初めてここで高校生に会いました、高校生ほかにもいるって言ってたのウソだと思ってました」と。
 夜学バーは「所属」や「常連」という概念を存在させないようにしているし、そもそもお客というものは「ある時期にはけっこう来るけれども、ある時期にはあんまり来ない」のが自然なこと。ゆえにこの「いる」という発言の真偽判定は難しい。が、事実……というか実感としては、2017年4月の開店から今にいたるまで小中高生は常に「いる」。最初期は僕が高校の先生を掛け持ちしていて、間もなく辞めたので、生徒たちがたびたびやってきていた。彼女たちが高校を卒業してからも、どこから見つけてくれたのかわからない謎の高校生や、僕を呼んで「お店やさんごっこ」をやらせた学校の生徒、友達やお客さんの子供、上京したての高校4年生などなどが一人でやってくることがけっこうあった。いろんなルートでいろんな子どもたちがやってきてくれる。
 しかし、全体から見ればその数はかなり少なく、「小中高生がたまたま小中高生と出会う」タイミングはまれである。まれではあるが、たま~にある。最近はなぜか若い人が多いので、十代が複数という状況もちょこちょこ。
 話はずれるがなぜ若い人が(相対的に)多いのかというと、お酒を出していない(出せた時期も少しあったが)というのと、時短営業していること、そして、いきなり暑くなったからだと思う。大人は天候に左右される生き物なのである。暑さに慣れてきたころにはもうちょっと増えてくるはず。

 今日はほかに、先日たまたま通りかかってインしてくださった方がコーラと生クリーム持っておいでになったり、昔の教え子がきてくれたり。いろんなルートの人がいる、というのが本当に大事だと思う。なんとか維持していきたいので、みなさまご協力ください。こっそりと宣伝をお願いいたします。いろんなルートで。

2021/07/23金 16−20自習
 トップページの「エッセイ11」(将来的には別ページに移動します)にも書いてあることなのですが、この「自習」という取り組みは僕がかつて開いていた「尾崎教育研究所(おざ研)」という変なお店のシステムとかなり近いものです。偶然、今日のお客のうち初めのお二人は「おざ研」時代からのお客さんだった。積もる話や想い出話……には、あんまりならない。なるパターンもあるけど、あんまりなりません。そのほうが良さそうならそうなるし、そうでもなければそうならない。そのような感じを望ましく考えております。
 その後もぽつぽつお客あり。オリンピックの開会式がちょうど始まる時間に閉店。やはりここ数日は、小山田圭吾さんとか、小林賢太郎さんとか、オリンピックに関する話題がそれなりに出た。明日からはどうだろう。開会式を境に、たぶんガラッといろいろ変わる。

2021/07/24土 11−16自習
 珍しく(まあまあ珍しいです)遅刻してしまった。急いで駆けつけると、日陰で本読んで待っていてくださった若人がひとり。ありがたいことです。申し訳ありませんでした。
 続いて、吉池(御徒町駅前にある鮮魚が目玉のスーパー)のお寿司を買ってきた方。「ちょっといいパック寿司買って食べる場所があるのは非常にありがたい」というようなお言葉をいただいた。ちなみに普段の営業でも何か持ってきて食べていただくのは、一言断っていただければ問題なければ問題ありません、フードごく貧弱ですので……。インスタントお味噌汁のお湯もご提供いたします。食べ終わったあとはパソコン広げてお仕事しながら、気ままに四方山、話していらっしゃった。このように上手に利用していただけると「自習」を催している甲斐があるというもの。
 途中でコンビニ行ったりするのも問題ありません。今日は3名のお客中、おふたりが途中でちょっと退出しておいででした。そういう感じでいいのです。自習の内には自由が含まれているのです。木戸銭ははじめにお支払いいただくので、無銭飲食はできません。

 閉店するころ、若人と少しお話。詳しく書くと僕の「手の内」を明かしすぎてしまうような内容になるので伏せますが、つまり彼は僕の「手の内」に踏み込んできたわけである。ものすごく簡単にいえば、彼がこのお店にくる理由の一つは、僕がどのように営業中の空間を調整しているかを見るためだという。
 この文章をお読みになるような方ならわかっておられるか、想像していただけると思うのですが、僕はずいぶんいろんなことを考えながらお店に立っている。うまくいくときもあればそうでもないときもあるけど、悪い空間にならないようあれこれ常に調整している。エアコンの温度とかそういうことでもあるし、本の並べ方とかでもあるし、何よりも彼が注目してくれているのはカウンター内でのふるまいだろう。一挙手一投足で場は変わる。立ち位置や視線、間、果ては呼吸まで意識していないと、思わぬ色に染まってしまう。よく見て聞いて考えて動き、話す。お店を作るのは遊び的ゲージツとしてやっているつもりだけど、お店に立つのは職人のようなものだと不遜ながら思います。腕がいいといえるほどではなく、駆け出しの。それで日々わざを磨いている。そういうところに気づいてもらえるのは実に嬉しい。がんばろーと思いました。まる。。。
 。。。。。
 。。。。。
 ↑よくわからない人は「ちょこっとLOVE」で検索~。

2021/07/25日 11−16自習j→16−20自習のめみ
 知らない人がきても知っている人がきても、さして様子を変えない「平熱精神」を意識している。「自習」の場合もそのようにしていたら、ちょっとした問題が発生。
 自習において木戸銭(入場料)は、入店時にカウンター上の箱の中にぴょん、と入れてもらうことにしている。このたび、おそらく初来店であろうお客さんがその中へ1000円をぴょん、と入れてくださった。その時にハッと思った。あれ、いま1000円入れてもらったけど、もしこの人が「奨学生」として認定される人であれば、それは頂きすぎだな?
 実際、その方は奨学生として認定され得るとすぐに予想できた。ならば木戸銭は500円でよい。その場で「おやおや、あなたは奨学生という、木戸銭がちょっと安くなる対象に当てはまりそうですね、お年と身分と経済状況を教えてくださいますか」といったふうに尋ねればよかったのかもしれない。しかしそうはしなかった。不躾という気がしたのである。

 僕がなぜ、初対面だろうが幼馴染だろうができるだけ顔色を変えぬ「平熱精神」を心がける(もちろんけっこう驚いた場合は無理をせず「おおっ」とか言うし、反応したほうが意義ありと判断すれば反応するが)のかといえば、「相手にどんな事情があるかわからない」から。相手がどんな事情を背負って、抱いて、どんな気持ちでやってきているかわからない以上、相手の属性や相手とのこれまでの関係のみによって態度を決定するのは、「相手を見ていない」ことの証明となる。
 親友だからといって、姿を見かけた瞬間に「ウェーイ!」とか言って頭をはたいていいわけではない。いや、そういうことが許される関係というのもあるのだが、「親しき仲にも礼儀あり」とも言う。

 そういうわけで、「この人は奨学生である」と、いきなり勝手に判断するのは性急で、もしかしたら非礼なこと。通常営業においてもそうである。夜学バーでは原則、奨学生か否かをコースターの種類で区別するが、初めての方にはまず一般用のコースターを出すのが基本。しかるのち、会話の中で「奨学生」とされる要件と意思を確認して、コースターを取っ替える、というような流れになることが多い。
 ただ、すでに奨学生とされている人が同級生や後輩を連れてきたような場合は、こちらで判断して奨学生用のコースターを出すこともある。また明らかに幼い人で、注文の品を出すまでにある程度の交流が成立している場合も同様にする。この辺は臨機応変、つまり適当。様子を見て決めている、というだけなのだ。実のところ。

 自習の場合、交流ほぼゼロの段階でお金を払ってもらうことになるため、上記のような「確認」の暇がいっさいない。
 普段は、席に座ってもらって、おしぼりを渡して、注文を聞いて、品物を出す間に、「この人にはどっちのコースターで出すか?」を判断している。判断がつかない場合は、まず一般用のコースターを出す。そして「交流」(これは会話に限らない)を重ねていく中で確認する。あるいは会計の際に「奨学制度というのがありますが」と切り出してみたりする。そういうことが「自習」では行いにくいわけである。

 長い時間が経って、その人が少なくとも「奨学生」、あるいはそれよりも木戸銭の安い「特待生」(そんな言葉はこれまで使ったこともないが、わかりやすいので今日はそう呼ぶ)として認められ得るという確信を得た。しかし、もしも当人が「いえ、私は一般がいいです」と言ったら、一般として扱うのもまた礼儀なのである。そういう中高生もたまにいる。子供扱いしてくれるな、うちは実家が太いんだ、というわけである。しかもお金はすでに箱の中、わざわざ引っ張り出して返金するのも間が悪く、また無礼な気もする。
 とはいえ普通に考えたら若ければ若いほどお金はない。帰り際に「ところで、奨学制度というのがありまして」と切り出す予定だったのだが、自習の場合は会計もしないので、タイミングが難しい。逸してしまった。というか、忘れていた。しまった! ぜひまたおいでください。


 自習という言葉を掲げているため、勉強や仕事をしたり本を読んだりする方は割といらっしゃる。どの程度「お話」をするかは難しい。別に無理してでも話しかけるぞという態度のお店では元々ないので何もなければ黙っているのだが、それにしても人のいるところに来るからには、そこに人のいることに意味を求めていらっしゃるのは間違いないはず。ただそれが「話す」ということへの期待なのかといえば、必ずしもそうではない。そこはきっと「まだら」なのである。一つの色や言葉で表せるような「期待」ではなくて、もっと曖昧でよく言えば詩的なような。
 明確な答えを求めても、夜学バーには用意がない。明確でない「用意」ならたくさんあるのだが、それをいつ出すべきか、また出さざるかの判断が難しい。自習に限らず、こういうお店をやるというのは、この葛藤の時間である。

【のめみ記】
 Jackyさんもすなる自習といふものをのめみもしてみむとてするなり。
 Jackyさんタイム(Jackyさんがお店へ立っていた時間)からいらした方が2名。続いてもう1名。聞くところによると、Jackyさんタイム中に書店へお出かけなさり、本を購入して戻ってきたとのこと。
 自習営業中は途中退出をされる方が多いように感じます。飲食物の買い出しの場合が多いかと思いますが、そういった余地、退出しやすい雰囲気のようなものがあるかもしれません。確かに、授業中にお手洗いに立ち上がるのは何となく気が引けますが、自習中だと比較的やりやすいこともあるでしょう。なんとなくその感覚に近い気がします。

2021/07/26月 18−20のめみ
【のめみ記】
 グランドスラム(お客なし)。ネーポンソーダを飲んだり、ネーポンソーダを飲んだり。たりたり。

2021/07/27火 16−20自習
 16時にf氏と交代。「ジャッキーさん(僕=店主)以外の人も日報を書いていいのなら、書きたい」と申し出あり、メール等で送ってもらうことに。以前も「書きたい」と言ってくれた人はいたのだが、実現しなかったので、今回(25日〜)が初めてである。
 8月(以降)の夜学バーについて会議するなど。高校生いろいろ意見やコメントなどくださってありがたい。彼女のように「塾利用」してくれる人が増えるようアピールしていきたいが、あまりやりすぎると変な色が出てしまうので、「本当は子供が行ってはいけないのではないか」的な雰囲気は残しておきたい。どう頑張っても立地的にも建物的にも、そうキャッチーにはならないのが良いんだか悪いんだか。

「自習」(6月末から試している持ち込み式の営業)と称してお店を開けるのには不安があった。人は来るだろうか、来たとして良いと思ってもらえるだろうか、わかりにくすぎて新規の人はむしろ来づらいのではないかと。やってみると、初めての方や久しぶりの方も多く、夏休みということもあって思ったよりは来店がある。ドリンクを作らないので常に距離を保てるし、混むほどではないので常時換気していても暑くない。お酒がそもそも出ないので声も大きくなりにくい。今回の緊急事態宣言にはけっこうマッチした形式なのではという気がする。お酒が持ち込めると無限に飲んでしまえるので、酒類の提供をしない時期にこそ自習は活きる。

2021/07/29木 16−20自習
 僕は放送大学に通算11年在籍しており、母は放送大学卒業生である。そんなこともあってか放送大学在学生、卒業生の方がお越しになることもある。願書も置いてます。10月入学受付中です。(まわしもの)

2021/07/31土 16−20自習
 16時台に博物館帰りの父娘。わざわざ寄ってくださって有り難いことです。漫画英才教育が進んでおり、すでにあれもこれも読んだという。行く末が楽しみ。

2021/08/03火 17−19自習 のめみ
【のめみ記】
 グランドスラム(お客なし)。瓶コーラをそのまま飲んだり、文章を書いたり。たりたり。

2021/08/05木 15−20自習
 15時台にお一人と、後半にもう一人。最近は飛び石でお店を開けていても、だいたい1〜3名くらい。こんなところでよろしかろう。
 学生の人がいま興味を持っていることと、いま僕の興味を持っていることがかなり重なっていることがわかった。実際、彼が紹介してくれた本に書いてあることと、いま僕が読んでいる本の中に書いていることが、かなりの程度重なっているようだ。個人と責任の時代は終わりつつある(といいな)。

2021/08/07土 9−20自習(のjf)
 7月27日にたまたま3人で雑談していて「自習の日」をやろうという話に。ちょうど「新規陽性者数」急増の折だったので迷ったが、その場に居合わせた高校生が「私はきます」と言うので、一人でもお客があるならと広報控えめにして実施してみた。
 告知文を転載。

●8月7日(土)自習の日
9時〜20時まで「自習」形式にて営業

・木戸銭1000円(1日通し料金、当日入退場自由)
・ソフトドリンク、食べもの持ち込み可
・通常メニュー(お酒を除く)あり、注文時に会計
・担当者編成の都合上6部に分かれていますが、いつでも自由に出入りして構いません。もちろん各時間の中途でも

【時間割と担当者(自習監督者)】
1時間目 9時00分〜10時30分
 
のめみ「モーニングあります」
2時間目 10時45分〜12時15分
 j「詩と詩情のこと」
3時間目 13時00分〜14時30分
 f「演劇」(仮)
4時間目 14時45分〜16時15分
 j「友情と夏休みについて」
5時間目 16時30分〜18時00分
 f「日記」(仮)
6時間目 18時15分〜19時45分
 のめみ「早押し機あります」
完全下校 20時00分

※休憩時間は、前の時間の担当者が対応します。
※「」内は担当者による一言です。当日の指針や当人の関心事など。そういうテーマの空間にしたいというわけではありません。ただ何かのきっかけやとっかかりになれば。
※所変われば品変わり、人が変われば場も変わり。授業を行うわけではありませんが、自然と各担当者の性質に応じた空間・時間になると思います。お店の雰囲気や空気感の変わる様をお楽しみいただければ幸いです。
※日々の学びの実践として、感染可能性を低くさせる工夫をお願いします。

◎のめみ氏から一言
喫茶店で注文する飲み物
第1位 ミルクセーキ
第2位 レモンスカッシュ
第3位 紅茶
であるところののめみです。実はコーヒーが飲めません。

どこに住んでいたとか、何が趣味だとか、どんな経験をしてきただとかということを文章にするのは苦手です。これだ、というものを書き連ねてしまうと、そこからあぶれたものたちをないがしろにしてしまう気がするから。ここからここまで、だなんて決まっていないのです。とはいっても、何のきっかけもなしに交流するのは難しいこともあるかもしれません。そんなときのために、あらかじめ
ホームページを作っておきました。住んだことのある場所、趣味、学生時代の部活などはそちらに書き留めているので、参考になさってください。もちろん、これは話題を限定するものではございません。

なぜ夜学バーにいるのか、ということに関してもまた、これだと決めつけられないのでうまく書けません。ここが好き、ここがとてもおもしろい、という言葉に尽きるのですが、無理矢理言い換えると、いろんな人に会いたい、ということである気がします。いろんな人を知りたい、の方が適切な表現かもしれません。
8月7日も店員になったり、お客さんになったりしようと思っています。たりたり。

 当日、僕は自分の担当時間以外はほとんど席を外していたけど、高校生は朝から晩まで11時間くらいお店にいたようだ。お客は合計4名だったけど、常に誰かはいたことになる。
 いちいちお店から出たのは、その場の人口密度を下げるためでもあるけど、何より「自分のいない場でしか起こりえない展開」のため。もちろん、自分がいるからこそ起こることもたくさんあるし、そのほうが楽しかったり実りある場合はいくらでもあろうけど、僕はいつだっているのだ。でも時に客として存在することは自分にとっても誰かにとっても良いことと思うので、人口密度を気にしないならもうちょっと居たとは思う。
 しばらく遠くに引っ越す人がお別れを告げに来てくれた。嬉しい。同じ市に旅立った夫婦も、かつて同じようにこのお店にご挨拶に来てくださったな、と思い出してしんみり。お元気かしら。

2021/08/12木 15−20自習
 しばらく遠くに暮らしていらっしゃった方が。以後は関東にいるとのこと。東京というのは、いや東京に限らず土地というのは、出ていく人もいて、やってくる人もいて、また帰ってくる人もいて、切なくて楽しくて嬉しい。土地があってよかった(何)←古
 入れ替わるように、お店にある『明日、私は誰かのカノジョ』(アスカノ)を読みにおいでの方。漫画喫茶として考えたら安いのか、高いのか。定価で買えば既刊7巻で6000円くらいになるわけだから、安いと思ってもらっていいか。自習の時は木戸銭だけで良いので。このお店にはよく見るとかなりレアだったり高かったりするものもたくさんあるので、そういう利用法もぜひ。普段はやはりあれこれお話しすることが多いが、自習と銘打ったせいか読書や勉強がしやすくなっている気がする。どっちもあるのが理想なれど、バランスは難しい。なんであれよい時間になるといいのですが。

2021/08/13金 11−16自習
 東京都の徹底点検来る。満点。コロナリーダーバッヂもらえるらしい。やったね。
 f氏がモノ取りに来る。
 その他なにもなし。実質グランドスラム(お客なし)。ただ完全試合ではなくてノーヒットノーランという感じか。
 考え事捗る。読書あまりできず。

2021/08/14土 17−20のめみ
【のめみ記】
 友人たち、夜学バーで何度かお会いした方、私とははじめましての方がいらした。夜学バーにいないときののめみをよく知っている人と知らない人が同時に存在する空間に立つのはとても難しい。居心地が悪い場所になっていなければ良いのですが。

2021/08/16月 13−18自習
 ある人(演劇経験者)と演劇の話をしていたら、ある人(演劇未経験者)がやってきた。僕は大昔から、演劇をあまり大仰なものにせず、ものすごく手軽に、簡素に、カジュアルにできるような世の中にならないかと考えてきた。それで試みに、その場でノートに脚本を書いて、3人でやってみることにした。

A 今日は天気悪くなりそうですね。
B 降りそうですね。
A あ、わーーーー。
B うわーーーー。
C やあっ。
A、B ふー。ありがとう。
C どういたしまして。

 これだけを30秒くらいで書いて、「やってみませんか」と二人に持ちかける。他に人もおらず、照れるような状況でもない。クォリティも求められない。ある程度知った仲でもあったので、さほど抵抗なく賛同していただけた、と思う。ABCの分担を決めて、一回練習し、すぐに本番。座ったまま、上半身だけちょっと動かす。10秒程度の短い芝居である。
 B役になった人にとっては、これが初舞台。こんなのを初舞台にさせて申し訳ないという気持ちもあれど、しかし、0が1になったというのは確かで、非常に意義深いと僕としては考える。僕としては、演劇とはこんなもんでいいのである。これで十分に楽しいのだから。これが1分になり、10分になり、いつか何時間と伸びていくだけなのだ。
 タイトルはどうしましょう? と問いかけると、C役の人がちょっと考えて、「晴れ、時々」と言ったので、それを採用した。とてもいいタイトルだと思う。三人いればいつでもできます。どうぞご自由に。
「初舞台」から数分経って、2名が来店。片方はよく知った人で、もう一人はその後輩。なんと現役で演劇をやっている人たち。これは、やるしかない。
 念のため様子を窺って、「そういうことをしても大丈夫か」ということを検討。と言ってあまり遅れるとノリが薄れてしまうので、やや急いで。『晴れ、時々』をゲリラ的に上演してみた。僕がA役だったので、僕がキッカケを振ったらB、Cは乗らざるを得ない。
 来たばかりの二人は驚きつつ、楽しんでくれたようだ。初来店の方は、「いい場所ですね!」と言ってくださった。それはお世辞というよりは、ボケに近い。「早っ!」というようなツッコミを誘う。うむ。
 B役の方お帰りになり、またお一人が来店。よくおいでんなる高校生の保護者。非難されるかと身構えるも、非行に走るよりはマシとお考えのようで、「娘をよろしくお願いします」と。がんばります。

