スタッフ(2021年5月更新)

▼ 店主 尾崎昂臣(Jacky)

 よくお店にいます。(カレンダー、Twitter参照)

 昼間はとある中高一貫校で国語の先生をやっています。(※2017年7月休業)

 教育、文化、その他諸々の分野で文章を書く仕事もしています。

 バーの仕事を初めてしたのは、たぶん20~21歳くらいのときで、新宿ゴールデン街の「無銘喫茶」というお店でした。初めはイベントとしての一日店長でしたが、やがて月イチになり、23歳の夏から「毎週木曜日」に固定されて4年半ほど(28歳になる誕生日まで)「木曜喫茶」店主を務めました。辞して一ヶ月のち(藤子・F・不二雄先生のお誕生日)、人の集まる場として「尾崎教育研究所(おざ研)」を西新宿に開設、ビルの解体まで2年9ヶ月運営しました。その後「ランタンzone」の実験を経て、2017年4月に夜学バーを開店。

 2016年夏までの「場」に対する僕の考えは、こちらの冊子にまとまっています。
 長いですが、興味があれば。
『場の本』(PDF

 その他いろいろなことは、テキストのページをご参照ください。


【プロフィール】
 名古屋出身。
 15歳の夏に作ったホームページ(個人サイト)「Entertainment Zone」は今も元気に更新中。
 同人小説、同人漫画も作っていて、代表作は1000部くらい売れました。最新作はこちら
 仕事は執筆、取材、飲み屋、国語科非常勤講師(中高)、家庭教師(中高浪)、塾講師(小)、バ~ミヤン、大工、単純肉体労働、孤独死した老人の家の片付け、新宿西口地下の電灯からホコリを落とす仕事、古物商(?)ほか。
 早稲田大学教育学部国語国文学科卒業、放送大学教養学部教養学科自然と環境コース在学(2019年度現在10年生)。放送大学エキスパート「数学と社会」。

▼ k

【尾崎から】
 知的好奇心に満ちた若い男子。夜学バー開店直後の時期に突如現れ、二度目の来店時に「ここで働かせてください。ここで働きたいんです」と請願。ぜいたくな名だったので「k」に。当時は19歳でした。(今はお酒の飲める年齢です。)

▼ f

【尾崎から】
 2017年、麻倉氏の「Milk Bar 牛乳」の日に初来店(激レア)。いつしか二十歳を迎え、初めて飲んだお酒は夜学バーでの「雪国」。本格的な演劇経験があり、教員免許取得予定(2020年7月現在)。

▼ 菫

【尾崎から】
 2020年彗星のように現れ半年弱で従業員に登用。(執筆中……いつまでだ?)

▼ のめみ

【尾崎から】
 緊急事態宣言中の2021年2月に突如(お客として)現れ、三度目の来店(正確には三度目の退店直後の再来店、すなわちお店を出てすぐ戻ってきた)時に「ここで働かせてください」と申し出を受ける。
(↑の「時」は「じ」とも「とき」とも読めて面白いですね。)
 その頃は5時から20時(酒類提供は11時から19時)という範囲での時短営業要請。夜学バーはほぼ僕だけがお店に立ってモーニングだけやったり夕方のみ開けたり不規則に休んだりしていた。もちろん「感染者数」もずいぶん多かった。「こんな時に何を考えているんだ?」と興味を覚えてよくよく話を聞いてみると、「遠くなく年単位でフランスに住みたいのでそれまでの間になりますが」ということで、早ければ夏とかだという雰囲気。ならば早いほうが良いのだろうとすぐに見習いにきてもらい、4月から一人で立ってもらっている。
 みんなそうなのだがたとえばf氏と同じようにこのお店この空間そのものに強く愛情を持ってくれており僕の考えているようなこともいろいろ理解したうえで実践してくれているようなので、非常に助かっています。(2021/05/20)

