閉店のお知らせ
夜学バーbratの営業は残すところ6月27日(火)~30(金)までの4日間となりました。初めての方も含め少しでも多くのお客さんにおいでいただくため、ちょっとだけいつもと違う工夫をさせていただきます。
・この4日間に限り、おつまみは原則出しません。持ち込みは可能ですが匂いの強いものや汁物は避け、ゴミは完璧にお持ち帰りください。
・チェイサー(お冷や)はセルフサービスにします。また飲みもののうち水だけは持ち込み良しとします。
・忙しくなってきたら使い捨てコップにてドリンクを提供する可能性があります。また時間や手間のかかるメニューは状況によって「休憩中」となり一時的に注文不可能となる場合があります。そのほか臨機応変に、夜学バーとしての場の健全な維持と体力の温存とを優先して様々なことを簡略化、省略するかもしれません。飲食オペレーションに呑まれて「夜学バーさ」を損なわせてしまわぬよう。
・新たなドリンクが届いたら飲み終わった食器をご返却ください。また、お帰りの際にはおしぼりなども含めカウンター上のものをお戻しいただけますと幸いです。
・ご自身が注文したメニューを覚えておいていただけますと、お会計の際に間違いが起こりにくいのでとても助かります。
・混み合ってきた場合は、先に来ていた人からお店を出る、というのが小さなお店の暗黙のルールですが、「遠慮したり気を遣ったせいで心残りがあった」というのが最後の最後になるのは寂しすぎます。いったんお会計してから時間をおいてまたおいでいただく(その際木戸銭はかかりません)のもよいですし、店主との合意がとれれば「ちょっと散歩に」と外出していただいてもかまいません。実際、庚申(朝まで営業)の日などはそういう方がけっこういらっしゃいます。現実的には、どのような出ていき方をしていただくかは店主との信頼関係によって決定されると思います。
・物見遊山で「閉店らしいしせっかくだから行ってみるか」とおいでいただくのは大歓迎ですが、とりあえず「行った」という事実だけをつくるだけつくって居酒屋のような感覚で座っていることは決してゆるしません。ここは夜学バーですので、一所懸命その名に恥じぬ対応をさせていただきます。このあたりはいつもよりだいぶ厳しくやります。
・こんなことを言われても困るかもしれませんが、僕は斉藤洋さんの『ひとりでいらっしゃい』という児童書がとても好きです。ひとりで行けば入れるけれども、誰かと連れだって行くと現れないふしぎな部屋、というのが出てきます。夜学バーはちょっとそういうところがあります。できるだけ、ひとりでいらっしゃい。複数人で来る予定のある人は、待ち合わせなど一切せず、一人ずつ来てみてはいかがでしょうか。もちろん絶対に一人でないとダメだ、という話ではありません。魔法がかかったり奇蹟の起こる可能性がより高いと思えるほうを選んでください。これらは本気で書いています。よろしくお願いします。
・人が多いと無意識に声が大きくなってしまう人は多いです、意識して静かにいてください。店主は耳が敏感ですぐにぐわんぐわんなります。そのほか声量については色々考えていることがあるので、気になる方はおたずねください。
・いま思いつくのはこのくらいですが、ともあれ「店員の作業を最小限にするためにご協力ください」というのと、「夜学バーを最後まで夜学バーらしく、学びある場として保つため、平常時の夜学バーと同様に《その場をよくし、ひいては世の中をよくする》よう意識して存在していただけますと幸いです」という話です。最後だからとて、何も特別なことはありません。いつも通り、ここは学びの場でしかありません。そしてこの一連の文章は、これから初めて夜学バーにやってくるあなたのために書いています。迷っていたら絶対に来てください。ただしお行儀良くしようと努める気のない人は絶対に来ないでください。