 演劇をやっているお客さんが格別多いというわけではなくて、今日はたまたま。でも僕が一応やっていたことがあるので、普通のお店よりは多いのかもしれない。
 エンゲキボックスみたいな、カラオケみたいな感じで気軽に演劇が楽しめる施設があればいいなと15年くらい考えているのですが、どうでしょう? 「今日エンゲキ行こ?」みたいな。だってみんな実はけっこうやりたがってるんだもの、お芝居。歌と同じで、恥ずかしくない環境があれば、みんなやりたがると思うんだけどな。

2021/08/17火 15−19のめみ
【のめみ記】
 4月末から5月頭頃まで夜学バーにてアクセサリーを販売していた方が、私が個人的に依頼していたネーポンクリームソーダのピアスを届けにいらして下さった。クリームソーダのグッズは見かけてもネーポンクリームソーダはおそらくほぼない。もちろん彼女はクリームソーダアクセサリーも製作なさっています。

2021/08/20金 13−18
「お酒を出さない5−20時内の時短営業」がメインになって久しい。静かにやっています。僕が前にやっていたお店に来てくださっていて、夜学バーには一度も来ていなかった方が、最近複数回おいでになっている。不思議な動きがある。どんな時期にも。

2021/08/21土 15−20のめみ
 終わりがけに少し顔を出す。古い(9年くらい)友達が来てくれた。店員合わせて4名いた。昔話ではなく、一般的な話をたくさんした。きょうだいとか家族構成とかが、性格や生き方に及ぼす影響についてとか。それにまつわるエピソードとか。面白かった。
 のめみさん渡某国ゆえ、今日でひとまずお休み。初めて「働きたいです」と申し出のあった時から決まっていた。出会ってから約半年、お世話になりました。パチリ。

【のめみ記】
 2名とJacky(店主)さんの3名。蔵書の『妹の力』[J註:柳田國男ではなく畑田国男の著書]から兄弟姉妹関係の話に。私以外の3名は末っ子で、私だけ第一子長女であった。自分が何人兄弟(姉妹)の何番目であるとか、ひとりっ子だとかはやはり性格や特性に少なからず影響を及ぼしているとは思う。『妹の力』の巻末資料の年表も結構面白いので、ぜひ一度ご覧ください。
 ところでしばらくの間私は異国の地へ旅に出ます。またどこかでお会いしましょう。

2021/08/22日 15−20
 三鷹で妙な場所を運営している方が、上野に用があったからと寄ってくれた。こちら、月から土まで、だいたい日中はいつも開いているので、行ってみると良いです。尾崎に聞いたといえば怪しまれません。本当に妙な場所なので、是非とも。
 趣味のある人と趣味の話など。比較的安全に雑談できる場として存在していることには、まだ意義があるはず。雑談できる場は、たとえば去年の5月くらいに比べれば数十倍くらいに増えていると思うけど、比較的安全に、がつくと、たぶんそう多くはない。そのようにやっていきたい所存。

2021/08/24火 15−20
 どうにも仕事が捗らないので夜学バーに移動してきたという。小一時間経って終わったー! ってところでノンアルコールビールをプシュー。こちらとしましても役に立った感があって嬉しい。一方でPC開いたまま「あー仕事やる気でねー」みたいな人もいたり。それはそれで、その一言が重要だったりもするはず。

2021/08/26木 13−18
 グランドスラム(無客)。5時間何をしていたのか。新聞読んだり、コーヒーをいれて飲んだり、本読んだり、文章を書いたり、事務作業をしたり。考え事をしたり。
 ハガキが届いていた。《先日お邪魔させていただいた者です。たびたびお世話になっておりますが、この間の夜学バーは個人的にベスト回でした(沢山あります!)<中略>ジャッキーさんの「場」のつくり方にも改めて感動しました。いつもありがとうございます。》かわいいどうぶつの絵はがき。切手はドラえもん。こちらこそありがたいことです。
 差出人はペンネームで書いてあって、住所はない。どなたかは僕にはわかります。まったくの匿名でなく、すべてを明かすでなく。ちょうどいいバランスに存じます。というわけで僕のほうも、おはがきの内容を、何もわからないように引用させていただきました。うれしかったので。ついでにいい店アピール。
 夜学バーは、日によっていろんな意味でばらつきのある不定形不安定なお店で、そのせいか通ってくださる方から時おり「神回」「ベスト回」といった表現を聞くことがあります。僕もそういうばらつきのあるお店が好きです。忘れられない奇跡的な回、というのは確かにあるのです。それを目指すでもなく目指すというか、そういう確率を高めるお店づくりというのは、意識していると思います。もちろん、がっついたらうまくいかないので、むしろ無心で。環境はつくっても方向性は与えない。人事を尽くして天命を待つ感じ。そこに奇跡がきてくれる。
 葉書の追伸。《どうかお身体大切に、お過ごしください。》がんばります。

2021/08/31火 13−20
 13時過ぎに高1来る。18時過ぎに帰る。その他お客なし。考えてみれば今日は平日だったのだ。しかも夕方からは雨。普通の人は来ないですね。わざわざ31日に長丁場で開けたのは、東京では今日で夏休み終わりという学校がほとんどのはずだから。高1の子も「夏休み最後なので家にいるのが嫌で」みたいな意味のことを言っていた。その意味ではよかったが、5時間ずっと二人であれこれ話すだけの時間になった。
 ちょっと前、ある高校で非常勤講師をやっていた。夏休みは出勤しなくても良い(給料は他の月と同額出る!)のだが、わざわざ講師室の前に「この日は出校してますので用がある人はきてください」と張り紙をした。週に2、3日くらい用もないのに学校に行って、自己推薦書とか志望理由書とかを手伝ったり、たまたま来ていた生徒とただ雑談したりしていた。たぶん、僕と雑談するのを主目的として学校に来て、ついでに勉強をしていたような子もいたはず。振り返れば、学校をお店のようにしていたのだとも言える。どこにいても、やることはだいたい同じなのだ。
 9月も、夏休みに講師室で待っていたように、夜学バーはたびたび開かれ、なんの用もなく僕はボケーっと座っております。張り紙はトップページに。気をつけておいでください。
「この扉を出ると、新学期の学校へ向かう道が始まってしまう!」みたいなようなことを言いながら彼女は消えていった。8月31日の次に、9月0日があるといいのにと、今も真夜中に目を覚ます。
 ほんとのこと知りたいだけなのに夏休みはもう終わり。

2021/09/04土 12-17
 前回いらっしゃった際に教えていただいた本を「読みましたよ」とご報告。こちらもたまたま似たテーマの本を読んだので、それをお教えすると、その場で注文しておられた。経済が回っている!
 ミルクセーキを眺めながらボーッとしている方がいらっしゃったので、ボーッとしているなと思ったら、家だとボーッとできないから、ボーッとしにきた、とのこと。『死神くん』読んでお帰りになった。
 1時間黙り、5分くらいしゃべり、また1時間黙る、みたいな方もおられます。いろいろご心配なく、と言いつつ、心配するのをぐっとこらえたり、また解放したり。

2021/09/05日 15-20
 久々に東京に帰ってきた、その足でおいでくださった。1ヶ月とか、1年とか、東京を離れる方が散見される。うらやましい。そろそろ自転車で長距離走ったりしたい。峠を越えたい。(ピークスパイダーなのです。)
 昨日注文した本が「もう届きました」とのこと。

2021/09/09木 15-20
 青年コーヒーを注文し、仕事を進める。合間に話したりする。カフェっぽい。こういう時間はとてもいい。

2021/09/11土 12-17
 青年コーヒーを注文し、仕事を進める。僕も文章を書いたりなどする。そういうことが気楽にできるようになったのは、自習と銘打ったおかげ。13日から通常営業にするけど、この自習的なノリは温存していきたい。

2021/09/12日 12-17
 前のお店や前の前のお店に来てくださっていた方が、小2の娘さんを連れて。前に会ったときは赤ちゃんだったからとても感慨深かったです。壁に貼られていたMoo.念平先生の『山奥妖怪小学校』のポスターに興味を示しているようだったので、そっとカウンターの上に置いといたら、読破してくれた。『ドラえもん』も好んで読むというので、14巻を渡したら「これ読んだことある!」と、「家がだんだん遠くなる」や「からだの皮をはぐ話」などを読みながら実況してくれた。
 お帰りになったあと、まさにその『山奥妖怪小学校』を編集した久志本出版の某氏が来店、9日に発売した岸大武郎先生の『SOS!ムシムシ大作戦』を受け取る。帰ってから読んだら面白かったので、こちらも夜学バーで取り扱う所存。買ってください。『あいつ』という短編は平成元年の『ルックバック』(藤本タツキ)です。
 ウェブ上に自伝小説を連載している人に感想を求められ、伝えるなど。

2021/09/13月 12-17
 仲良し女性2名。柿二つとレモン半分使った生ジュースを初提供。気にいっていただけてよかった。抹茶もたててみた。たてるというほどのことではないけど、茶筅や懐紙を使ってそれっぽく。カジュアルお抹茶。どちらもの500えん。
 きんつばをいただいたので、反射的に「このきんつばのうまいこと!」と言ったら、「やっぱり言った!」と大騒ぎ。『ドラえもん』にあるセリフなのです。奇しくもこれも14巻(昨日参照)、「かがみでコマーシャル」という回をぜひご覧ください。「やっぱり言った!」ではなくて「このだんごだって」とこたえていただきたい、と注文をつけておいた。

2021/09/14火 12-17
 終わりがけに1名来店。ここからしばらく、「1日1名」の日が続きます。いつまで続くだろう。0という日がほとんどないのは我ながらなんだかすごい。

2021/09/16木 12-17
 1名。内容のあまりなく、真偽のどうでもいい、高度なノリだけで成立する会話が展開。僕は心地よいです。

2021/09/17金 12-17
 1名。高校の制服でやってくる(高校生とは言っていない)。女子高生がいかに最強か熱弁される。おじさん殺戮計画や男性を別の惑星に隔離する計画(個人特定を避けるため、計画の内容を少し変えています)などを熱弁される。

2021/09/18土 12-17
 1名。13日から18日まで、僕の担当日は5回連続で女性しか来店していない。お酒を出さなくなってからは男性の比率が相対的に少なくなっている気がします。明日はどうなるか。
 コーヒーと柿ジースをご提供。『SOS!ムシムシ探偵団』1冊売れる。

2021/09/19日 18-20
 おそらく初めてだと思われる若い人がやってきた。初めての時も2回目の時も、名前を聞いたり素性を確認したりほぼしないので、初めてでも2回目でも、あんまり変わらない。ゆえに、時にはわからない。いや、かなりの確率で覚えてはいるのですが、「覚えてますよ! 以前おいででしたよね!」とわざわざ言うことはない。
「一見(いちげん)は常連のように、常連は一見のように」という言葉があって、けっこう好きだ。しかし夜学バーにはそもそも「常連」という概念がない。「一見」とか「初見」という概念も特にない。その場にいる人はその場にいる人である。それだからいつも新鮮にやれる。そうでなければとっくに飽きていると思う。

2021/09/20月 14-17
 グランドスラム(お客なし)。待つ時間は豊かである。すべての可能性があるから。しかしお店をあとにした瞬間に、逆にすべての可能性が消え失せる。そして目の前にはまた別の完璧な可能性が開けている。やー、なんと素晴らしいことでしょう。

2021/09/21火 14-17
 3人のお客が黙々とリモートワーク。ししおどしのようにカコーンと時折、雑談が交わされる。連休の合間の平日。

2021/09/23木 14-17
 藤子・F・不二雄先生のご命日。お客は1人だけだったが、取材の打ち合わせに3名の方が訪れる。みなさま優しいので拙著『小学校には、バーくらいある』一冊ずつお買い上げいただいた。
 取材というのは、たぶんYouTubeに動画が上がるということになるのだと思います。商業的なものではありません。
 夜学バーというお店をどのようにアピールするか、というのは積年のテーマで、僕としては「流動的な場」ということを強調したいのだが、なかなかうまく表現できないし、スッと理解してもらえる土壌も見当たらない。僕には力不足で、時期尚早。
 やはりわかりやすいのは「ドラえもんの空き地」ということだったり、「子供にこそそういう場は必要である」ということ。この辺りを強弁していく内容になるかもしれない。
 橋本治さんの「原っぱ」論の力をまた借りる。

2021/09/24金 14-17
 グランドスラム(ノー客)。
・ほぼ毎日開けているため、お客が分散
・金曜なので、昼間は力を溜めている(みんな夜に遊ぶ)
・もうすぐ緊急事態宣言が解除されそうなので、力を溜めている
・二日連続30度超え
 お客を待ちながらいろんな事情を考えてみるのですが、実のところは「たまたま」でしょう。

2021/09/25土 14-17
 お仕事帰りの銀座経由で御来店の方と、十三についてなど熱く語る。
 17時05分くらいにお客あり。遅刻ですぞ。18時30分くらいに閉店。
 いつもより自分のことを話した。そんな必要もあります。

2021/09/26日 17-20
 日曜の夜は、睡眠のリズムの狂いがちな人たちの夜。文学の話などする。森鷗外や樋口一葉。
 以前、大学1年生のお客さんから小坂井敏晶さん(高校と大学が僕と同じ!)の『増補 責任という虚構』を教えてもらった。その関係の話をしていたら、「鷗外の『かのように』ってそういう話ですよね」と言われた。帰ってから文庫で読んでみたら、まさに。
「その無いものを有るかのように考えなくては、倫理は成り立たない。理想と云っているものはそれだ。法律の自由意志と云うものの存在しないのも、疾っくに分かっている。しかし自由意志があるかのように考えなくては、刑法が全部無意味になる。」
 小坂井先生が仰っているのもそういうことである。それにしても、僕の拙い説明を聞いてとっさにこの作品が出てくるのは素晴らしい。

2021/09/27月 14-17
 学校帰りの高校生と、初めておいでになった方。3人で営業時間を過ぎても話し続けて、暗くなってしまった。これが後、意味になればよい。せめて筋トレになればよいな。

2021/09/28火 14-17
 グランドスラムすなわちお客なし。ただ待つ。そして灯火が消えるように終わる。そんな日もある。

2021/09/30木 14-17
 緊急事態宣言の最終日。明日から夜学バーでもお酒を出すし、営業時間の範囲も1時間うしろに伸びる。
 終わるとなればさみしさもあるもので、お酒を出さない変則的な営業は一面楽しいものだった。売り上げは出ないけれども、感染リスクもあんまりない。心地はよかった。お帰りの際に「自習の期間も含めて、楽しかったですよ」と言ってくださった方も。特別である、ということはそれ自体本当に楽しい。そこだけを切り取って考える事も悪くは無い。ただ、それを前提にして先に進めたら、狂ってしまうことがある。
 16時20分東京発の新幹線に乗ると行って16時ごろに出て行った彼は、間に合っただろうか。いろいろ健闘を祈る。

2021/10/01金 15-20
 今日から都の要請が「営業5時から21時まで、酒類11時から20時まで」に。金曜の夜は混む可能性があるので営業しないでおこうと思っていたが、台風予報が出ていたのであえて20時までにしてみた。普段から「台風が近くにあると、天候とは関係なく本当にお客がこない! さみしい!」とたびたび主張しているのですが、今日もドキドキ。夕方には雨風が収まり、4名(ここ最近としては多いです)の来客に恵まれた。泣き言の成果でもあろうか。
 今日からお酒の提供を再開したけど、アルコールを召し上がったのは15時すぎにおいでになったおひとかただけ。その後の3名はみなさんソフトドリンクのみでした。金曜の夜に一滴もアルコールが出なかったことに。平熱の美学。

2021/10/02土 12-16
 土曜は昼だけにしてみた。2名の来客。ゆったりとしていた。心のどこかで、「お酒が飲めるぞ! ウギャー!」と人が押し寄せてくるのを想像していたのですが、そういう求心力のあるお店ではなかったようです。
 夜学バーはアクセスが良いこともあって、「ついでに寄る店」として利用されがちな側面がある。東京に出たついで、映画を観たついで、美術館に行ったついで、友達と会ったついで……。帰り道に途中下車して寄ってくださる方もいるし、家を出たついで、散歩のついで、さまざまな「ついで」がそれぞれの人の中にあるようです。8点の外出を9点か10点にするとか、−5点の外出を3点くらいにとか、いろんなふうに使っていただけたら幸せです。
 16時で終わったので、夕方から上野公園で人と会う。そこで偶然に小学生の男の子ふたりと一緒に遊ぶことになり、サッカーしたりザリガニを探したり銀杏を拾ったり、たぶん友達になれた。本当にたまたま知り合ったのだが、8歳とは思えぬ賢い人で、「MITに入って30歳くらいまで勉強して、それから科学者になる!」と息巻くスーパー少年であった。また会えますように。お店のない時間が、いつもこのくらい有意義に使えたらな。

2021/10/03日 15-20
 日曜の午後。なんと5名もの来客が!(多いのです。)営業終了後に顔を出してくれた人を合わせたら6人。さすが休日。緊急事態宣言が明けて、休日の価値が上がったというか、休日の休日らしさが増したというのもあるのかも。日曜の夜はお客が少ない、というのがかつては定番だったけど。
 ゴールデン街時代の友達とか、前のお店から来てくださっている人もいらっしゃった。わざわざ書くということは、当たり前だけど夜学バー以後に知り合ったお客さんのほうがずっと多い。長く通ってくださっている方には感謝しきり。いつか夜学の次の何かができた時も、すべてのみなさんよろしくお願いします。
 お店がなくなったらもう終わり、というのはさみしい。せめて生きている限りは。

2021/10/04月 15-20
 2名の来客。3人でいろいろとお話しする。「こち亀が45周年ということで話題ですが、ジャッキーさんはこち亀について一家言ありますか」と問われ、「もちろん」とお得意の「こち亀=ドラえもん論」をぶった。またこち亀200巻の変化の流れについてなど。僕は最初期が特に好きです。
 お笑いについても、僕はとても好きなので話せて励みになった。東西の差とか、コンプライアンス関連を含む最近のテレビのお笑いにまつわる傾向とか、トリオとはなんなのか、とか。このあたりご興味ある方はぜひお話ししてみたいです。

2021/10/05火 15-21
 数ヶ月眠っていたキープボトルを呼び覚ます。夜学バーはボトルチャージないので、木戸銭のみでお召し上がりになれます。すなわち会計は1000円、奨学生ならなんと500円。お金の節約したい方はご相談ください。
 18時30分ごろにf氏と交代。彼女は本当にこのお店のことを好きでいてくれるようなので、是非とも多くのお客にもまれて、より磨かれていってほしい。「f」の字のある日には、積極的に足をお運びいただけると嬉しいです。
 夜学バーで僕(尾崎=Jacky)がやっているようなことには、実はある程度ノウハウというか、コツみたいなのがあるので、少しずつ伝授しつつ、それを参考に彼女らしいやり方を探ってもらって、いつか独立(ちゃんと儲かったり継続できる形で)できるような力を育ててもらえたら。僕のやるようなことは、本当に儲からないので、どうにかオリジナルを見つけてくれるといいな。
 儲からなくていいなら、そのままやってくれればいいのかもしれませんが、違う人間だし、正直言って、生まれた性別の違いもかなり大きい。一般には(平均的には)女性のほうが「こういう仕事」は向いていると思うけど、面倒なこともたくさんある。そこをどうやってうまくやっていくかは、今の僕にはちゃんとわかっていません。
(「こういう仕事」というのは、飲食物以外の魅力を看板にして人を呼ぶ商売、ということです。)