▼ あすか

【本人によるプロフィール】

一緒に導かれたい、22さいのおんなのこ。
神奈川県出身 1995年10月5日生まれ。

 大学4年生、夏の日の夕方、立ち寄った夜学バーに思いっきり恋に落ち、以後、時たま気持ちよくお酒を飲んでいたら、「あすかさん、もしよかったら、ここに立ってみませんか」とjさんに言われ、心強い気持ちでカウンターの中へ。
 今、ここ(ルビ:ヤガクバー)にいます。

 注:2018年度末ごろ掲載


【尾崎から】
 陽気さと冷静さを矛盾せず並立させられ、しかもその振り幅がどでかい。たぶん、小さなお店に向いています。
 やはり最初はお客でした。初めてお店に入ってきた時から、「この人は逃してはならない」と思ったものです。お客としてでも、スタッフとしてでもいいから、このお店にいてくれないかな~と思っていたら、半年くらい経って、そのようになりました。当初彼女はちょっと遠くに住んでいたのですが、店のちかくに引っ越して、かなり通いやすくなったのです。
 しかしその矢先、一般の方と結ばれて(=一般企業に就職して)しまったので、土曜を中心に働いてもらうことにしました。お客としては、気が向いたときに来てくれています。ありがたいことです。
 まだ若いですが、この10年間くらいをよほど有意義に使ったのでしょう、たくさんのものごとを知り、使いどころもわきまえています。小さなお店でお酒を飲むことも好きなようで、「あの店よかったです」「ここはぜひ行ってみてください」といったことを教えてくれます。「足を使う」こともちゃんと知っているのです。
 いろんなところでいろんなふうに酒を飲みながら、「よい店とはどういうものか」ということを常に考えている人。たぶんこの店で実践する中で、彼女の「店観」はより豊かになっていくでしょう。嬉しくてなりません。
 ところで僕は基本的に、カウンター内でお酒はあまり飲まない(勧められたら歓喜していただきます)ようにしているのですが、このあすかさんの顔を見ると、その飲みっぷりを目の当たりにすると、つい赤星(サッポロラガー)のフタを開けてしまいます。
 そういうことに象徴されるように、生まれ持ったエネルギー量がとてつもないので、今後なにをしていくのか、どうなるのか、見当もつきません。見守ることにいたしましょう。

(2021/05/20追記)
 現在もピンチヒッターとして大活躍してくださっています。「ジャッキーさん、忙しかったら言ってね」とか「休め、わたしが入る」とか「旅行でも行ってきたら?」などよく気遣ってくれます。嬉しい。甘えています。

▼ かりん

【尾崎から】
 熱のこもったメッセージを受け取り、手伝ってもらうことに。その後、転職や引っ越しなどで遠くなってしまったものの、ときおり顔を出してくださるのでうれしい。手を振り合っている関係。
 そしてときおり手伝ってくださいます。(2021年5月現在)

▼ 管理人 さちあき

 お昼のサロン、その他、縁の下の力持ち。「夜学」コンセプトのヒントにもなった「サロン de 夜間学校」主宰。

<控え室/2021年5月現在>

▼ i

 学生時代から通ってくれており、就職して1年目の途中から担当。お酒を飲むこと、作ることが好きで、すでに尾崎より詳しく、上手です。
 2020年の緊急事態宣言下は大活躍してくれましたが2021年春に関東から転出。ぜひ凱旋営業をお願いしたいところです。

▼ ちか

【尾崎から】
 2017年のある日(木曜日でした)にお客として初来店し、何度目かに「わたしも働きたい」と申し出てくれました。当時大学4年生でした。
「それなら、まずはこの店のいろんな曜日に通ってみてください」と言ってみたところ、本当によく通ってくれるようになり、「この店のことを好きでいてくれているんだな」と、お願いすることになったのです。担当は毎週水曜日の夜。
 最初の頃の彼女は、なんというか、まだ「自分の頭で考える」ということにおいて、やや柔軟さに欠けていた印象がありました。しかし、大学4年生にして「家出する」という大事件を経たあたりから、彼女はどんどんしなやかになっていったような気がします。あくまで僕の印象ですから、単純に僕と彼女との関係がナチュラル(ローソン)になっていっただけなのかもしれません。この家出のあいだ、何度となく朝まで語り合いました。話した内容のほとんどは忘れましたが、その中で、彼女の頭の中にあった常識的すぎる部分とか、自らを縛っていた部分が、少しずつほどけていったような気がして、とても嬉しかったのを覚えています。家出というものの効用は、こういうところなんだな、とも。(もちろんその後、元気におうちに帰りました。のび太みたいな軽やかな家出でした。)
 水曜店長としての活躍については、けっきょくはお客の知るところで、僕にはわからない部分もありますが、独特の空気感と、ほのかに香る無責任さが味となり、いい感じだったと思います。いつかスナックか小料理屋などを営んでほしいものです。
 めでたく大学を卒業し、一般の方と結ばれて(=一般企業に就職して)、店に入る頻度はめっきり減りましたが、たまに、いるかもしれません。その時はどうぞよろしくお願いいたします。
 その後もいろいろあったようですが、やはりたまにいるかもしれません。(2021年5月現在)

▼ 小津

【尾崎から】
 尾崎が前にやっていたお店(?)からのお客。夜学ではsueさんの木曜日に足繁く通い、いつしか月曜担当としてカウンター内に。
 和歌を愛し、大学では万葉集や古今和歌集などの研究をしており、そのまま大学院に進む予定だそうです。また、将棋がめっぽう強いです。
 とてもまじめで、善なる(と、おそらく多くの人に思われている)存在ですが、だからこそ、ふまじめで、邪なる部分には欠けているもしれません。それは決して短所ではないのですが、ある種のいい加減さというものがなければ、新しいトビラを開くことがムズカシイ、ということはあると思います。
 ある意味で、最も伸びしろのある人かもしれないし、ということは、永遠に伸びしろのまま留まる可能性も秘めている人です。彼がこののちどうなるのか、誰にもわかりません。しかし毎週店にいるということは、だれでもその過程を見ることができる、ということです。
 ともかく彼はこの店を愛してくれているし、その愛し方はたぶん誤っていないと僕は思うので、じっくり時間をかけて、ここで、そして主には別のところで、さまざま学んでほしいと思っています。

▼ soudai

【尾崎から】
 http://kageboushi99m2.hatenablog.com(手抜き)

▼ はる

【本人によるプロフィール】

◉大学5年生(当時)
◉好きなもの
歌手:小沢健二
団体:ジャニーズ
アニメ:アドベンチャータイム
小説家:柚木麻子、幸田文、夏目漱石、川上未映子
雑誌:GINZA、NYLON、POPEYE、Olive
暇つぶし:インターネット、散歩
麺:うどん
ご飯:カレー
おやつ:アイス
お酒:日本酒
体型:わがまま
顔:丸い
少し弾ける楽器:クラシックギター
スポーツ:できない
自転車:かなり乗れる
文房具:ボールペン、ノート
男の子のタイプ:毛穴の主張がないひと

▼ sue

【尾崎から】
「自己紹介は苦手なんで、何か適当にいいこと書いといてくださいよ」と言われたので、書きます。

 広島県出身、尾崎より七つほど年上の男性です。
 2005年、僕が歌舞伎町のゴールデン街で飲むようになった頃、同じお店の常連として出会いました。「こんなに何もかもを知っていて、どんな話題でも面白く話せる人がいるのか」と戦慄したのを覚えています。それから12年、つかず離れずお世話になっています。
 若い頃に輝いていたような人でも、20代、30代を駆け抜けていくうちに「切れ」を失ってしまったり、「今以上のこと」を求めなくなってしまって、若い人からみてちっとも魅力的でなくなってしまうようなケースが、けっこう多いのですが、この方は違います。分野を問わず、日夜あたらしいことを取り入れ続けています。そして、相手を年齢や身分などによって差別しません。まず対等の立場に立って、相手の振る舞いや話す内容によって、その態度を決めます。頭ごなしに否定することもなく、かといって甘やかすこともなく、面白ければ「面白い」と言い、よい刺激と出会えば素直に感動してくれます。とても誠実です。