2021/10/06水 18-20
 わずか2時間の短い営業。ずっと通ってくださっている方と、初めていらっしゃった方との2名。こんな時期でも、そしてこんな変則的な形態でも、初めての方がおいでくださるというのは、本当に希望です。ぜひまた。
 拙著『小学校には、バーくらいある。」のなかに、「二度めは、ずっと」という言葉が出てきます。詩的なというか、それ自体では何を言っているのかわからない表現ではありますが、僕は気に入っています。ぜひとも二度めの木戸をくぐってください。一度だけだと、想い出は固定されて写真になります。二度めからは、動き出して生きます。(詩的)

2021/10/07木 13-18
 1名のご来客。お仕事や雑談。
 お店は土地に括り付いたもの。お客さんの住む土地が変われば、当然お店との距離感も変わる。そのたびに新たなよき関係に更新されていければ、素晴らしく嬉しい。
 僕も、東京の西のほうに住んでいた頃に通っていたお店には、やはり行く頻度が減ってしまった。しかしゼロにはならない。新しい距離感で、みんなで幸福にしていたい。

2021/10/08金 13-18
 1名。二つ向こうの県から、「秋葉原にパソコンを修理に出したついでに」ときてくれた。高校生の頃から通ってくれていて、今は大学生。人と話したり、人のいる場に顔を出したりすることが少なくなってしまっているようだ。13時の開店と同時にやってきて、16時30分くらいに帰っていった。
 自分がお店をやっている意味というのは、ちゃんとあるんだなと思える。平日の昼間は本当にお客が少ないけれども、こういう需要が少しでもあるなら、歯を食いしばってでもやる意味はある。昼営業はある程度必要なんだな。

2021/10/09土 12-16→20
 このままではグランドスラム(お客がゼロのまま営業を終えること)という予感がしたので、営業を夜まで伸ばすことにした。どうせ荷物を待つし、ジャーナルを書いたり色々することもある。Twitterに投稿し、ホームページとGoogleカレンダーを変更。
 16時半に来客あり。延長していなければグランドスラムだった。その方お帰りになり、現在18時。あと2時間はおります。どうなるかしら。

 答えあわせ。その2時間でなんと5名が。ごく直前に告知しただけなのに。とはいえ、それを見てきたわけではない方々もいた。
 友人から「Googleマップでなんか得体のしれない妙な(和訳:面白そうな)バーを見つけたから、行ってみて」と言われたという2人連れ。今日が本当は16時までだということをご存知でなかった。土曜の夜だしやっているだろうと来てみたようだ。つまり、僕が急遽営業時間を伸ばさなければ、この方々は夜学バーに入ることができなかったわけだ。恐るべし、偶然。いやここは、直観というべきか。僕の。そして彼らの。
 お金がないからテイクアウトだけで……という人。本当は座っていきたいのだろうと思ったので、奨学生+ごちそうシステム利用を(本人と、その場にいるお客さんたちに)促した。これなら500円ですむのである。ほとんど喜捨に近い制度。

2021/10/10日 15-20
 首都圏のJRのほとんどが止まってしまった(らしい)影響もあるのだろうか、現在17時40分ですが、まだどなたもいらっしゃらぬ。おかげでお店の整理整頓が進みました。あと2時間20分、どうなるでしょう。

 答え合わせ:そのままどなたもいらっしゃらず、グランドスラムでございました。

2021/10/11月 15-20
 23〜25歳の時に働いていた中学校の生徒と、30〜32歳の時に働いていた高校の生徒と、夜学バーに高校時代から通ってくれている大学生と。個人的に非常に感慨深い取り合わせだったのだが、それとその「場」とは特に関係がない。昔話は出てこない。本当に人に恵まれている。

2021/10/12火 15-21 →f
「(芋)焼酎はビニールの味がする」とおっしゃるので、「なんとなくわかるかも」と答えたら、「お酒を飲める人に共感してもらえたのは初めて!」と。しばらく言葉を交わすうちに、「ビニールというよりタイヤの味に近い」という結論に。初来店の方でした。次は二度めに。

2021/10/13水 18-20
 期せずして、求心力の強いとある人物と、彼を追う人たちの集いの場に。たった2時間の営業でも、動くときは動くものですね。

2021/10/14木 13-20
 営業時間を20時までに伸ばしてみた(もともとは18時まで、10日に変更)ものの、7時間待ちぼうけてグランドスラム(客なし)。そんな日もある。けっこうある。もちろん2019年度までは、年間通して数えるほどしかなかったが。

2021/10/15金 13-20
 金曜、3名の来客あり、アルコール提供は1杯のみ。平和極まりない。コーヒーと柿ジースがよく出ます。

2021/10/16土 12-20
 12時10分くらいに最初のお客があって、以下途切れずに10名(うち1名は無料枠)の来客。「サバン」や「雪国」を何杯も作って、楽しかった。
 お店の端っこでは、数学の苦手な高校1年生が、東京理科大卒の自称「証明厨」から、6時間くらい講義を受け続けていた。三角比(三角関数)を基礎からわかりやすく、原理原則を懇切丁寧に教える姿は、皆よい肴になっていたと思う。公式やシステムを覚えさせるのではなくて、なぜその考え方を我々(彼は「僕ら」と言っていた)はしなければならないのか、という「動機」から説いていく、なんと真っ当な方法だろう。
 ふたりは約束して来たのでもなければ、すでに面識があったわけでも(たしか)ない。たまたま同席して、たまたまその人は試験前で、たまたま数学に苦手意識があって、もう一方はたまたま数学が好きだったのである。そういう奇跡のような反応が時おり起こるから、やめられない。
 新潟出身の人が新潟のお酒を注文すると、何人かがそれに便乗する。しない人もいる。なんとなく場がよい心地になる。
 小さなお店に行って、その場で幸福に満たされるかどうか、その確率は非常に低い。普通なら1%にも満たないかもしれない。それを5%とか10%にするためにどうしたらいいか、ということを考えるのが、わたくしどもの役目というか、楽しみです。

2021/10/17日 15-20
 日曜の夕。打って変わって昨日の1/3未満の来客。静かにやる。人生のことを話す。18歳から名言が数々飛び出す。スピードがある。鮮やかに描いていきましょう。

2021/10/18月 15-20
 現在、17時40分です。ジャーナルを7日ぶん書き終えました。まだお客はありません。あと2時間20分!(またこの時間!)
 現在、2021/11/13の21時08分です。ずいぶん時間が経ちましたが答えあわせ。2名のご来店がありました。お一方は名古屋から。夜学バーの重要なコンセプトの一つは「全国からお客を呼ぶ」ですが、「東京に来たら寄りたいお店」として考えてくださっているようです。そういうお客さんを、できるだけたくさん増やしたいものです。

2021/10/22金 15-20
 JK(本人がJKであることを一種誇りにしているので強調)はじめ4名のご来店。未成年のお客がさらに増えると、彩りがあって良いのですが、なかなか。あんまり「若い人きてね!」なんて言っても、面白くないのでできるだけ黙っていますが、もしこのお店を見つけたらば、ぜひ勇気を出して、活用してください。老若男女問わず、それを見つけてしまったら、そこに行くかどうか、またいかように利用するかで、人生というものはいくらでも変わります。と、僕は信じます。(だからやっています。)

2021/10/23土 17-20
 昨日はJKでしたが今日はDS。男子小学生。数は少ないですが、そういう骨のある若い人が通ってきてくださるのは誇らしいし、身も気も引き締まります。みなさんぜひ、見所のありそうな若い人を見かけたら「夜学バーへ行け!」ととりあえず言ってみてください。あとは我々がんばります。
 とある会社(大企業!)の若き同期2人が、偶然にも(本当に偶然らしい)このお店によく通ってきてくれているのですが、一方がお引っ越しするそうで、たまたまここで顔を合わせるようなことは少なくなるだろうし、そもそもこのお店にいらっしゃることも今ほど多くはなくなるだろうと、寂しい気持ちにはなります。しかし夜学バーはあくまでも「居場所」や「溜まり場」ではなく「中継地点」であり「補給拠点」でありたいので、遠く離れることも上等! いつでも必要な時には、あるいは気が向いた時には顔を出してほしいもの。
 夜学バーは東京の東側にあって、東京の西側からするとやや遠い。西側の人はそう頻繁には来づらいと思いますが、それでもちょこちょこ顔を見せてくださる方はたくさんいます。今日もそんなたいせつなお客がありました。月に一度とか、それより少ないくらいの頻度でも、なんなら数年に一度でも、互いに交換できるものはたくさんあります。友達ってそういうもんだと思います、なんて書いてみて、そうかやっぱり僕は友達というものを求めているのだなと改めて思います。ぜひ、適切に仲良くさせていただければ。

2021/10/24日 18-20
 遠く寒い土地へ引っ越してしまった人や、初めておいでになった男女を含め、10名弱の来客あり。日曜の夜、たった2時間で。久々にカウンター内がタスクで埋まって、頭も体もフル稼働でした。時短はいったん今日でおしまい。
 その、例の男女の方々は、初めておいでになって、確実にこのお店を楽しんでくださったと信じているのですが、しかしお二人が今後、ふたたびご来店なさるかといえば、非常に心もとない。きてほしいけど、わからない。楽しんでいただけたというのは間違いないはずだけど、それは「この場、この時間を楽しんだ」ということではあっても、実は「このお店を楽しんだ」ということではないのかもしれない。お二人はこのホームページやTwitterを見てきたのではなかった。おそらくGoogleマップなどで見つけてくださったのだろう。この周辺は日曜の夜に開いているバーが少ないため、そういうお客が日曜には多い。だから本当に、イレギュラーが楽しめるという意味では、日曜が一番面白い。誰も来ないような日も多いけど。
 そういうお客は割に定期的にあって、でもリピーターにはなりにくい。だけどそれを嘆きたいわけでもない。たった一度きりかもしれないが、みんな(僕も含む)にとってかけがえのない時間になってさえいれば、それは本当にすばらしい。もちろん、また会えたらもっと嬉しいんだけど。

2021/10/26火 20-24
 遅い時間、ちょうど閉店という時に、若い男性が入ってきた。初来店だった。こういう時、よほどのことがなければ断らない。話してみると、夜学バーに来るべくして来たのではという気がして、やはり断らなくて良かったと思った。そして幾日か経って、彼はまた姿を現す。「閉店なんで、すみません」と言わなくて、本当によかった。でも言わざるを得ない時だってある。そんな時に僕は、何を言おうか。それも非常に大切である。イメージトレーニングをしておこう。

2021/10/28木 20-24
 夜学バーとしてはめずらしい(と、言わせてください)「おまいつ」な日。ようするに、比較的いらっしゃる頻度の高めなお客さんが、揃うというような。基本的に僕は「常連」という概念がこのお店に馴染むのを嫌うので、できれば「来店頻度」も色とりどりにしておきたい。でも実際、こういうような日もある。全員がなんとなく、お互いの顔を見知っているというような状況。とはいえ名前も仕事も知らないな、という程度の。
 夜学バーの場合は、これは自負として言うのですが、そういう状況であっても「馴れ合い」のようにはならない。そこに新しく、たとえば初めておいでの方が入ってきたとしても、「ウワッ、すっかり空気が出来上がってるな!」とはおそらくならない、一定の緊張感を持った状態。それをいつでも維持できるよう、一所懸命やっております。

2021/10/29金 15-24
 金曜はむらがある。この日は10名のご来店。翌週は9名、その翌週は3名。金曜は混む場合もあるけど、混むことを予想して嫌う人も多いので、まったく静かな日だって多い。賭けのような気分で、楽しんで来ていただけたら嬉しいです。

2021/10/30土 17-24
 初めての方や久しぶりの方など。時短終わって最初の土日というのもあったかもしれない。総数は4名。

2021/10/31日 21-25
 翌日が僕の誕生日なので、あわよくばお祝いしてほしかったのと、体力温存のために変則的な営業時間。24時までに4名のご来店あり、ゆったりと過ごしたのち、みなさんお帰りになり、25時前になって同郷の18歳がお祝いに駆けつけてきてくれて、「誰もいないじゃん!」。せっかくなのでとだらだらしゃべっていたら、25時半くらいに男性2人ぐみ。たまたま通りかかり、看板を見て気になったと。こういう時は、よほどのことがなければ断らない。「一杯だけなら」とご入店いただく。そしたらけっこう気に入ってくださって、花が咲き、一杯どころか結構な量を飲んでいただいた。お誕生日もお祝いいただけた。またおいでください、ぜひ。4時前に2名さまお帰りに。そして結局、同郷の彼女と始発までだらだらと話してしまった。こういうことは珍しいです。

2021/11/01月 15-24
 お誕生日。生誕イベントみたいな特別なことはしたくないけど、祝ってもらえば嬉しいし、「節目」みたいなのが大好きなので、お誕生日だなーお誕生日だぞーと思いながら営業。お祝いしてくださる方もいれば、心の中で「なんかお誕生日らしいな」と思ってくださるだけの方も、何も知らなかった方もいたと思います。すべての方々、ありがとうございます。
 かといってものすごくお客があったかといえばそうでもなく。9時間営業して12名。そのうち僕がお誕生日だと知っていた人は、半分ちょっとくらいだと思います。それがまた心地よかったです。詳しくは岡田淳さんの『雨やどりはすべり台の下で』という名作をご参照のこと。
 しかし中にはわざわざ有給を取ってまでおいでくださったガチ勢(?)もいらっしゃり、嬉しい限りです。プレゼントもいただきました。しかし僕はこういうお店をやっているのもあって基本的に「返報性の原理」とは無関係のところで生きていたい(その代わり「仲良しの原理」の中で生きたい)と思っているので、すべての感謝はここでの「ありがとうございます!」の一言で代えさせていただきたいと思います。

2021/11/02火 20-24
 上司や、知り合ったばかりの異性を連れてきてくださると、「ああ、信頼?されておるのだなあ」と幸福な気分になれます。ありがとうございます。

2021/11/03水 18-24
 手塚治虫先生のご命日なのでアトムのトレーナーを着て営業。お客は3名。うーむ。でもかつての生徒が幼馴染を連れてきてくれた。会うのは4年ぶり。お酒を飲める歳になっていた。覚えていてもらえるのも、会いにきてくれるのも、そこで楽しく話ができるのもとても嬉しい。想い出話に終始することもなく、ただ単にこれまでのことと今とこれからのことを話す。

2021/11/05金 15-24
 比較的人の多い金曜。とはいっても9時間で9名、1時間に1名。もちろん満席ということはなく、3〜5席が埋まる程度。平和なものです。武道館の「風街オデッセイ2021」というライブ(フェス?)に行ってきたことを自慢しにきた二人組。「このお店でライブがあることを知ったので、ありがたかった。教えてくれたあの人にお礼を言っといてください」とのこと。それを聞いていた別のお客さんが、「明日行ってみようかな」「当日券あるみたいですよ」。もしそういう連鎖になったらまた素敵なこと。

2021/11/06土 17-24
 名古屋の同級生18歳度二人組。友情がもつれ、途中泣き出したりなど。同席した少し年上のお姉さんが戸惑うなど。お店というのはやはり凄まじいものです。

2021/11/07日 20-24
 ジン好きな人、日本酒好きな人。甘酒や柿ジース飲む人。何を頼んでも問題がない感じのお店にしておきたいですと改めて。

2021/11/08月 20-29
 庚申の日なので、朝まで。されどお客は合計5名。3名は日のうちにお帰りになり、1名が夜を明かし、1名が朝方にご来店。うーむ。1年半くらい店内では守庚申(夜を徹してお話しなどする風習)できなかったので、せっかく少しずつ根付いてきたのがリセットされてしまったのかも。次回は1月7日(金)、状況次第ではありますが、よろしくお願い申し上げます。
 ちなみにこの日からなぜかしばらく客足がにぶる。不思議。

2021/11/09火 20-24
 お客は2名。じっくり話す。富野由悠季さんの話や、Web日記をつける意味とか。個人的にはすごく楽しい話題だった。その続きをぜひまた聞かしてください。(聞か「し」てとするのには理由があります。なんでしょう。)

2021/11/11木 17-24
 3名。近辺で働いていらっしゃる方々が早い時間に、遅い時間にはご近所にお住まいの方。近所の日でした。遠い人たちばかりの日もあるし、こういう日も。いろいろあります。楽しいです。

2021/11/12金 17-24
 3名。金曜だというのに、実に静かなものでした。売上はもちろん4桁。「大丈夫かこの店? 潰れるんじゃないか?」という気持ちもよぎりますが、ぼくはなれてるからあわてないのだ。このおちつきがしろうととくろうとのちがいだ。(『ドラえもん』2巻「恐竜ハンター」より)
 10月や11月は新生活の時期でもあるようで、最近新しいお仕事を始めたという人が3名のうち2名。最初のうちは苦しいこともあろうけれども、なんとか自分の生命にとって良き時間にできますよう。

2021/11/13土 17-24
 晴れた土曜日。JK(本人がJKを誇りに略)が3時間くらいいて、それ以外にお客がないまま22時30分。もうだめだ、潰れるんだこのお店は! と思ったところで1名ご来店。さてどうなるか。乞うご期待。
 その後もう2名のご来店がありました。土曜の夕方から深夜にかけてで、4名。KAとしてはやや苦しいところですね。ちなみに最初の1名(JK)は無銭飲食(わざとではない)していきました。後日ぶじカイシュウいたしました。

2021/11/14日 17-24
 おそらく10年以上のお付き合いがあるお客さん、というか友人が、小さなお子さんを連れてご来店。いろいろなことが変わっても、人と人とはつながっていられる。喜ばしいことです。

2021/11/15月 17-24
 札幌から若き来訪者。なんとなく勢いで「札幌で宣伝お願いします!」とショップカードを1束(100枚くらい?)渡したら、本当にあちこちでばらまいてくださっているようで、頼もしい限り。そのように草の根広報大使(守護?按察使?サトラップ?)を各地に置けたらいいなあ。ご志願はお気軽に。

2021/11/19金 23-26
 数日東京を留守にして、名古屋、大垣、金沢、高田、上田、小諸、熊谷などに挨拶旅行へ行っていました。その足で23時に開店し、26時まで営業するという実験。なんと7名ものご来店が。物珍しいというのもあったのでしょう。孤独にならずにすみ、助かりました。
 週末にちょっと遅くまで営業する需要は果たしてあるのでしょうか? 電車をなくして帰れなくなる人がいると、どうしても「それじゃあここにいなよ」と言いたくなってしまって、結局朝まで、なんてことになりがちな性格なのですが、やるとなったら鉄の誓いで時間通りに閉めたいものです。ファミレスが朝までやっていた時代は気軽に「じゃ」と帰れたのですが、今はカラオケかネットカフェくらいしかありません。慣れてない人はちょっと気合い入れないと行けないですよね。ファミレスという気軽な存在が失われたのは、夜の街にとって意外と痛手なのです。ちょっと前までは朝までやっているカフェも上野にはあったのですが、今はそうでもないようです。(もしどこかにあるならぜひ教えてください!)

2021/11/20土 17-24
 11月1日から23日(執筆時現在は25日)までの夜営業の来客数は0〜12名までの幅があり、中央値は4名、平均は4.67名です。
 この日は8名で、3番目の多さ。土曜だから多いのかというと、前週は同じ時間帯で4名。さらに前週は5名です。わからないものです。その前は、10月になりますが4名、その前は5名です。ある意味安定しているのかも。まったく誰も来ない(グランドスラム)、ということはほぼありません。混んでいるのは嫌だけど、誰もいないのも張り合いがない、という方には土曜日が比較的おすすめなのかもしれません。
 試しに2019年の同時期(11月1日〜23日、夜営業かつ尾崎担当の時間のみ)と比較してみましょう。幅は1〜14名、中央値が6名、平均が6.13名。
 最近よく「どうですか? (客足は)戻りましたか?」みたいなことを方々で、いろんな方から聞かれるので、とりあえずデータを書いてみました。こんな感じです。戻っているといえば戻りつつあるのかもしれないですが、平均客数の差は約1.5名ですが、「およそ4分の3になっている」ということでもあります。この規模のお店だとけっこう大きいです。ちなみに、2019年11月23日は土曜で祝日でしたが、夜のお客は3名。その前の金曜日は2名でした。その前々日の水曜日は1名と記録にあります。理由はわかりませんが、ひょっとしたら(夜学バーにとっては)人の少ない時期なのかもしれません。

 中学時代からのお友達を連れてきてくれた方や、近辺にご用事があって久々においでくださった方、初来店の方も2名おられ、多様な顔ぶれでした。
「他流試合」(参考文献:夏目漱石『こころ』)のような気分になれて刺激的でした。

2021/11/21日 18-24
 お客は2名。静かに過ぎていきました。いろんな日曜がありますね。

2021/11/22月 17-24
 グランドスラム(お客なし)。7時間待ちぼうけでした。そんな日もあります。雨とはいえ、祝前日なのに。そういう一般公式が通用しないというのも、非常識で良いです。

2021/11/23火 17-24
 祝日でしたが、たしか17時半くらいから22時半くらいまで、ある若いお客さんと1対1でお話ししていました。意外と尽きないものです。夜も更けてお二人ご来店。ゆったりと過ぎていきました。

2021/11/25木 17-24
 現在21:34、ここまでお客一人。すでにご帰宅。11月は9日あたりからずいぶんふるいません。これからどうなるか。『ドラえもん』16巻でのび太が宇宙ターザンを応援するような気分で、何卒よろしくお願いいたします。宇宙ターザンとしてもがんばります。

 その後もうひとかたいらっしゃり、最初のお客さんがもう一度戻ってきて、おしまい。当日出戻りの場合は木戸銭いただきません(寄席システム)。

2021/11/26金 17-24
 23:35現在でお客さんお二人。初めての方と、二度めの方。お二人ともこのお店を気に入ってくださったみたいで、とても嬉しい。しかしながら、花の金曜日にお客が2名とはいかなることか。21日〜26日(お休みの場合は除外)の夜の平均客数は、なんと今のところ2名を下回っている。えらいこっちゃ。
「客が戻る」みたいなことを考えるよりも、もういちど1からやり直す、というイメージなのかもしれない。思い返せばお店を開いた2017年当時は、本当に静かだったなあ。もちろん、以前のお店に来てくださった方や、友人知人などもいたから、それなりに楽しくやれていたけど。今もそんな感じなのかもしれない。「これまでの夜学バーが夜学バー1(ワン)だとしたら、今生まれ変わったこの新しい夜学バーは……そうだっ、夜学バー2(ツー)だっ!」的な。参考文献:島本和彦『炎の転校生』
 あ、どなたかいらっしゃった。(この後2名来店。)

2021/11/27土 15-24
 実はもう新年明けて8日です。こういう他人の関わる文章は「どこまで書くか」ということがとても悩ましく、いつまでもついてまわります。なんだか書けなくなってしまっておりました。あまり気にせず、ひっそりと、好きなように書くのが一番、と思えど。

 学生時代から通ってくださっている女子
 このように性別を明記するのも時期によってはほとんどしていないのですが、頑なに避けるのも不自然なような。僕の頭の中には「女の子の顔」がはっきりと浮かんでいます。しかし「女の子の顔ってなんだよ! 顔で性別を決めつけるのか!」なんて突っ込まれたらどうしよう……とか思って普段は書けないのです。とにかく言及を避けるのが今風なのでしょうか。実のところ、主にこの辺のことを考えておりました。
「男か女か」という情報が必要か否か。「彼」「彼女」という表現は便利か、不便か。
 僕の頭の中には「その人の顔」が浮かんでいて、読んでいる人に「その顔」について伝えるために、「女子」「女の子」「女の人」「女性」といった表現を使う。それは手抜きかもしれない。属性のみ伝えるのは、当人の実存(!)を無視することにもなりかねない。「こういう髪型で、こういう顔つきで」と個別具体的な事実のみ詳細に描写すれば、「その人」そのものを伝えることはできる。しかしすぐさま「そこまで書く必要あるか?」と疑問が浮かぶ。
 僕が「女」とだけ書いたとき、「女じゃないんだけどなあ」「女と思われたくないんだけどなあ」と思う人はいうる。でもそこに気を遣いすぎるのは、あつものに懲りてなますを吹くような愚かもしれない。
 頭ではいろいろ考えてしまうわけですが、しかし日常はかなりカジュアルに「男」「女」という表現を用います。それと同じノリでいいのだろうとは思います。
 学生時代から通ってくださっている女子 と書くことは、その当人への属性の押し付けかもしれない。「学生時代から通ってくださっている」は事実としてまず文句は出ないだろうけど、「女子」が事実かどうかは定かでない。僕の感想に他ならない。そういう描写をどんどん削っていくと、どうしても無味乾燥な文章になるか、説明過多になりがちである。僕は後者になりやすい。(今なっている。)
 学生時代から通ってくださっている方 でなんの不足があろうか?
 不足はない。でも色気もない。
 文章に色をつけるには、無難さを捨てて、自らの感想の中に踏み込んだ方がいい。ただしある人の主観は、他の誰かの主観を侵すことがある。そんな危険なことを、お店のホームページ内でやるべきか? そういう葛藤っがあって、「なんか書きづらいなあ」という気持ちになっておりました。
 あんまり気にせずにやっていこうというのが結論ではあります。日常と同じ感じで。

 というわけで、学生時代から通ってくださっている女子(なんかこのかたに妙なプレッシャーがかかってしまったような?)は、当時からだいぶ田舎(この言葉も難しい、「田舎ではない!」という認識かもしれない)のほうから大学に通っていたようですが、今も同じ田舎にいて、その田舎で就職しました。(田舎って言い過ぎかもしれない。)そしてたまに東京に出るときなどに、お店に寄ってくれます。とっても嬉しい! というだけの話です。
 遠く(終電が9時とか)にお住まいの方が、ついでの折に顔を出してくださる。こういう人がいっぱいいるのが理想です。(こんだけ言いたかっただけなのに、なぜかこんなに長くなってしまった。そしてまったく、女子と明記した意味はありませんでした。でもこれを書いている僕の心の中にあるイメージと似たものは、そう書いたほうが想起されやすいような気はするのです。男が週末に田舎から街に出てくるという一般的イメージと、女のそれとだと、やっぱり何かは違う。気分の色味が違う気がします。それが差別だ! と言われたら、本当にそれは色濃く、まだしばらくはあるものだと思います。)

2021/11/28日 17-24
 お客少なく静かな営業。日曜の夜は静か。

2021/11/29月 17-24
 7時間でお客1名のみ。やや焦る。

2021/11/30火 19-23f
【fしるす】
 各方面での3人の先輩が来る。この日に限らないが、今日夜学に来なければ実現しない出会いだ。
ミッションボトルをする方やウィスキーを飲む方など。ストレートでの飲み方が多く、グラスやお酒についてもっと知ろうと思う。

2021/12/02木 19-23f
【fしるす】
 前々から連絡をとっていた方と初対面した。演劇の作り方について話す。
 その後も3人いらっしゃる。4人がカウンターに並ぶと向き合い方が変わる。
 エアコンのもと熱気球のごとくフヨフヨと浮かぶコロ助マスコットに、空気も場も温まる。
 温かい飲み物を把握しようと決意。部活帰りのような店じまい。

2021/12/03金 17-24
 おそらくここで出会ったはずの同じ業界の二人が仲良さそうにしている。2年ぶりくらいの人が友人を連れてくる。就職したばかりの男子が金曜の遅くにやってくる。気まぐれに(?)一人でやってくる女性たち。

2021/12/04土 15-24
 たびたび来てくれる男の子が友人を二人連れてくる。この人が過去に連れてきた中には、一人でちょくちょく通うようになってくれた人もいる。彼や彼女も気に入ってくれればいいな。
 時おりやってくる女の人。嘘でできた冗談ばかり言い合う。

2021/12/05日 17-24
 小学5年生男子。またも『あまいぞ!男吾』読んでいる。もう何周ここで読んでいるのだろう。彼の想い出の中に『男吾』と融合してこのお店は息づくだろう。祖母の経営していた喫茶店で、ソファに寝っ転がりながらジャンプとか読んでいた時間を思い出す。あの色。あの匂い。

2021/12/06月 17-24
 全7名きていたはずなのに4名が思い出せない。僕はお店の営業が終わった瞬間にその日に来ていたお客のことをほぼ忘れるので、かんたんなメモをしているのですが、この日はそれをしそびれてしまった。近所のカフェで知り合ったという3人連れの方々だけは覚えている。この日来ていたという方はご連絡ください……。

2021/12/07火 17-24
 この日も全8名来ていたうち2名が思い出せない。来ていた方、教えてください。
 4年前に高校2年生だった教え子に子供が生まれた。夫婦で来店してくれた。最近は晩婚なのでこういうの意外と初めてかもしれない。心の中ではけっこう泣いてました。色々あるけど強く生きていこうね。
 17時から開けていると、早めに仕事の終わる方が夕食前に寄ってくれたりする。早い時間にいらっしゃる50代、60代の男性たち、とても素敵な方々。
 そう、「この曜日のこの時間に夜学に行きがち」という人は、「その時間のその時間に夜学にいがち」の人に会う機会が多くなる。たまに曜日や時間を外してみると、また違った雰囲気を味わえる可能性が高くなると思います。

2021/12/09木 19-23f

2021/12/10金 17-24
 あんまり覚えてないけどFJK(JK1)と早い時間ずっと二人で話していたような。「女子高生の視野を広げるための会」もこの日の雑談で生まれたような? 違ったらごめんなさい。
 11月20日にもいらっしゃった方、何度目かの来店。このお店の雰囲気をお褒めくださる。お客さんたちの感じが本当にすばらしいと。
2021/12/14火 19-24
 13年前に中学2年生だった生徒、めっちゃ好き(面白いという意味で)な男性のお客がいて、たまたま同席して嬉しそうだった。こういう、「通っているお店のちょっと好きなお客さん」っていいですよね。僕にもたくさんおります。

2021/12/16木 19-23f
【jしるす】
 遅めの時間にちょっと寄る。近くでイベント?があったらしく、某超えらい人がいて驚いた。有名人の名前をたくさん出しながらずっとしゃべってるので泣きそうになった。偉大な人(僕でも知ってる)なのだから、ドーンとしていればそれだけでかっこいいのに。
 fの日は、夜学バーのお客さんとf氏のいろんな人間関係(いろんなことをしているので)がバランスよく集まるような場になればいいと思う。この日は割とそんな感じになっていたと思う。僕が20代の頃、週一で某バーに立っていた時もそういうふうだった。その中でどのように一つの「場」を実現させていくか、ということは死ぬほど難しいと思うので、やる気があるなら是非がんばっていただきたい。作れれば本当に幸福な空間になるので。

2021/12/17金 17-25
 次の金曜日までjの日ありません! しばらく休みます! というタイミングの金曜日なのに、静かなもんで、お客は通算5名。どういうタイミングにお客が多く、また少ないのか、まったく読めません。だから面白いのです。釣りやギャンブルに近い。そしてお客が多ければいいというものでもなく、静かな最高の夜こそが小さなお店の醍醐味です。

2021/12/23木 19-23f

2021/12/24金 17-25
 1週間ぶりのj営業。疲れた! 休む! という気分で休日を作ったものの、その間にライターとしての取材仕事が複数本入ったりなどして、結局働いてはいたわけですが、いいリフレッシュにはなりました。お店はあんまり仕事とは思っていないので、久々に働いた! 社会! 新鮮! って感じ。
 クリスマスイブ。僕は「イベント」があんまり好きじゃありませんが、「年中行事」はなんだか好きです。クリスマスだー、と思うことは大好きで、クリスマスパーティ! みたいなのはとても苦手。
 男の人より女の人のほうがいっぱいきた。9名中5名。一人で、おそらく初来店という人もいたし、女子二人連れもいた。おそらく、もう「クリスマスイブは恋人と」みたいな圧力はだいぶ薄まったのだろう。僕としては実に喜ばしいことである。2018年のクリスマスイブは僕の時間お客なし(さみしかった!)、2019年は5名、うち男性が4名。男女比で何かを語ろうとは愚かと思われるかもしれませんが、社会の空気の変化をなんとなく感じます。単に今年は金曜だから来やすかっただけかもしれないけど。

2021/12/28火 15-24
 この日から1月4日までは無休で営業。その代わりしばらく休んでいたのでした。この日はなんと16名の来客があり、去年の秋以来の大入り。といって9時間も営業していたので来客のタイミングも散り、満席になることもなく、比較的穏やかでした。このくらいの繁盛具合がせいぜいです。ちなみに翌日以降はさほど来客多くありません。この日だけが特異点。なぜかというと色々考えられます、複数の条件がマッチした結果なのでしょう。
 年末の挨拶に、友達を連れてきた、僕の本『小バー』を読んでくださり初めていらっしゃった、久々にタイミングが合った、ちょうど東京に来ていた、上野近辺で仕事があった、忘年会の帰り、などなど。
 2012年から2015年にかけて若き僕がやっていた闇バー(おざ研)などで時おり出会っていた二人が久々に再会を果たす。どちらも来店頻度は高くないし、片方は岐阜在住なので、奇跡的な確率。人の母数が多ければそれだけ出会いも再会もあるのだなあ。

2021/12/29水 17-21
 水曜の夜はここんとこ休みにしがち。ノー残業デーの会社が多いだろうし、なんとか復活させたい。かつては「水曜日の惑星」などと称して女の子に立ってもらっておりましたね。(はる→ちか時代)。そういうアクセントがあるとまた楽しいだね。
 この日は水曜お昼にずーっと居てくださっているさちあきさんに年末のご挨拶をするために開店したようなもの。「今年もありがとうございました」みたいなことを言ったら、「ジャッキーさんやめてください、そんな普通の人みたいなこと言わないでください。いつまでもきちがいでいてください」(意訳)みたいなことを言われた。じっさいのところ半分は「まじめくさってみるボケ」だった。もう半分は本気。安定して居てくださって感謝してます。
 たぶんみなさまは、水曜のお昼に何かが行われているらしいことは知っていても、いったい何が行われているのかよくわからないことでしょう。調べてみるとなんとなくはわかるはずですが、すごくわかるということもないはず。ミステリアスで良いと思う。その時間のみ素敵な看板が立っているのでよろしければ。
 ついでにちょっと語っておこう。年末だし。さちあきさんの日は僕の時間とはまた違う感じだと思います。僕だってかなり寛容な人間(!)ですが、彼女はもっと寛容というか、こちらからしたらあなたのほうがきちがいですよ、と言いたくなるような人。場の作り方とか考え方もたぶんずいぶん違います。具体的にいうと、僕が世界を救おうとしているとすれば、彼女はすべてを救おうとしている。(なんのこっちゃね。)

「上野 バー」で検索してやってきました、という方が。気に入ってくださったよう。いろんなアプローチがある。その後、女の人がふたり。ずーっとそのまま。計3名。
 二人の女の人はどちらもたぶん二度めくらいで、最初に来たときよりもリラックスしてくれていた気がした。そうならいいなと思うし、そういうふうに変化していくのが人の集まる場の面白さ。
 ただし、変化し続けるということは、「よくなる」可能性があるのと同時に、「悪くなる」可能性もあるということ。変化というものは恐ろしいもので、常に「正しい変化」を志し続けなければ、あっという間に堕落してしまう。気をつけなければ。一番、お店が。

2021/12/30木 15-18
 f氏が立つはずだったが、途中で都合が悪くなりjに。もともと休むつもりだったから短めの営業。お客は5名。取材(ライターの仕事)で新潟に行ったとき、安居荘という老夫婦(たぶん)の営むゲストハウスで出会った方が。まさか本当においでくださるとは。僕はあんまりゲストハウスで友達を作らないほう(コミュ弱なので安居荘のような渋めな宿を好む)なのだが、ひょんなことから。気に入ってくださったみたいなので、またぜひに。
 たぶん10年以上前からたびたび僕のお店に来てくださっている方が、お子さんを連れて。赤ちゃんの時に西新宿の闇バー(おざ研)で会っている。その時は本当に、なかなか子供を連れて行ける場所もなかったみたいで、良い想い出として残してくださっているみたい。僕も鮮烈に覚えています。もう小学生で、夜学バーも二度めか三度めか。前もここで読んでいた『山奥妖怪小学校』や『ドラえもん』をまた楽しそうに読んでいた。嬉しすぎて道路標識を蹴っ飛ばしそうだった。
 それから女の人が二人きて、二人ともその小学生がmezzo pianoを身につけていることに反応していて面白かった。メゾピはエバーグリーン。

2021/12/31金 15-28
 大晦日。浮いて浮いて浮きまくる覚悟を今年も。24時までの9時間はお客が1〜2名で推移、計5名、年越しの瞬間には2名。その後6名やってきた。来年は25時開店でいいですか?
 NHKプラスで紅白を流していたのですが、「紅白は一度も見たことがない、こうなったらもう絶対に見ない」と、画面に背を向けてお酒を飲む方があり、なんだかすごく面白かった。すばらしい意地の張り方である。それでも耳で聞こえるものに対してコメントはしていた。画面を見なければいいらしい。見るなの禁忌。ちょっと意地悪なことを言ってしまって反省。
 年が変わって、お客が一人になり、このまま誰もいなくなって終わりかな〜と思っていたら、少しずつ人が増えてきた。朝4時を過ぎてもまだきた。とはいえ満席でもなくちょうどよかった。「神奈川の真ん中」あたりからお雑煮を食べるために終電でやってきた人は、本当に雑煮だけ食べて始発くらいで帰っていった。またリズムが合う時にどうぞ。
 これまた「おざ研」時代からのお客さんが年越しの瞬間にいてくださった。夜学にはまだ数回しか来ていないが、いろんな人とあれこれ話して、当面の問題へのヒントを得たらしく、「来てよかった」と言ってくださった。そういう一言が僕とこういうお店を生きながらえさせます。ありがとうございます。

2022/01/01土 21-24
 例年、1日と2日はあまりにお客が少ないため、休もうかと思ったが、3時間ずつだけ試験的に開けてみることにした。若い男性が2名。ゆっくり話せたのはよかったが、来客数としてはやはりこんなものか。来年はお休みにします。
 ところで、二人とも職場の種類が同じだった。こういう偶然って実はけっこうたくさんあるのだろう。たまたま話題に出たからわかったけど、話題に出なければ誰も知らないまま終わってしまう。前に、たまたま居合わせた女の子二人が、同じ中学の1学年違いだった、ということがあって、それもたまたま地元の話が出たからわかっただけで、ちょっと話題が違えばお互いそれを知らないまま帰っていたはず。そういう「見えない共通点」は本当は無数にあるのだろう。場の秘める可能性は、たぶん想像よりすごい。だから一期一会を大切にしていきたいし、再会を繰り返しながら奇跡の発表を待ちたいものなのです。

2022/01/02日 15-18
 お客は3名。群馬県の中之条の宿でたまたま出会った方が、ご友人を連れて二度目のご来店。もう一人は前年何度もおいでくださっていた方。たった3時間、夕方のみの営業でも開けていれば誰かおいでくださる。本当にありがたいことでございます。でも来年は1、2日は休みにしようっと……。
 31日も25時くらいからかな。それでお客が来るのかわからないけど、実験。そういうギャンブル性がお店の醍醐味、と勝手に思ってます。お客さんを振り回してしまうみたいで申し訳ないですけども、そういうふうじゃないと楽しく続けるのは難しいのですよ。僕には。

2022/01/03月 14-24
 例年3日からお客が入るようになる。今年は1日、2日は時間短く、3日は10時間営業なので、その分もあるだろうけど。お客は計9名。でも常に2〜3名いたって感じ。
 10日に「女子高生の視野を広げるための大人女性の会」を控える高1がきて、当日のメニューを作っていった。酔っ払った夫婦(おくさんの方は何度もこのお店に来ている)がその高1を「レンタル娘」として迎え入れる!と宣言し、その後SNSでも「うちの娘」と言うようになった。軽い狂気を感じつつ面白い。変な人たち。
 新年一発め、バーはじめ、といった感じがあってなんだかよかった。久しぶりの方も多かった。出版関係の方がお客さんに多くなってきた気がする。とくに、学生だった人が出版社に就職したり、転職してライターになったり、一人で出版社を立ち上げたりと、あとから業界に入った人がかなり多い。夜学バーはマスコミへの登竜門! 梁山泊! 冗談です。でも先達がいっぱいいるのは確かなので興味ある人は通ってみると良いかもとは思います。

2022/01/04火 14-21
 特殊な時間帯の営業。昼から日本酒を飲む古いお客から、仕事始めの帰りに寄ってくださる方も。4年前に高2だった、女子校勤務時代の教え子が二人。最初は借りてきた猫状態だったがだんだん口数が増えていった。やっぱり時間が大事なのである。緊張が解けるには数時間でも足りない。何度でもきてちょうだいませね。
 長野県から、東京に寄ったついでに来てくださった方もあり。遠く離れても明日が見えなくても愛を止めないで。この海の果てはやがて青い空へ続いてる ひとりじゃない!(唐突なSPEED)

2022/01/07金 17-28(庚申)
 感染者数いよいよ急増。庚申の日だけど閑古鳥。でも結果的には5名きた。11時間で5名……うーん、いや、ありがたいことです。売上は4桁。そんなもんです、このお店。
 名古屋からのお客さん、気に入ってくださって出張のたびに顔を出してくださる。ありがたい。
 最近お酒をやめて代わりにダンスを始めたという(!)お客さん。これから新潟に行くとのこと。上野駅から旅立つのだな、と思うだけでなんかエモい。上野駅っていいな。藤子不二雄が富山から来て降り立ったのも上野駅です。

2022/01/08土 17-25
 三度めくらいのお客さんと二人きりでボチボチ話す。しっとりと。そこへ二人のガールズが闖入し、ペースが変わる。同世代くらいの男性あらわる。最近としては珍しくちょっと遅くまで延長して営業。
 実はガールズ、二人ともここの従業員。最近はお店に入ってないけど元従業員ではなく、いつでも活躍できる退役軍人(そういう概念がとても僕は好き)。でも二人とも必要がなければそれを明かさないのが慎み深い。当たり前にただお客さんとしていてくれる。そして自分のペースを崩さない(良くも悪くもだが!)。
 途中、『明日、私は誰かのカノジョ』と『まじめな会社員』の読書会みたいな雰囲気になる。これを両方読んでいるという人はあんまりいないかもしれない。クラスタが違うというか。界隈が遠い。それがクロスするのが夜学バーなのである! と、ちょっと実感した。この二つの作品は、私見だが実は似たようなテーマを扱っていると思う。

2022/01/09日 17-25
 お客さんとサシで小沢健二さんの話題。あの新曲をどう思うか、みたいな。また、よく夫婦でいらっしゃる、女の人のほうがお友達を連れて。初めてお見かけする方も数名いらっしゃった。東京の反対側に引っ越した方が「結局ここがいちばん仕事捗る」と、たぶんわざわざおいでくださった。金曜に新潟に行かれた方がお土産を持って。お客が去り、夜中に締めのコーヒーを飲みに来た方とカジヒデキの曲を聴いたりなど。

2022/01/10月 14-18JK、−24j
 14時から18時までは、FJKまちくた氏による「女子高生の視野を広げるための大人女性の会」。よく知っている方がいらっしゃったので途中2時間くらい抜けた。たぶん4名の「大人女性」と、2名の高校1年生がいらっしゃった。
 まちくた氏のカウンター内での振る舞いを一言でいうと「才能ある」。本人も、「(今回うまくできたかはさておき)自分がカウンターに立ちながら、いろんなことを考えながらやり続けられたのがよかった」と言っていた。まことに真摯な自省であり、頼もしい。
「大人女性よっといで!」というふうに対象を限定すると、本当に来てほしい人たちの大部分を取りこぼしてしまう。実は。でも今回はそれでよかったと思う。とりあえず存在をアピールできたのは大きいし、自分で会を催してやり遂げたのも非常に重要。密かに興味を持っているたくさんの人たちが、今ごろ虎視眈々と(?)彼女に会う機会を狙っている、かもしれないし、「とくに私が会う必要はないけど気にはなる」という人こそ、将来彼女に非常に大きな恩恵を与えるのだと思う。Twitterなど密かにフォロー、ぜひお願いいたします。
 18時から僕と交代。さらに2名の来客あり、そのうちにみなさまお帰りになり、高校生3名が残る。ちょっと喋りすぎたかもしれない。妙なことも口走ったかもしれない。でも何かが伝わっていたら嬉しい。不器用なもんで心配だ。
 夜は女の子が3人きてゆったりとする。とくに人が増えないまま数刻、いい時間だった。
「だよねー」「うんそうだよねー」みたいなことだけで割合幸福なのである。
(↑このやりとりの元ネタは『まなびストレート!』)

2022/01/11火 19-24j
(個人的には)怒涛の年末年始営業、ここで一区切り。
 つづく。

 しっとりとした静かな営業。
 1月中はもう、週に2日(日と木)だけの縮小営業にするつもり。少し遅めの正月休み。シャスー(感染者数)が増えていくことを見越して、12月半ばくらいに決めていた。先見をちょっとだけ褒めてほしい(ほしがり)。と思って証拠を探したけど出てこない。12/18に1月10日までのスケジュールを出しているので、その時にはもう1月中下旬は休もうと決めていたはず。
 で、これから縮小するというのにお客は2名くらい。シャスーがどんどん増えているから仕方ないというか、これまでと同様の傾向。夜学のお客さんはウィルスリテラシーが高めなのだと思います。
 なぜ1月中下旬を休みにしようと思ったかというと、休みたいというのが一番だけど、年間を通じて一番寒い時期だというのもある。シャスーが多くなると基本的に「扉を少し開けて反対側の換気扇を回す」をするので、寒い時期(特に夜)はつらいし、光熱費も高くなる。まん延防止等重点措置(1/21〜)が出るということまでは特に予想してなかったけど、結果的にちょうどよいことになった。今のところ健康だし、なんとか工夫して逃げ切りたい。

2022/01/16日 13-19j
 シャスーが増えてくると、土日祝の昼あたりの需要が相対的に高まる。平日はみんな静かにするから。それでいて、5日ぶりの営業だけど、お客は計5名。0〜3席くらいが埋まっているようなイメージ。ちょうどいい。よく換気して、小さくコミュニケーションいたしましょう。

2022/01/20木 17-24j
 翌日(21日)からまん延防止等重点措置なので24時までの営業、明日からは21時まで。
 今回の時短要請は、「20時まで営業でお酒なし」か、「21時まで営業で20時までお酒を出す」かを選べる(※非認証店は前者のみ)。前者のほうがたくさんお金(感染拡大防止協力金)をもらえるのだが、夜学バーは後者にした。これ書いてる今現在は2月8日だが、今のところ正しい選択だったと思う。もちろん前者を選んだほうが実入は多かっただろうし、よりたくさん休めたろうし、感染(拡大)度もある程度低いはずだが、後者のほうがたぶん楽しかった。前者であれば起きなかったはずのことがいろいろちゃんと起きた。もちろん前者ならではの出来事だってあったのかもしれないが、とりあえず現状を僕はよいと思っているので、よいのです。
 数年前、高知に遊びに行った時に知り合った、当時19歳くらいの方が、転職で上京して、お店に来てくれた。こういうことが本当に嬉しい。再会はすばらしい。また、友達が友達を連れてきてくれて、連れてきたほうは仕事があって先に出ていったけど、連れてこられた方は一緒に帰らずしばらく残ってスガキヤなぞ食べて下さった。こういうのも実に嬉しい。ふつう、初めて連れてこられた場合はどちらかが帰るタイミングで二人とも帰るのだ。いいな、確固とした人たち。

2022/01/23日 18-21j
 週に2日なら金・土にするのがセオリーな気はしますが、木曜と日曜が好きなので。むかし新宿ゴールデン街で「木曜喫茶」というのをやっていた、その名残です。漱石も「木曜会」なるものをやっていたそうですね。日曜は、また特別な気がします。
 お客は僅少。でも良い時間。時短になると平日働いている人たちはいよいよ土日にしか来られなくなる。それでも定時ダッシュ等でおいでくださる方も多数おりましょうが、距離や体力などの問題でしたくともいかない場合も。それもあって日曜の営業は大事だと個人的には思っています。何度も書いているけど普段から日曜夜の営業は好き。独特の雰囲気があります。湯島の町は日曜寝てます。

2022/01/27木 15-21j
 またも計5人くらい。普段ならもうちょっと、と思うところだけど、このご時世にはちょうどいい。初めての方や二度目くらいの方、頻繁ではなくとも長く通ってくださっている方など、いろんな来店頻度の方が、ある1日のある時間に顔を合わせる。実にロマン! 最小公倍数といいますか。2と3と4と6が12で出会った、みたいな感じ。何気ないことですが偶然や再会が奇跡をつくります。イエーイ(急)。
 この日、連れられて初めてきた女の人が帰り際「一人でもまた来ます」と言ってくれて、僕は基本的にそういう言葉をしんじない(期待したって傷つくだけダカラ……)のですが、後日ほんとに一人で来てくれてとても嬉しかった。言ったからには! というのを皆様、お願いいたします。切に。

2022/01/30日 15-21j
 お客さんが息子を連れて。小学3年生。2年生の時に僕の書いた『小学校には、バーくらいある』を読んでくれて、その感想は「ミルクセーキ飲みたい」だったそうで。今日ついにミルクセーキを飲んでいただくことができました。
 実は、作中に出てくるあのミルクセーキのモデルになったお店(2020年末閉店)からグラスをいただいておりまして、本当はそちらで味わっていただきたかったのですが、この時はまだおうちにあったのです。次回こそ、ぜひまた。グラスちゃんと持ってきてあります。これからミルクセーキをご注文の方には、基本的にはそのグラスでお出しする予定。絶対に割らないように!(僕がいちばんあやしい)
 それにしても、小3くらいでこういうお店に出会ってしまったら、人によってはけっこう大きな「原体験」になってしまうはず。僕が祖母の経営していた喫茶店をいつまでも愛し続けているように。そうなると嬉しいし、そのためにぜひ何度でも通ってもらえればと思うし、彼が大きくなった時、まだ僕が何かこういうことをやっていたらば、ぜひぜひぜひという気分。
 親子が帰ってすぐ高1女子が登場。あー残念だ。ちょっとだけでも顔を合わせてくれたら、まさに「小学生がバーにいるところに女子高生がやってくる」という、『小バー』第2章の「わたし」と「左右さん」だったじゃないか! あー。いつかそういうことがあればいいなあ。
 日曜の夜は、やはり他のお店がやっていないからなのか。時間すぎていらっしゃったお客が2組5名。1組めは初めての方だったので座っていっていただきたかったが、お断りせざるを得なかったのが申し訳ない。また来ますとおっしゃってくださったの忘れませんから。絶対にお越しくださいませ。「また来ます」ってけっこう、お店の人にとっては重たい言葉で、永遠に覚えていたりする。だからこそ「信じない!」という態度になったりもする。信じる心を!

2022/02/03木 15-21j
 2月に入ったので、ぼちぼち開店日を増やします。相変わらずシャスーは多いですが、サンスー(実効再生産数)はそろそろ閾値をまたぐはず。気を抜かず他流試合がんばります。
 二度目の方が初めての方を連れて。やや声量が大きかったので「すみませんが」をする。声が大きいと感染リスクが高まるわけですが、もし誰もウィルスを持っていなかった場合はいくらかけてもゼロなわけで、ウィルスを持ってませんということが100%証明できれば(それが無理なわけですが)どんだけ大声を出しても感染はしないはず。いいじゃんいいじゃん! どうせこの世はギャンブル! 楽しければ勝ち! という考えも一つ。だけど、別にウィルスとか関係なくても、バーに行こうとして「ギャハハー!」みたいな大声が聞こえてきたら、僕は引き返します……。あくまで原則、僕は、ということだし、「おっ、盛り上がってんなーワクワク」と感じる場合もあるのでしょうが、自分のお店を「原則、自分は引き返す」というようなお店にするのはちょっと妙なので、「ギャハハー!」は避けたいのでございます。
 あと、実は僕の耳は大きな音に弱くて、騒がしいと耳鳴りというか、バリバリと反響しちゃうことがあるのです。これは耳鼻科に行っても原因がわからなくて、ストレスかビタミンのせいだということになったのですが、いろいろ工夫してもなかなかよくならない。漢方とか湯治とか、やってみるかなー。私事失敬。

 夜学バーは「内容のある、ためになる会話をしましょう」みたいなのが基本コンセプトなわけですが、「何気ない会話」というのもめっちゃ大事。いい天気ですねとか寒いですねとかから始まって、本当にどうでもいいような、昨日ホットケーキ食べたとか見かけた犬がピンクの靴下履いてたとか、そういうのが実は、効いてくるのであります。それは「場や関係を温める」「仲良くなる」「互いのこと(調子や間合いなども含む)を知る」「伏線になるかもしれないからとりあえず置いておく」などなど、数え上げればキリがないくらいの意義がある。「お仕事はなんですか?」とか「どこに住んでいるんですか?」といった踏み込んだ質問は、内容にばかり重点が偏るし、緊張もするので、むしろその効果を下げるかもしれない。ではどういうふうにすればいいのかというと、それもよくわからない。だから結構僕も黙ってしまったりする。それでいいこともあれば、そうじゃなかったほうがよかった場合もあったと思う。難しい。精進。

2022/02/04金 16-21f

2022/02/05土 15-21j
 とある小さなお店のオーナーさん。奥ゆかしい人は身分をすぐには明かさない。1時間くらいお話しして、話題が徐々にそちらの方に向かっていって、初めて「実は……」とお名刺を下すった。それからお客がぽつぽつ。
 ちょっとわかりにくいかもしれない話。以前、AさんとBさんという人が連れ立って初来店した。その後、BさんとCさんが連れ立って来店した。Cさんはすでに僕と仲の良い人物である。えー、すなわち、AさんとBさんは全然知らない人だと思っていたのだが、実は少なくともBさんの方はCさんとどうやら交友があって、僕からすると「友達の友達」のような距離感にあったということになる。だからといって「あー! そうだったんですね」となることもなく、「あーそうなんだ」と心の中で思ったのみでしたが、なんとなくおもしろかった。もしも、最初にAさんとBさんが来店した時に、「このお店のことはどちらでお知りになったんで?」なんて質問していれば、「実はCさんと仲良くて」という展開になったかもしれないのだが、そうはしなかった(それを聞く必要がべつに生じなかった)。それで成り立つことが僕はとても嬉しいし楽しい。わ、わかるでしょうか……。
 お客の身分や「このお店との関係や距離感」をたずねる必要は、必要がなければなくって、それがあとからわかったとしても、「そうだったんですね!」とわざわざ口に出す必要もない。必要があれば言えばいいのだが、必要がないなら言わない。意外と、必要などというものはないのだ。必要だとさえ思わずただ「癖」でやっちゃうことがほとんどだと思う。何かポジティブな意味があると思えばやればいいしないと思うならやらないほうがいい。癖や効率で処理するのはちょっと怖い。わ、わかるでしょうか……。
 僕だって「どちらからいらっしゃったんです?」みたいな質問をするときはする。たとえば明らかに相手が遠方から来てるっぽくて、なんとなくそれを匂わせるようなことを言ったりしたとき。「なんのお仕事をしているんです?」とかも同様で、「この流れならそれを聞いておいたほうが自然だし、その後の広がりもあるだろう」という判断をしたとき。それを聞かないでいると、「えっ!? 広島に住んでるんですか?」みたいなことになる。「いやーそうなんですよ、よく仕事で上京するんで、その度に寄ってます」「えー!」みたいな。特に問題はない。なんかおもしろい。
 最後のほう、なんだっけ、すごくくだらない話で小一時間ぐるぐるしていた。それもなかなか良い。恋みたいな話。「あー好きな人ほしー」で結ばれるようなファミレスふうのドーナツトーク。「べつに彼氏とか恋人とかどうでもいいけどとにかくキュンってしたいよね!」「いや彼氏は要るよ!」(沈黙)「あー好きな人ほしー」

2022/02/06日 15-21j
 静かな日曜日。お客がないので高1に古典文法のいろはをじっくりと教える。けっこうちゃんと基礎の仕組みからやるので教えてほしい人よっといで。数時間してお客があり、コンピータで熱心にお仕事をする。横でJKは古典の問題を解く。時間が過ぎてゆく。
 まん延防止等重点措置の延長が決まりそう。引き続き21時までで、週に何日か営業すると思います。不定形で申し訳ないですがトップページ「最新情報」など適宜ご覧ください。

2022/02/07月 16-21f

2022/02/10木 15-21j
 誕生日を控える18歳。そのステップは大きい。その次は19→20。そういう経過を見届けられるのは本稼業の面白いところである。

2022/02/11金 18-21j
 昨今ではめずらしい3名グループ。いわゆる「大人」の方々はたくさんお金を使ってくださって非常に助かります。一方で目立つのは、いわゆる「大人」なるものの纏う、一種懐かしい旧時代性。それが「若い」空気と絶妙に混じり合わない感じ。そこをうまく馴染ませるのがこのお店の仕事だったりするわけですが、常に上手にいくわけではない。精進します。
 別に「みんなで一つの話題を共有する」ということが絶対ではない。ひと繋がりのカウンターのうえで複数のものが共栄していたらいい。ただどうしても難しいのは声量の問題。大きい声は他の声をかき消してしまう。これは学校の先生をやっていた時にも大いに困った。少しくらいおしゃべりされたって実のところ僕(教員)は困らないのだが、その声量が大きいと自分(教員)の声が霞んでしまう。他の生徒たちの声も霞むので、普段なら小声でおしゃべりするような子たちの声も大きくなる。そしてワイワイガヤガヤ授業崩壊。しかもそういうことについて生徒たちは思いっきり無自覚で、説明しても誰もがすぐ腑に落ちてくれるわけではない。
 お店でも、「もうちょっと小さい声で」ということを僕はよく言うのだが、その真意は必ずしも伝わっていないだろう。こちらは別に「うるさい、不快だ」という気持ちで言うのではない。「感染リスクが上がる」という含みももちろんあるが、何よりも「わずかな声量の違いで、その空間全体の雰囲気はガラリと変わってしまう」という理由からなのだ。ほんのちょっと声を落としてもらうだけで、ずいぶん全体の「話しやすさ」や「落ち着き」は変わってくる。声が大きい人がいると、それだけで「話しにくい」し「落ち着かない」のである。しかしそれを、いちいちはっきりと「あのですね」と説明し始めるわけにも、なかなかいかない。(どうしてもその必要がありそうならばやってみますが。)
 ただ問題は、「声が大きい」という感覚が人それぞれ違うこと。ある人はこのくらいで「大きい」と思うが、別の人はそれを「普通」と捉えるかもしれない。困った。
 ところが、ですね、「ちょっとお静かに」と言った直後は、それまでガハハと大声で話していた人でも、やっぱりかなり小さくなるのです。元の3割くらいの、「これなら誰にとっても問題ないだろう」というレベルに。「できるんじゃん」と僕は感動すら覚えるわけですが、10分くらいすると、元の大きさの8割くらいになっていたり、悪くすれば完全に元通りになったりもします。これも学校の授業と同じ。
 いろんな感覚の人がいる以上は、常に「このくらいで大丈夫だろうか?」と考えながら発声をしなければならないわけですが、それは「先生の顔色を伺いながら徐々に声量を上げていく」ということとはぜんぜん違います。中高生の多くは無意識にそれをやっています。大人になってもまあ実のところほとんどの人がそうです。集団になればなるほど。赤信号をジリジリとみんなで少しずつ進んでいくのが人類の強かさ。
 基本的に、「自分にとってどの声量が心地よいか」という尺度で声の大きさは決定されると思うのですが、このような小さなお店では、「この場にとってどの声量が丁度よいか」という尺度を採用すべきだと、僕は思うのであります。で、そう思うならそのようにお客さんに伝えなければならない。それを一所懸命がんばっているのですが、やはり難しい。どのタイミングで何をどう伝えればいいのか。悩みつつ工夫していくつもりではありますが、皆様もご協力お願い申し上げます。

 余談ですが僕はどうやら一種の難聴らしく(堂本剛さんがラジオで喋っているのを聞いて「僕じゃん!」と思った)、時おり耳がバリバリと言います。大きな音は大きく響くし、人の声(とりわけ自分の声)は一番バリバリいいます。そういう事情もあるので、ちょっと控えめにお願いしたいという事情もあります。
 何事もバランス。声の小さすぎる人はちょっとだけ大きめに出すようがんばってみてもいいタイミングはあるでしょうし、声の大きい人はなるべく小さめにがんばってみていただきたいと個人的に(かつ、お店を代表して)思っております。

 面倒くさい感じのことを毎度書いてすみませんが、めちゃくちゃ大切なことです。声のコントロール。それは客観性そのものでしょう。
「旧時代性」と最初のほうで書きましたが、旧世代よりも新世代(たとえば今の10〜20代くらい)のほうが客観性については発達してると思います。空気を読む、ということの質が、「同質化」から「多様性を汲みとる」に変わっているみたいな感じで。その場その場で流動的に態度を変えていく力を、若ければ若いほど自然に習得しています(それは単に若いから柔軟だというだけなのかもしれませんが)。結果的にはそれで声の大きさを調整できない人が(相対的に)「旧時代人」に多いんじゃないか? と腹の底で勘ぐっているというわけです。
 もちろん、若い人でも声の大きさを調整できない(不相応にでかい声を出す)人はけっこういます。そういう人は、客観性に欠けるなと思う要素が他にも見当たったりするのです。(僕調べ)

2022/02/12土 13-2030 まちくた&かなみ
 月一くらいで立ってもらうことになった二人組。こちらの特設ページをご参照ください。本人たちによる文章などをまとめています。

2022/02/13日 15-21j
 やが区の日曜の夜は静か〜(歌ってる)。お客は計3名。後半は仲の良い女の子2人で、そうなるともう恋バナとかになる。恋バナはマッタリの終着駅。

2022/02/14月 15-21j
 バーレンタイン! バーレンタイン!(「バ」と「レ」のタイミングで手拍子。爆笑問題の太田光さんが25年くらい? やってるギャグ。と言いたいところだけど最近聞かないな……。仲良さそうにしてる男子と女子を囃し立てる動作なので、むしろバレンタインじゃない時期に使うのが面白いのですが。)
 最近は月曜日を休みがちだったのですがバレンタインなので開けました。春風高校みたいなもんです。(よくわからない人はゆうきまさみ先生の『究極超人あ〜る』を読もう!)
 月曜で時短だしバレンタインなので(?)お客は計3名。みんな女の子。「男の子が来たらチョコもらえたのにねー」なんて言いながら。この雰囲気は嫌いじゃないです。周年や生誕はやらないけど年中行事は好き。
 バレンタインなんてもうやめにしようよという声が近年よく聞かれます。職場とか部活とかで半強制的にお金を徴収して女性たちから男性たちにチョコなどモノを贈る、というのはやめたほうがいいと僕も思う。実際僕の友達だけでも、「今年から職場のバレンタインなくなった! やった!」と喜んでいる人が複数人いて、わけのわからないものはどんどんこうやって終わっていってほしいなと思いました。
 一方、比較的わけのわかる部分は残ったっていいような気はする。なんか子供たち同士でお菓子作ったり贈りあってキャッキャする年中行事としては。バレンタインと一口に言ってもここ数十年でずいぶん様相は変わっている。義理チョコ、友チョコ、逆チョコなんかを象徴として、時代に合わせてマイナーチェンジを繰り返しながらしぶとく存続している。いま職場からバレンタインが消えようとしているのも「マイナーチェンジ」なのだと思う。変異株的な(時事的)。そういうしぶとさがあるってことは、たぶんみんなどこかでバレンタインのことを「わけがわかる」と思っているんだろう。

2022/02/17木 17-21f
【jしるす】
 カタカタしながらお店にいた。お客さんのご厚意によりf氏は「雪国」や「ギムレット」などを何度も作ることができた。良い練習(本番でもあるんだけど)になったと思う。本当にありがたい。
 僕も何杯かいただいて酔っぱらってしまった。ショートカクテル最近は雪国くらいしか作ってなかったけど、またギムレットに凝りたくなった。そっから得意な種類を増やしていこう。凄腕バーテンダーのような美味しさではないかもしれないけど、僕は僕なりに美味しいのを作っている、はず。さらなる向上がんばります。
 f氏は今月あと3回(22、24、27)お店に立ってもらって、3月は自身のお芝居があるのでたぶん少なめ(未定)。4月から就職するそうで、どういう関わり方になっていくのかわかりませんが「続けたい」とは言ってくれています。
 このかたはとにかく何年も前から「夜学バーが好き」と言ってくれていて、非常に誠に本当にありがたき幸せなのですが、「夜学バーの何が、どのように好きか」ということについては、いまいち僕はわかっておりません。

 僕の大好きなとある作品の中に、「転校生がいきなり生徒会長に立候補する」という場面があります。生徒会長になるには「この学校の生徒で、この学校が好きであれば資格は問わない」ということになっていたのです。それに対してある先生が「転校してきたばっかりで、いったいこの学校の何が好きだと言えるかな?」と問いかけます。すると転校生は、その学校の校歌をアカペラで歌い始める。で、めでたく生徒会長に就任。
 すごく単純に言ってしまうと、それをもって「好き」という証拠にかえてしまったわけですが、そりゃまあ、好きの証明なんてできないし、理屈で説明できることでもない。校歌をいきなり完璧に歌えてしまうことは少なくとも情熱か熱意の証拠にはなるのかもしれない。僕が先生だったとしたら、とりあえずやらせてみるか、という気にはなると思う。

 f氏のいう「夜学バーが好き」というのは僕にとってそういう感じで、とりあえず校歌を完璧に歌ってみせた、というようなことではある。でも、いったい結局のところどこをどのように好きで、生徒会長になって何をやるの? というところは僕には今もってわからない。たぶんお客さんにも伝わっていないし、ひょっとしたら本人だって言葉にできないのかもしれない。できるかできないかすら、僕は知らない。
 現段階では、はっきりいって僕はこの人の「好き」という気持ちを成就させてあげているだけ、という感覚でいる。自己実現のお手伝い。もちろん、そんなことはこのお店の本懐ではない。大仰だが大真面目に、夜学バーは「世の中をよくする」存在でなければならないのだから。
 ただ、だからと言って、本人が自分の言葉で「こういうことです」と説明する必要があるというわけでもない。芸術家は説明などしなくていい。作品や存在そのものでわからせたり、感じさせられる。どちらかだろうと今の僕は考えております。


 学生(学部生)というのは一般に、既成をなぞる。すでにあるものをどう採用するか、ということをひたすらやる。学問においても、表現活動においても、労働においても。
 既成をなぞると見えなくなるのは、「因果関係」である。「これをやる」ということが決まっているとき、「なぜこれをやるのか」「これをやるとどうなるのか」「それはこれ以外の方法によって実現できないか」といったことはあまり考えられない。学生というのは修行期間なのだからもちろんそれでいい。
 たとえば20年続いている学生団体(サークル)があったとして、現役生が勝手なことをやると、体制が揺らいでしまう。「伝統としてこういうことになっている」ということが、部活やサークルの強みであって、むやみに無くすと団体は力を失っていく。学生がイチから考えることなんてたかが知れているので、20年という実績から導き出された経験知に頼ったほうがうまくいくのである。そうやって学生は学び育っていく。(そして知らず知らず保守的になる。)
 これをするとどうなるのか。しないとどうなるのか。なんのためにこれをするのか。これをしなくてもいいのだとしたら、ではなにをしたらいいのか。そういった根本を考えることに学生は慣れていない。慣れてる学生がいたら天晴れと思う。「俺は違うぜ!」と自信を持った方は結構である。でも無自覚に保守ってる「革新っぽい人たち」はむちゃくちゃたくさんいるので、あなたもそうじゃないですか? とは一応、問うておきたい。(無自覚に保守ってるというのはこの場合、何も考えていないということです。)

 無自覚に保守ってる(=何も考えていない)人は、何かをしているとき、何のためにそれをしているのかを考えていない。また、何かの目的があるはずのとき、そのためにどうしたらいいかの見当がつかない。なんとなくこれをしたほうがいいだろうと思ったとしても、それを実行するほどのモチベーションはわかない。ピンときていないからである。
 何にピンときていないのか?「因果関係」である。もっと単純にいえば「関係」である。ものや人、すべての間にある「関係」なるものについて完全に「?」なのだ。学生には、まだ自分の力でそれを変えられる力がない。関係をコントロールする権能がない。だから発想としてそういうものがない。

 言うまでもなく、学生という身分が悪いのではない。その身分の者がみな同じ陥穽にはまるのでもない。ただ、何も考えないでいると自然にそうなる。
「自分は何のために、何をしたらいいのか?」ということを考える癖をつけたほうがいいだろうと僕は思う。そのためには、「自分と自分以外のものとの関係」を見つめる以外にない。自分が何をしたら、何がどうなるのか。そういう精密な「因果関係」をできるだけ把握しようとすること。それを繰り返すことによってしか「自分」というものはかたどられていかない。いつまでも「気がつけば既成をなぞっている」というふうにしかならない。

 ロボットになってしまっていて、それに気づかない。このことを僕は個人的に「学生ノリ」と呼ぶものであります。

2022/02/18金 15-21j
 高1が数学のテスト範囲を持ってやってきた。もう一人いたお客さんと一緒に複素数の前提知識と、「二項定理」をがんばって教えた。二項定理についてちゃんと考えたのは初めてかもしれない。あるいはただ忘れてしまっていたのか。どうして公式に組み合わせ(nCr)が出てくるのか、ということの説明が(それなりに)できたのは嬉しかったな。べんきょうって楽しいなー。
 その後一人で黙々と勉強を進めている間に、近所で働いている方が仕事終わりにいらっしゃったり、文庫本読みながらビール飲む方がいたり。今日はもうこんなところかなと思ったところで、初来店のお二人連れ。なんと広島から、自主制作映画の上映のためにやってきたそうな。よくぞこのお店を見つけてくださったものです。
 偶然(何かにピンときて)おいでになった方が、お店を気に入ってくださるのは本当に嬉しい。醍醐味。明日ライブと映画があるので是非にとお誘い頂いたが僕はお店を開けなければならない。代わりにというわけじゃないけど件の高校生が行くことに。それもすばらしい出会い。もし彼女が行かないのだったら、たぶん開店を遅らせて行ったと思う。でも彼女が行くとなったら、むしろ僕はいないほうがたぶんいい。
 彼らは彼らの持ち場で、僕は僕の持ち場でがんばる。彼女は彼女の足で、誰かの持ち場を訪ねて学ぶ。そして自身の持ち場に帰ってがんばる。あるいは新たにつくってく。

2022/02/19土 15-21j
 昨日あんなふうに書いたが6時間、お客はひとりもこなかった。だったら池袋へライブと映画を観にいったほうがよかったではないか! と結果的には思うのですが、6時間じっと孤独にお客を待つということ、その虚しさを受け入れるからこそ「持ち場」といえるのだ。何年やってても非常にさみしく、世の中に自分しかいないかのような寂寞とした気持ちになるが、それを嫌がっていては「他人事」になってしまう。苦しい、それは仕方ない、ゆえにこそ自分の場所なのである。さみしいよー。

2022/02/20日 18-21j
 日曜の昼間は月に一度、浅羽通明先生(実際、大学で教わっていた)に星新一の読書会を開催していただいている。その最中に酔っぱらったバー営業のお客さんが間違えて入ってきた。その時僕はちょうど席を外していて店内にいなかったのだが、なんと浅羽先生(通称猫先生、なぜ猫先生なのかというと猫だから)が注文をとってウィスキーのロックを提供してくださったらしい。なんというレア体験。羨ましい。僕も猫先生の作ったお酒を飲みたい。
 終了後、残った方と雑談。毎月僕の個人ホームページの文章を褒めてくださるのでうれしい。そのうちに夜のお客さんがやってくる。
 18日に迷い込んで(?)きてくださった広島の方々(映画『犬ころたちの歌』製作陣)が宣言通りまたいらっしゃってくださった。また、以前男性に連れられて初めて来店した女の人が、今度は一人で顔を見せてくださった。こういうのが本当に嬉しい。僕の人生のテーマは再会です。

2022/02/22火 17-21f

2022/02/23水 17-21j
 祝日。何年も通ってくださっている方が小さなお子さんを連れて。水族館帰りだそうな。いつの間にかちょっと喋れるようになっている。ドラえもんのおもちゃと戯れたりしていた。こういう時は他のお客さんたちもうれしそうに見える。僕もうれしい。なぜうれしいのだろうか? 単純に僕の場合は、「向こう80年の顧客が現れた!」ということでもある。そううまくいけばいいですが。
 子供といえば、最近このお店を使い倒している某高校生の親いわく、「得体のしれないコミュニティに出入りするくらいだったらジャッキーさんに任せといたほうがまだマシ」だそうで。そのくらいに思われていたいものです。「安心」とまで思われたらつまらない。「ここはここでヤバいけど、もっとヤバいところに行かれるよりはマシ」くらいで。そういう自負なら少しはあります。

2022/02/24木 17-21f

2022/02/25金 15-21j
 お客は計3名。金曜なのにとも言えるし、金曜だからとも言える。この次の週、月曜はお客1名、火曜は2名だった。
 平日だと21時までというのはだいぶきつい。21時まではドア開けてますので、なんとか滑りこんでくださればと思います。
 研究に忙しい大学生がパソコンをカタカタと叩く。文字通り夜学バー。でもそういう直接的な学究だけが夜学にあらず、たいてい他に何かが起こる。そこを楽しんでくだされば幸い。その子も途中からお酒飲んでて、そういうのがなんかグッとくる。曖昧な境界線で遊んでる感じ。

2022/02/26土 15-21j
 17時開店予定だったのだが、ちょうど来客があったのでついでに開店ってことにした。僕が中学の先生として初めて教壇に立った時に生徒だった女の子二人。お互い恥ずかしいくらい時間が経っている。いまだに仲良くしてくれて幸福である。
 どのみちお客がきたのは17時過ぎてから。東京に遊びにきた姉を連れてきた妹。家族連れてくるの面白い。

2022/02/27日 17-21f

2022/03/01火 17-21j
 お客1名。さみしいが、ゆっくりできるのもまた良い。でもこういうお店の醍醐味って「組み合わせの妙」だから、サシだと本領発揮という感じはしない。もうちょっとだけ、お客さん来てくれたら嬉しいでござる。

2022/03/02水 17-21j
 今日もさびしいほこらの牢獄。お客が1名、いらっしゃってお帰りになり、また1名、いらっしゃってお帰りになった。サシ&サシ。でも楽しい。楽しいがそこに「展開」が加わるともっと楽しい。やはり21時まで(実質20時までという雰囲気もある)というのは、そういう可能性を減じさせてしまう。イレギュラーよやってこい。裏切りは明らかに、時の仕業じゃなかった!(全然関係ない?歌)

2022/03/03木 17-21f

2022/03/04金 17-21j
 もうずいぶん長くやってくださっているミッションボトル「図書館」(詳細はお店へ!)が更新、メイカーズマークというバーボンウィスキーが飲めるようになりました。お酒を飲めない方は何かお店からサービスいたします。よろしければご利用くださいませ。
 金曜日にもいろいろあり、本当に誰も来ない日もあれば、それなりの日も。今日はそれなり。仕事帰りとおぼしき方が4〜5名、それぞれお一人で。後半は亡くなった共通の友人を偲ぶ場に。
「誰かを悼む火の煙る炎 高く高くと燃え立つ 僕はまだ慈しみの中/船は海をゆく とても遠くへ 過去と未来より 飛ぶ風を蹴って」(小沢健二『旅人たち』)

2022/03/05土 14-2030
 ルージュマジック^_^プリキュア 第2話
 RMP二人の感想など詳細は↑へ。
 前回は12名、今回は6名。数列的に次回は3名、あるいは0名? はてさて。でも多すぎないくらいが落ち着いてやれると思います。6〜9名くらいがひとまずは適正か。


2022/03/08火 17-21j
 お客1名。ゆっくりと過ごす。僕もお相伴にあずかる。僕とこのお店を独り占めしたい人は、うまく逆張りをしていただければと存じます。誰も来てなさそうな日にこそぜひ!

2022/03/10木 17-21j
 大阪からお客さんが2名。僕がたびたび通っている(大阪の)飲み屋さんの店主が、べつの(大阪の)飲み屋さんの店主を連れてきてくれた。そしたらたまたま居合わせたお客さんが、「あれ、昨日〇〇にいましたよね?」と。僕はその「〇〇」というお店を知らないし、そのお客さんも夜学に来たのは初めてなので、本当に偶然。世間は狭い。いや、その「世間」は夜学バーとはほぼ無縁のものなので、「一見無縁な世間同士も実はかなり近いところにある」と言うのがより正確か。
 ところでその、僕が行ったことないほうの大阪の飲み屋さんが面白そうだ。雑貨屋さんとバーが一緒になったようなお店で、学生など若い人に無料で貸し出すというか、企画や営業をやらせているらしい。なんだか聞いたことあるような。夜学バーみたいなもんだろうか。今度行ってみます。

2022/03/11金 17-21j
 僕はかつて中学・高校の国語科教員だったのですが、23〜4歳の時の教え子(当時中2→3)と、24歳くらいの時の教え子(当時中3)がたまたま遭遇。ふたりは同級生で、3年の時は同じクラスだった。なんか笑ってしまう。また、10年ほど僕のお店に(前のお店、またはその前のお店から)通ってくださっている方もお2人ばかり。夜学バーに5年近く来てくださっている方もおり、なんとも珍しい「古参会」のようになりましたが、彼らがみな互いによく知る間柄かというと、そういうことでもなく、皆それぞれにこの場所や僕個人と別々につながっているというだけなので、馴れ合いのようになることもなく、平和だった。この1〜2年くらいのお客さんもいらっしゃったが、たぶんそんなに違和感はなかったと思う。(そうだったらよい。)なんだかんだ、長い付き合いだということは、僕がこの場所をどのように保ちたいかということもわかってくださっている方々ばかりなのである。と言ってもやはり固有名詞は多くなっていくのだが、そういう「よくわからんけどそういう人がいるんだね」という感覚って友達同士なんかでもよくあるし、そんなに嫌うことでもないと思うので、ご寛恕を賜りたく存じます。
「知らない固有名詞」を「知っている固有名詞」に変えていく必要は別になくって、知らないものは知らないまま、「その固有名詞は知らないけど、まあそういうものなんですね、とりあえずわかりました続けてください」という感じで。重要なのはその話が何を言わんとしているのか、であって、そこに登場する固有名詞が自分の知らない人やものであっても、「ああそういう話」と聞き手がわかっていれば何の問題もない。ただ、そういう話し方には技術がいるし、聞く方にもたぶん心がけが必要。場の采配もかなりだいじで、うまいこと成立させるのは容易くはない。でもがんばりたい。楽しいので。
「なんか昔から来てる人ばっかりで自分は浮いていた」という感想は不幸だから、「昔から来てる人と自分のような新参と両方いて、それで別に誰も不快でなく成立している」というのをなんとか目指したい。ご協力いただければ幸いです。

2022/03/12土 17-21j
 お客3名。この日は僕自身がちょっと冴えていなかったかもしれない。失敗したとかそういうことではなくて、単に、生きている健康な人間ゆえのコンディションの話。それでわりと自分は静かだったかもしれない。僕の状態も含めて、いろんな日がある。僕がいつもロボットのように同じ様子だったら、それはそれでつまらない。誰よりも僕がつまらない。でも「機嫌が悪い」みたいな日はまずない。機嫌が悪いってどういう状態なのかがまずよくわからないし、いやな顔するくらいなら営業しない。もしそういう日があったら宝くじ並みの大当たりだから、喜んでほしいし、のちにみんなに自慢していただきたい。もしその時「べつに機嫌が悪かったわけじゃないのに!」と僕が思った場合は、機嫌が悪くなるかもしれない。(なんのこっちゃね。)
 でも、悲しい日は悲しい顔のまま営業するかもしれない。その時はきっとなぐさめてほしいんだと思います。

2022/03/13日 17-21j
 3/11に続き、古い友人が集まった。日ごろ滅多にない。小2からの友達1人と、15年くらいの友達が2人。僕含め4人はかなり仲の良い知己である。そこへ若いお客さんが2人。どうなるかな、と一瞬思ったが、さすが古い友達というか、「プライベートな話が一般性を持った話に飛躍していく」というシーンが何度もあった。
 テクニックっていうか、僕がよくやることなんだけど、狭い話をいかに一般的に広げていくか、というのはある種の腕の見せどころ。抽象度を上げるといいますか。それがうまくいくと、「内輪話を聞いているうちに普遍的なことを考えさせられていた」という状況になって、鮮やかなのだ。そしてさらに「いつの間にか自分のことを話していた」にもなる。逆の立場から言えば、「内輪話をしていたら、いつの間にか他人のプライベートな話を聞いていた」ということになる。帰納と演繹の繰り返し。本質を何度もターンする。具体性の高い話がすなわち悪いわけではない。
 そういうの(どういうの?)が知性だと僕は思っていて、個人的にはとても楽しかったです。

2022/03/14月 17-21j+まちくた
 本来はお休みにするはずだったが、新潟で飲み屋さんをやっている友人が「この日なら行ける」と言うので、急遽開けることに。せっかくだから(?)まちくた氏にも来てもらった。
 新潟在住2人、北海道在住1人、東京在住6人、そして夜学従業員が3人(←重複あり)、高校生が2人(←重複あり)。なんだかすごい日だった。まちくたさんじゃないほうの高校生は初めて来てくださったのだが、いいときに来たと思う。持ってる。ちなみに未来の話をすると、彼が二度目に来たときは他のお客さんはいっさい誰も来ず、僕と数時間サシでお話しする会になった。それもある意味で神回。持ってる。
 新潟のお店というのは「ぺがさす荘」というので、僕は新潟で一番すごいお店だと思っているのでぜひともみなさんぜひ。その彼をして「夜学バー客層やばい」と言わしめたのが僕はほんとうに嬉しかった。
 あんまり「客層」という言い方は好きじゃないんだけど、ここでは「素敵なお客さんが多い」という単純な意味のはず。みなさんのおかげです。ぺがさんは後半、連れてきた弟子(!)とお店の隅のほうであれこれ語っていた。それを小さなラジオとして聴きながら他のみんなもあれこれと。いい感じでした。
 北海道の人は、札幌で間借りのお店を始めたそうで、名刺を置いてってくれた。夜学バーの名刺を札幌でばら撒きまくってくれている大使でもある。ありがたい。彼のお店にも早く行きたいものだ。

2022/03/17木 15-21j
 まちくた氏が同級生を連れて。着々と高校生に侵食されていく。もっとやれもっとやれ。できるだけ「10代寄っといで」と言わず、運と嗅覚に恵まれた人間が自然に寄ってきてくれたらいいなと思っている。ここは子供のための場所でもなければ、大人(とは?)のための場所でもない。いいやつのための場所なのだ(声高)。何歳だろうが関係ない。いいやつかどうか、のみ。いいやつとはなんだろうか? もちろん、それはこれまでに培われた「夜学バー」というお店の価値観が判断する。僕個人の判断さえ超えて。(それが理想ということです。)
 連れられてきたその子はcali≠gariが好きらしく、いやV系好きの中でもカリガリ好きな人はやっぱり、なんというか、ね。僕もカリガリ好きだし、友達のカリガリ好きな人の顔を思い浮かべると、なんか僕は嬉しくなるんですね。お帰りの時にちょうど『発狂チャンネル』がかかっていて、「都内で発狂チャンネル流れているバーはここだけだと思います」と。うむ、V系バー(?)とかなら流れてるかもしれないけど、確かにあんまりないだろう。あったら教えてほしい。行くので。
 ガチャガチャま〜わる発狂チャンネル、しっかり設定してください。(先生!)
 後半、なんというか、人間関係の難しさなどについて話す。いろいろ難しいけど、どんな場合にもよき縁は末長く続いてほしいと願います。
「用事まで5分あるのできました!」という方、5分で40分ぶんぐらい(すごい早口で)喋って、水だけ飲んで1000円置いて出ていかれた。1時間くらいして戻ってきて、トマトジュースを召し上がり500円置いていかれた。いろんな利用法があります。

2022/03/18金 17-21j
 雨。客足悪し。金曜というのに実に静かで、20時くらいまで1対1でぽつぽつとお話ししていた。そこへ2人づれのお客さん。「前に一度来たことがあるんですけど、たまたま近くでご飯を食べていて、そういえば近いなと思って」とのこと。とても嬉しい。会社の話など聞く。「前職は、松下村塾だと思って入社したら新撰組だったんですよ! 現職は、麦わらの一味だと思って入ったら、幻影旅団だったんです!」なんのこっちゃね。
 終わりがけ、「久しぶりに会社が早めに終わったので!」と、急いで一杯だけ飲みに来てくださった方。はあ、嬉しいですね。とてもよい夜でした。

2022/03/19土 17-21j
 雨。14日に初めて来てくれた高校生が二度目の来店。「二度めは、ずっと」と言いますが、やはりちょっと安心しますね。いちど再会できたら、また何度でも再会できるような気がする。できない時だってあるだろうけど。
 この日はそれからお客なし、1日の売上がなんと500円。いやー、これこれ。これですよ。ギャンブルの醍醐味というか。僕がパチンコも競馬も必要としないのはこういう商売してるからなんですよね。土曜の夜に高校生とサシで4時間くらい喋るって、これはほんとうにかけがえのない500円ですね。半分ヤケで言ってますが。
 話題は多岐に渡り、僕が喋りすぎたかなと思う瞬間もあったけど、相手もさるもので、的確なコメントをシュッとくださる。そして自分の思ったことや、経験を話してくれる。おかげで一方的になりすぎることがない。そういう人なので、「自分もこのお店でなんかやってみたい」という申し出を快諾。なんかやってもらいます。とりあえず22日に見習いでカウンターに入ってもらうことにした。学年が変わる前に「実績」をつけておけば、一生言えますからね。「高3からやってます」より「高2からやってます」のほうがバリューがある。
 なんてこというと、「アルェ〜、ジャッキーサァン、年齢差別ですカァ〜〜??」とか言われるの怖いですが、ちょっと違うのです。それについては今、ちょっと長めの文章を構想中。
 軽くだけ書くと、ダブルスタンダードっていうのは、「条件(入力)が同じなのに出力が違う」ってことだと思っていて、「条件が違う時に出力が違う」ってのは、当たり前のこと。大事なのは、「その時、どの条件に焦点を当てているか」ということを都度自覚していること、なんだろうな、とか。いやこれは説明するの難しいし、まだまとまってもいないので、これはメモ程度のものとして。
「今って、年齢に焦点を当てる必要ありますか?」って場面が、ちょっと多すぎるよね、みたいなことを僕は言いたいのかもしれません。

2022/03/20日 18-21j
「まん延防止等重点措置」による時短営業も明日で終わり。最終日は朝から晩まで武富健治先生の名作漫画『鈴木先生』について話す会をMJK(高校2年生女子)にやってもらうので、実質は本日が最後。
 このお店は(特にこの2年は)お客が少なくてほぼ混まないけど、日曜の夜はそれに輪をかけて普段からまず間違いなく、いっつも静か。でもこの日は祝前日だからそれなりにお客があった。
 平日を忙しく、たぶん土日にたっぷり寝て、日曜の夜にふらりと寄ってくれるような、若い男の人。異動で地方に行くことが決まっているけど、いつ行くのかが定まらない。いなくなったら淋しくなるが、時おり東京に来る際には寄ってくれるのだろう。動かないお店、人が動く。しばらくは定点としてあり続けたい。(いつまでかはわからないので、ちゃんと来てね。)
 高校生男子(三度め)くる。こうなってくると、もうこんなふうに特別な書き方をする必要もない。いて当たり前、ということになるから。最近とみに、当たり前に未成年が店にいる。まちくたさん(高2)が呼び寄せている部分は実際ある。ありがたい。この流れはさらに大きくしていきたいので、みなさまぜひご協力を。
 四谷三丁目の若手名喫茶「私の隠れ家」から紹介されてきたという若い女子ふたり。時間オーバーで歓待できなかったが、修士で同じ研究室(物理)だったという、会社員の方と博士課程の方。途中で人生が分かれたように思えるが、友情は続く。善き哉。

2022/03/21月 10-20鈴木先生大激論会(鈴木戦争)
 10時から20時までの10時間、まちくた氏がずっとカウンターに入って、ひたすら漫画『鈴木先生』の話。楽しかった。何年か僕も「鈴木先生精読会」というのをやっていたけど、やはりこの漫画については語ることが無限にあるし、頭もものすごく使う。語り合うたびに新しい発想が自分の中に芽生える。強度すごい。企画してくれてありがとう。
 夜、作者の武富健治先生と1時間くらいZoomをつないでおしゃべり。こうなるとどうしても「作者と聴衆」という「1:多」の場になってしまって、「質問の応酬」になりがちになる。Zoomだとそれが限界というか、むしろそれに向いた方式として割り切って利用したほうがいいだろう。個人的には!武富先生とお話しするときはフリーテーマ(フリートーク)のほうが、どこまでも遠くに行けて楽しい。ちなみにこの「個人的には!」というのも『鈴木先生』が元ネタです。めっちゃ好きなセリフ。
 また次回やると思いますし、ただ武富先生を囲んでお話しする会もやりたい。やりましょう。ハニワットもよろしくね。

2022/03/22火 14-20自習室、-24j
 14時から20時まではまちくた氏による「自習室」。小中高生またはそれに準ずる存在の人に来てほしいので、春休みに何度か開催。こういうのはぜんぶまちくた氏当人による発案で、僕が企画したりお願いしたものではない。ただ、僕がやってほしいことに関しては「それやって! 絶対やって!」と言うし、あんまりやってほしくないことについては「うーん、まあ、いいけど、ねえ〜。それだとこういうふうに見えちゃうからな〜」と難色を示したりはするので、何もかも自由にやらせているわけではない。夜学バーらしさ[要出典]が損なわれない範囲であれば、なんでもやりたいことやってほしい。持ち込み企画大歓迎です。難色を示されてもくじけないでね!
 20時からは僕が登板(当番)。自習時間は持ち込みOKなので、日本酒持ってきて昼から大いに飲んでいた(僕もご相伴)人もあり。高校生以下も二人ばかり。長野から来た女の子、京都から来た男の子、高校時代の担任の先生が北海道から上京してきたので連れてきた、などバラエティ豊かな時間になった。ここで「など」に含まれたからといって、「自分はバラエティ豊かではない!」と拗ねないでいただきたい。特筆することのないバラエティ(多様さ)というのはあるのです。たとえ話をしましょう。
 夜学バーは非常に良いお店だと(個人的には!)思いますが、たとえばあなたがテレビや雑誌で夜学バーを取り上げるとして、どんな見出しをつけますか? たぶんキャッチーなものは思いつかないでしょう。僕にも思いつきません。だから長文ばかりのこういうホームページを作るしかないのです。よくわからない、短い言葉で表現できない、取り立てて書くべきことのないものこそが、めちゃくちゃ魅力的だという場合は、ものすごくよくあるのです。

2022/03/25金 15-24j
 静かなる金曜日。男性が4名。顔ぶれによって、またあらゆるコンディションによって、場の雰囲気は流動する。今夜はちょっと「男っぽい」感じだったかもしれない。別にうるさかったり、下品だったりするわけではない(それは僕の美意識がゆるさない)。だけどなんだかそんな時間もある。そこにもし、またぜんぜん違う存在の人が入ってきたら、また緩やかに場は変わっていくのだろう。この夜はそういうことがなかったので、ゆっくりとそのような色でした。
 15時開店にしていても、20時くらいまではまったくお客がなかったりすることが、ほとんどである。5時間僕は何をしているのか? いろいろなことをしております。別に家でもできるようなことを。だったらいっそ20時開店でもいいのだが、その5時間に、ひょっとしたら何かが起こるかもしれない。その機会損失を恐れる貧乏性で、ついつい早めに開けてしまう。疲れるんだけど、その可能性をみすみす捨てたくもない。だけど体力も大事だし、他の場所にも行きたいし、悩ましい。まあ、何が言いたいかというと、早めの時間は人が少ないのでよかったらおいでくださいまし。

2022/03/26土 15-24j
 お客3人でゆったりとしていたところへ、「6人大丈夫ですか?」という来客。「ろ、ろくにん……?」と戸惑っていると、「じゃあ5人、5人で!」みたいに、値切り交渉ならぬ人切り交渉をしてくるのが面白くて、「どうぞ」と通してしまった。8席しかないところに3人+6人だと定員オーバーだが、5人なら入れるので、計算は合う。そこで先にいたおひとりがお帰りになったのと、なぜか実際お店に入ってきたのは4人だったため、いったん計6名。しんき4人のうち2人はけっこうすぐに退店し(近隣の別の店に移った)、結局は4人。ちょうどよいサイズに落ちついた。こうやってものごとは最適化されていく。
 話を聞くと、夜学バーの対極にある「界隈」(界隈という言葉自体が、夜学バーとは無関係である、そうありたい)の人たちで、ご近所の夜学バーとは対極にある(と僕が勝手に思っている)お店に、6人のうち4人は結局向かったのだそうな。
 どうやら彼らは夜学バーのことを、もうちょっと「わちゃわちゃ」とした、「ウェーイ! おれたち面白いニン、ゲーン! 学習最高〜v('ω')v ってかmixiやってます?」みたいなノリの店だとイメージしていたらしく(個人の妄想です)、「あっちのお店のほうが楽しいだろうな」と的確に思って、2人は出ていったというような事情、だと思う。そのうちのお一人はあんまりその「界隈」とは関係がないらしく、たまたま誘われてきたというような感じ。4月から小学校教員になるとのことで、僕も元教員だしもうちょっと話を聞いてみたかったが、あっちに友達がいるということで行ってしまった。
 残ったおふたりは「あ、自分はもうちょっとここにいたいっす」みたいなことを、ハッキリと言ってくれて、僕は死ぬほど嬉しかった! ありがたいことだ。ものごとはそうやって、好みと意思によって最適化されていくノデアル。
 その後はゆったりといろいろ話せて楽しかった。みんないい人たちだった。

2022/03/27日 11-18f、-24k
 f氏は4月から社会人(会社人)、k氏は4月から副業不可、といった事情で、まさに学期末、2人ともひょっとしたらしばらく夜学バーには立たないかもしれないので、ここは顔を出しておきたいな、と思っていたのだが、「顔を出す」みたい動機で行くのは性に合わず、いろいろ考えた結果、持ち前の「欠席力」を発揮することにした。僕のような「お店の中心人物」は、いないほうがいい時だってあるのだ。

2022/03/28月 14-20自習室、-24j
 まちくた氏による自習室。高2ふたりが中3から数学を教わるという非常に素晴らしい空間が現前していて面白かった。僕もちょこちょこ参加。みんな女の人だったので、女子校の先生をしていた頃を思い出した。あーこんな感じこんな感じ。テスト前、適当な空き教室で、よくこうやって遊んでた。なんか梅干のビンとか持ってる子がいて、机の上に仰向けで寝ながら「食べる?」とか言って、もらって食べたり。元気かな。
 その傍らでリモートワークしたり、終えてお酒を飲んだりする人もいて、よしよし、こういうことだ。この世ような場になる可能性を、じわじわともっと高めていきたい。よのなかをよくするぞ。
 夜は3名ほど来客ありゆったりと。

2022/03/29火 15-24j
 出会ったころは18でも今はもう19。そのうち20になり、30になる、はず。永く友達でいられたらいいなと思う。
 たまにいらっしゃって、けっこういつも、このお店のことを褒めてくださる方がいる。めちゃくちゃ嬉しい。どれだけ褒められても褒めすぎることはありませんので、ぜひ褒めてください。ちなみにそのかたは、「こういう雰囲気の空間をつくるのは本当に難しい、すごいですよ」と、いちばんうれしいことを言ってくださる。おだてても何も出ませんよ! と思うが、それどころか、日高屋の餃子券をくださった(別にその人は日高屋の中の人ではないらしい)。高校生にもあげてた。わーい。

2022/03/30水
 番外編。4月から遠くまで進学する友達に、あふれる幸せを祈るよ。僕らの住むこの世界では太陽がいつも昇り、喜びと悲しみが時にたずねる。ちょっとだけ勉強面で関わった高3と、気づけば5時間くらいふたりで話していた。せっかくだから夜学バーで。場所があるって本当にいいもんだ。いってら。

2022/03/31木 19-24j
 今年度最終営業。19時からと遅めの開店だったけど、高校生2人と、遅い時間に酒飲みが一人。なんかちょうどよかったな。来年度もよろしくお願いいたします。

2022/04/01金 15-24j
 春休みということで早めに開ける日を増やしていて、しかも本日は夜学バー5周年、そして金曜日! なのですが、いつも通りにゆったりとした営業。ワアワアしてなくてよかったです。

2022/04/02土 14-20自習室、-24j
 まちくた氏の自習室、夜は僕。昼間、「とりあえずお店が開いていることだけホームページで確認し、自習とは何かということについてはとくに考えずにやってきた二人組」がご来店。居酒屋の延長でワアワアしていたのでちょっと声量を下げていただく。日本の人というものは授業中だろうがなんだろうが空気によっては大声で喋ってはばからないということは、学校の生徒だったことがあり学校の先生をしたこともある僕はよく知っている。
 声の大きい人に対して、最近は「オーセンティックバーなので」という言い方をわりとする。そういう時だけオーセンティックバーになる。オーセンティックバーがなんなのかはよくわからない。夜学バーは絶対にオーセンティックバーではない! と言い切れる人がもしいたら、ぜひお話を伺いたい。
 学期初めってそういうものなのか。日中はあんまりお客なく、夜もだいぶ静か。今日は「ジャッキーさんが夜学バーを初営業して5周年」なので、コアなファンがくるか? と思ったら、なんとヴーヴ(シャンパン)を差し入れしてくださった方が!「適当なタイミングで開けてください」とおっしゃられたので、お客が少なかったこともあり、とりあえず冷蔵庫にしまっておいた。今も冷蔵庫の中にある。いつ開けよう。1.2号店(京島店)の開店に合わせようか……どうしよう。
 夜学バーでは「イベント感」をできるだけ排除したくて、周年だからってあんまり周年感を出さないようにしようと努めているし、いわゆる「抜きもの」(祝い事のシャンパンやワインなど)も置かないできた。最近はドラえもんシャンメリー(もらいもの)を置き始めたし、ボトルワインも一応あるけど、「シャンパン!」みたいなのは今後もやらないと思う。
 でも京島店の方では、あってもいいのかも。湯島は湯島、京島は京島で。なんかちょっぴり違うことがしたい。
 湯島の夜学バーは交通の便が超いいので、「あらゆる地域から人がやってくる」お店。京島店は、交通の便が微妙(悪いわけではない!)ので、「近所に住んでる人」をある程度、お客として捉えなければいけない。「遠くから来る人」との比率が半々くらいになったら最高だなと思っております。そういうのもあって、ちょっと色を変えたいので、いちおうヴーヴとシャンメリー持っていきます。自分で仕入れてまでは置かないので、シャンパンを開けたい人は自分で買ってきて、原価の5倍くらいでおろしてください^_^
 また別の人が、日本酒を一本持ってきて、ほぼ無言でカウンターに置いて、そのまま帰って行かれた。さりげないお祝い? ありがたいです。
 古い友達も来てくれたし、夜中は時おりおいでくださる名も知らぬ女性と2人きりでいろいろ話す。「好きな色」についての話がとくに印象深かった。好きな色はなんですか? とたずねられたので、正直に答えてあれこれ話して、「好きな色を人に聞くの面白いですよ、ぜひいろいろな人に聞いてみてください。その人の核心が見えてきたりもします」的なこと(意訳)をおっしゃるので、返す刀(?)で「ちなみに好きな色は?」とたずねると、「教えるわけないじゃないですか!」ズコー。確かに。


2022/04/07木 17-24j
 4月3日から名古屋へ(親の顔を見がてら)研究旅行。数日お休みし、この日帰ってきてダイレクト営業。だいたい僕が遠くから帰ってきてそのまま開店するとお客がほぼ来ない、というのが定例ジンクスなのですが、今回は思ったより来客あり。
 藤子不二雄A先生の訃報は新幹線の中で知りました。1週間ほど何も言えませんでした。藤子アニメの歌はなぜか聴くことができたというか、むしろ聴きたかったので聴いておりました。おかげでさみしくなかったというか、みんなと一緒にいる感じがした。
 あるお客さんは、「ジャッキーさんも一杯」と僕にお酒(チューダーにした)をごちそうしてくださって、ご自身は冷えたズブロッカをストレートでクッと飲み、それですぐにお帰りになった。きっとあまりお時間なかったのだろう、それでもわざわざやってきて一緒に飲んでくださるというのは嬉しかった。言葉よりも、一緒にいてくれることが僕の一番求めていたことなんだと思う。だって心細いんだもの。すべてのみなさま、まだ見ぬ方も含めて、ありがとうございます。

2022/04/08金 17-24j
 22時くらいまでお客なし。こういう日が最近多い。あるいは、22時以降誰もいない、という日も多い。ずっと誰かいる、という状況は見られなくなっている。
 3年ぶりくらい、という方がご友人を連れて。A先生を偲んでくださる方もあり。夜中は若い女の子と、男の子。男の子のほうが「話を聞いてほしい」というので、相談(?)にのった。こういうふうに「利用」されるのは嬉しい。せっかく僕と知り合ったのだから使い倒してほしいものだ。しかし、もし利用されるだけならさみしい。そういうのもバランス。

2022/04/09土 17-24j
 この日のことはあまり覚えていない。なぜだろう。お客が4名あったことはデータでわかる。印象が薄かったというのではたぶんなくて、僕の記憶がいつもまだらで、混濁しているというだけ。
 
2022/04/10日14-2030RMP、-24j
「ルージュマジック^_^プリキュア」第3話。熱はどうしても散らばっていってしまう、とは言いますが、3回めにして早くもお客僅少。そのせいか、不完全燃焼っぽく、かつ、何か散漫なところが(僕の目には)見受けられたぞ。しかし僕にとっては非常に良き時間だったし、人の少ないぶん密度は濃かった。ありがとうございます。
 本人たちからの文章は、届き次第特設ページに掲載いたします。更新のお知らせはトップページ「最新情報」に。
 14時から24時までで、お客は4名。男女半々、10代から70代まで幅広く。
 あるお店には、「お客さんの満足度は、お客さんの喋った量に比例する」という教えがあるそうな。それはそうなのかもしれない。「喋る」のは「気持ちいい」から。夜学バーは(あるいは僕は)「全員が同時に気持ちいい」ということは素晴らしいと思うが、「一部の人が気持ちいい」「持ち回りで気持ち良くなっていく」ということは特には良しとしない(悪いとは言わないし、そういう瞬間を排除したいわけでもない)。
 喋ると気持ちいいので、「喋る」ということが許されると見るや、「喋る」ということは止まらない。しかし、誰かが喋っている時、その場にいる他の人は喋っていない。「喋っている」人はまず間違いなく気持ちがいいが、「喋っていない」状態の人が気持ちいいかどうかは、わからない。「喋る」ということをする人は、常にそのことを意識していなければならない。と、僕は思うので、「店主のこだわりが強い店!」みたいに言われるのでアロー。
 もう一回読んでくださると幸いです。

2022/04/13水 18-21j
 3時間営業。20時半くらいまでお客なく、今日はグランドスラムかなー、と思ったら、終わりがけに宝石展(科学博物館)帰りの方が2名。Twitterに「(21時までにすべりこんでくだされば)22時くらいまでは営業します」みたいな意味のことを書いたので、それをご覧になったらしい。まさに「他愛もない」ようなお話をした。こんな日も良い。どんな日もだいたいは良い。

2022/04/14木 17(19)-24j
 19時からの予定だったが、雨なので、17時からにした。なぜ雨だと時間を早めるのかというと、雨だとお客が来ないので、少しでもお客が来る可能性を高めたかったから。結果、20時から21時半までにかけて計2名の来客があったが、それ以外の時間はまったき孤独だった。雨といえば夜学バー。雨といえば夜学バー。そういう条件反射をみなさま身につけていただきたい。本当に来ないんです、雨降ると、あるいは「台風がきます!」というニュースがあると。本当に本当に、そういうものなのです。それは仕方ないことなんだけど、あえて逆らう人たちがもうちょっといてくれるといいのにな。
 チューダーや、A先生がよく飲んでいたとどこかで見た「麦焼酎のウーロン茶割り」を飲みながら、話す。こういう小さな弔いが、日本中で、あるいは世界中で行われているのだと思うと、ささやかに、壮大に嬉しい。

2022/04/15金 19-24j
 引き続き雨。お客4名あったので、ここ2年の状況を考えれば少ないわけではない。多くはない。静かにやっていた。
 わりと理屈っぽいお客さんがいて、その人と対峙すると僕もかなり理屈っぽくなる。「もっと理屈っぽくやってやる!」という対抗意識かもしれない。僕も彼もそのけんか(?)をけっこう楽しんでいると思うのだが、傍らで聞いている人はどう思うのだろう? こっちは「喋っているから気持ちいい」のだが、その時に「喋っていない」人は、どう思っているのか、わからない。だから様子を見つつ、どこかのタイミングで、それをやめなければならない。それを見誤ると大失敗。じゃあ最初からそんな「けんか」みたいなコミュニケーションをしなければ良いじゃないかと、思わないでもないけれども、しかしそれはそれで面白くない。ちょっとは面白いやり取りをしている自負があるから。そのせめぎ合い。難しい。今回は、ちょっと長かったような気もするが、それなりにちょうどいいフェードアウト(カットアウトかも?)だったと、僕のほうでは思っている。
 夜学バーは開業からずっと「終電くらいまで」を営業時間としている。すると「終電を気にする」とか「終電を逃す」といったことがよく起こる。別に何時に帰ってもいい(許される)ような人は、「終電で帰るかどうか」を考える。迷う。悩む。「帰りたくない」と「帰ったほうがいいのかもしれない」とがぶつかり合う。
 そういう人がいると、とりあえず終電の時刻をこっちでも把握して、何時何分までにこの店を出れば間に合うのかをシミュレーション。会計は済ませ、意志一つで間に合わせられる状態を作る。気持ちは「帰りたくない」なのだ。それは伝わってくる。しかし「帰ったほうがいい」という事情もある。ただ問題なのは、「帰らないほうがいいかもしれない」という激しい予感。
 それは双方が感じている。だけど僕にも事情はある。今度は、もしもその人が終電を逃した場合、どうするのかをシミュレーションする。タクシーや自転車で帰るのか、カラオケやネットカフェに行くのか、一晩中どこかをうろつくか、朝までここにいるのか。
「朝までここにいる」ためには、僕が一緒に朝まで付き合うか、鍵を渡して(セキュリティという概念を信用で破壊して)「好きな時に帰っていいよ」と言うか。ただ、「帰らないほうがいいかもしれない」という予感は、もちろん前者寄りの状況に基づく。つまり「我々はまだちょっと話し足りない!」というやつ。
 しかし、しかし。「話し足りない」からといって、終電を逃して「朝までここにいる」ためには、もうちょっと超えるべきハードルがある。その「我々」の性別、年齢、家庭の価値観、その他のあらゆる事情が阻む。当然「明日の予定」だってある。「健康」も。
 折衷案は、「ある程度の時間まで話して、その後はタクシーや自転車で帰るか、ネットカフェなどに入店する」とか。大抵の人はこれを選べるが、現実にはこれが選びにくい状況の人もけっこういる。
 なんにしても、その「終電までのわずかな時間」には、上記のようなあらゆることが頭を駆け巡る。自分は帰りたくないが、相手はどう思っているのか。迷惑になったら嫌だけど、きっと相手だって名残惜しいと思ってくれていると信じたい……。それにもしかしたら、これからの数時間がかけがえのない時間になるかもしれない、だけどその時間は、これからの数時間でなくても、「いつかの数時間」でもいいのかもしれない、ああーーーあーあーあーもう、わからない! パーン!
 照れ隠しもありまして急にオタクになりますが『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』という映画でシャア=アズナブルという33歳の男性は13歳(改めてこれマジで? 17歳くらいに見えるが)のクェス=パラヤという少女が銃を構えるその手をとり「行くかい?」とだけ言ってそのまま連れ去ってしまうのだ。初対面で。あのシーンはやばい。気が狂っとる。名作なので是非みて。
 別にそのシーンを思い浮かべたわけではない(今思い出しただけ)が、そういうわけのわからないことだってあっていいよなとは思います。
 僕自身の話をすると、あれは16歳の夏。北海道の美瑛駅で夜、ホームへ向かう改札をくぐろうとしたら謎の中年男性に声をかけられた。「美瑛の丘はめぐったのかい?」とRPGみたいな質問をされた。「いいえ」と答えると、「それはいけない! 明日までこの街にとどまるべきだ。今夜はここ(駅舎)で一緒に寝ようよ!」と言う。は? と文字通り固まってしまったのだが、よくよく聞くと「美瑛の丘を巡らずに出ていくのはもったいない。今夜は京都から来た大学生と一緒にここで寝ることになったから、君も一緒にどうだ、3人で一緒に寝ようよ!」という話であった。確かにそれらしき青年が奥にいる。いや、だとしても、何があるかわからない。殺されるかもしれない。怖すぎる。無理。知らない人について言っちゃいけないって先生が言ってた! パーン!
 あらゆる思考が頭の中を駆け巡る。ここで僕の人生は決まってしまった。「このおじさんと一緒にいたほうが面白いだろうな」と思って、首を縦に振ってしまったのだった。もちろんただ「面白かろう」というだけでなく、後付けではあるが、そのおじさんがあまりにも僕にとって「信用できた」いや、「信用したかった」感じがしたのだと思う。その晩のことは永遠に忘れない。こうして文章にするのも何度めだろう。人にもずいぶん話した。いくら話したって飽きないくらい大切な思い出である。結果論に過ぎず、そこで殺されていたら元も子もないので、美談にしすぎるつもりもないが、でもまあちょっとは美談だと思う。単に僕は賭けをして、それに大勝したのだ。それ以降、僕は人生をギャンブルにしてしまった。おしまい。
 そういう経験が人生の核にあって、それを誇らしくも思っているから、僕はあのおじさん(ミスターと呼ばれている)のように「美瑛の丘はめぐったのかい?」と言ったりするし、シャアのように「行くかい?」と言うこともある。
 人はじつに、決断というものを、しなくてはならない。「帰りたくない」という意思と、「帰らなくても本当に問題はないのか」という点だけを確かめたら、堂々と決断を迫る。
 人格とは決断の積み重ねである。何を選択し、決断したか、ということが「その人」なるものを作り上げる。その瞬間に貢献できるなら、一日くらいは寝不足でもいいよ。

2022/04/16土 15-24j
 珍しく早い時間からお客が2名。20代にして「ジンの品揃えが日本一」というお店を経営する方に、最近はまっている(名古屋で入荷してきた)メスカルジンやライシージャを飲んでいただく。お酒に関する知識もセンスも表現力もすばらしい。さすがであります、勉強になりました。彼は17時から近所で用事があったそうで、その前に寄ってくれた。終電のとても早い(9時とか?)方も16時台からおいでくださった。全然お客がないとつらいけど、たまには早めに開けるのも必要ですよね。
 前日の忘れ物をとりにきただけの人や、日本酒の差し入れだけしてスッと帰っていかれた方など、出入りはけっこうあったけどあんまり席は埋まらない。ゆったりゆったり。22時くらいにお店が空っぽになったけど、そのあとで計2名ご来店。いろんな動きがあって面白かった。こういう醍醐味みたいなものが、だんだん戻ってきているのは感じる。客数や売上だとまだまだだけど。

2022/04/17日 18-24j
 なんだかとても良い日だった。なんだかんだ、日曜の夜の営業はいちばん好きかもしれない。お客はだいたい少ないけど、だからこそというか。ゆっくり、しかもなんだかリラックスして話せるような。それは「日曜日」というものがわれわれに与える何かのおかげかもしれない。
 昼間は浅羽通明先生が中心となって星新一を読む会をしていたんだけど、その時に忘れ物をした、という方が夜になって再来店。毎月このお店にはやってくるけれども、いつもはソフトドリンク。今日はついでというのもあって、たぶん初めてお酒を飲んでくださった。すごく特別な感じがした。キルホーマン(高級ウィスキー)を一杯だけ。おいしそうに味わってくださった。
 バーちゅうのは、やはり「異界」でして、生活感がありすぎちゃいけない。いや、あったらあったで名店って場合もあるけど。基本的には。僕はこのお店を「日常の中の非日常」にしておきたい。決して「非日常の中の日常」になってはいけない。うまいこと言ったようなかんじだが、たぶん伝わらないだろう……。えーっと。
 行くこと自体は日常なんだけど、お店の内部は非日常でありたい。一方で、行くこと自体が非日常で、お店の内部が日常っていうようなお店もけっこうあると思うのだ。
 ※この辺は言葉の捉え方でニュアンスが変わってきますね

2022/04/20水 18-21j
 水曜は夜に野暮用があり、最近は3時間営業。この短い時間にも開けていればお客はある(ないこともありましょうが)。
 お客は計4名。うち3名が初めておいでの1グループで、実にめずらしい。通りすがりに「夜学バー」の文字を見かけて、寄ってくださったとのこと。漫談家の先生と、鉄道芸人さんと、美術会社の方と。すっかり気に入っていただいて、「YouTubeの撮影場所として使ってもいいですか!?」とまで。酒席を通り過ぎるだけでなく、ぜひ実現してほしいところ。
 夜学バーのショップカードには尊大なことに「有数の文化度」とあります。これは自負しておかねばならぬ、というか、そういうお店に僕は通いたいので、そこだけは担保しておきたい。文化とは何? ってのは、さておいて。

2022/04/21木 13-24j(京島店

2022/04/22金 17-24j
16、17歳の人たちが4人。成人が4人。若い人から多くのお金はとれないので、お金ある方よろしくお願いいたします。

2022/04/23土 17-24j
 前半数時間は一対一。途中から2名に増える。土曜の夜だけど今日はそれだけ。売上は3000円くらい。孝行したい時に夜学バーはなし。よろしくお願いいたします。

2022/04/24日 15-24j
 お客は3名。静かに延々と話す。
 約1000キロの遠方からいらっしゃった方と、まったく偶然に、互いに知る方がご来店。世の中は意外とうまくいっている。

2022/04/25月 17-24j
 尾崎豊の命日(1992年なので、30年前)。お客は3人か4人。なぜかあんまりよく覚えていないので、思い出したらまた書くかもしれません。

2022/04/27水 18-21j
 3時間営業。お客1名。

2022/04/28木 13-24j(京島店

2022/04/29金 15-20強化自習室まちくた、-24j
 ここんとこお客が僅少。この日は「夜学集会」の面々が3名、昼の「強化自習室」中に6名ご来店。20時以降(つまり僕の時間)は新規来店なし。
 いろんなことは僕の個人ホームページへ。(探すとすぐに見つかります。)

2022/04/30土 20-24j
 お客3人。来店者数が少ないと、「男性のみ」とか「女性のみ」の日が増えてくる。男子校っぽくなったり女子校っぽくなったりする瞬間がある。こちらとしては学校の先生を疑似体験している感覚も少しある。(女子校は勤務経験あるので男子校でも働いてみたい。)
 名前も知らない相手でも、ある程度長く同じ時間を過ごすと「ノリ」や「リズム」みたいなものが生まれたりする。そこに原初的ななんてろかんてろ

2022/05/01日 20-24j
 お客は2名。前半は、数日前に人に連れられて初めてお越しの方が今度は1人で。このまま気に入ってくだされば幸い。後半は、なんと2年くらい前に近所の食堂で真夜中にお会いした方が。ゆっくりと魯迅の話をしたり漢詩を読むなどした。

2022/05/02月 20-24j
 hideと忌野清志郎の命日。シャッフルで流す。普通の日だけど連休のさなかだからか、それなりのお客……と言っても5名。本当にここんところは、維持が難しいくらいに儲からない。不景気や原価高、円安とかもあるんでしょうか? 店内が平和ならそれでいいんだけど、そう言ってられるのも永遠ではないですからね!

2022/05/03火 15-24j
 9時間営業。憲法記念日で祝日。お客は5名。
 削ぎ落としつつ、広げてゆく。試行錯誤をずっとしている。
 1年前に初めておいでくださった方が、「ふと思い出して」とご来店。そういうことが本当に嬉しい。その時の記憶が「良いもの」だったから、再びおいでくださるのである。
 ただし、これは必ずしも美しい話とばかりは限らない。初回たまたま、「若い女の子相手にべらべら喋れて気持ちよかった」から、その記憶を頼りに再来店する場合もある。原理、構造は同じ。僕の仕事は、「そういうのは許しません」という態度をじわじわと取っていくこと。できれば初回からもっと防げるようになっていきたい。努力はしていますが、まだまだ。課題。

2022/05/04水 18-21j
 お客1名。初めての方。「ブランキージェットシティを好きな不良は存在するのか」など語り合う。「アルコールが飲めすぎてお金がかかる、どうしたら良いか」というご相談を受けたので、いろいろ話したり試したりした結果、冷たいものはグイグイ飲んでしまうので、ウィスキーのお湯割りあたりだとゆっくり飲めるし度数もそれなりにあるので良いと暫定的に。美味しいと気に入ってくださった。デュワーズのお湯割り。新潟駅南の「カフェ・ド・ラぺ」で覚えた味。

2022/05/05木 13-24j(京島店)

2022/05/06金 20-24j
 6名。ゴールデンウィークは特に繁盛もせず、こともなく過ぎていった。平熱の美学。←このコピーは僕の影響がちょっとはあるだろう、とこっそり書いておく。
 夜学バーのたくさんあるテーマの一つに「理性」というのがある。お酒を飲むというのは、理性を際立たせるためである。研ぎ澄ますために飲む。「呑まれる」ためではない。飲めば飲むほど、理性を強く発揮させねばならない。じゃないとバランスが取れない。飲酒とはバランスをとる練習なのである。
 酒を飲めば理性を失う、というのは嘘で、酒を飲むといろんなことが弱まり、弛緩するので、そのぶん理性によって補わなければならない。本当は逆なのである。(と僕は理解することにしている。)真っ先に理性をカットする人もいるんだろうが、こちらは大変困るので、最後まで理性だけは手放さないでいてほしいものです。

2022/05/07土 14-2030RMP、-24j

2022/05/08日 20-24j

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