 実は、「お金のない人が安く飲める店」「持つ者のところから持たざる者のところへ富が流れていく仕組み」「大人が大人として存在できる(かっこつけられる)場」といった、夜学バーのコンセプトの根幹は、彼のアイディアがもとになっています。

 2017年のはじめ、上野の立ち飲み屋で「新しいお店を始めるので、協力してくれませんか」とお願いしました。快諾いただいたのち、「どんな店にするべきか」二人であれこれ話したところ、「酒を飲むという文化について」とか「年を取った人間の役割」とか「大人と若者とのあるべき関係について」といった事柄について、お互いの意見がほぼ一致していることがわかったのでした。
 特に印象的だったのは、次の一言。「僕は今年40になるんですけど、もう現役じゃないんですよ。自分が直接に何かをやるより、若い人たちがやっていることの恩恵にあずかった方が、ずっと楽しいし、実りがあるんですよ」。これで夜学バーの方針は定まったようなものです。

 また、こんなことも仰っていました。
「今の大人って、意外とけっこう金持ってるんですよ。でも使いどころに困ってて。若いやつに酒を飲ませたくても、そういう機会がなかなかない。ごちそうしようと思っても『かっこつけやがって』みたいな他人の目が気になるし、若いほうも遠慮しておごらせてくれない。それで年寄りから若者への富の移行が難しくなってるんですよね。だから、システムが必要なんですよ。『システムのうえで、若いやつに飲ませることは推奨されている。ここはそういう店だから大丈夫』という免罪符があると、ごちそうしやすい。システムは罪悪感を消してくれるんですよ。『大人』として振る舞うことが気恥ずかしいような人でも、システムがあれば『大人』として存在しやすくなるんです。『大人が子どもになっちゃう場』よりも、『大人が大人でいられる場』、というのがいいんじゃないですかね。そうすると、若い人はちゃんと若い人でいられますし、将来大人になるにあたってのお手本にもなると思います。」

 こういったことにいちいち頷きながら、自分の考えや解釈を付け加え、持って帰って熟成させ、時間をかけて練り上げて、僕なりの味をつけたあと、「夜学」というコードでまとめあげたのが、このお店です。


 sueさんはそのような人物ですが、短い説明を試みますと、「無尽蔵の知的好奇心により莫大な知識や発想をためこんでおり、それをいつでも使えるようにメンテナンスもしている人」というイメージでしょうか。僕のことを人に紹介するときに「博覧強記」という言葉を使ってくださるのですが、リボンをつけてお返ししたいです。専門は歴史といいますが、音楽など芸術の方面にも造詣深く、経済学からお酒や料理まで、興味の幅は限りがありません。人当たりもやわらかく、話し上手で聞き上手なので、目上にも目下にも友達がたくさんおられます。どんな話題を投げても必ず何かが返ってきますし、知らないことには「知らないからよく教えてほしい」と言える真摯な人物です。

▼ 麻倉

【尾崎から】
 月に1度のおたのしみ「Milk bar 牛乳」の担当。数種類の牛乳を飲み比べできたり、高価な牛乳を使ったミルク割りができたりします。若くして二児の父になった、スタッフ唯一(2017/05/07時点)の「子持ち」なので、家庭の話がしたい方にもおすすめです。
 尾崎とは2000年代末にmixiで、彼がまだ十代の頃に出会いました。当時はシャープでしたが最近大きくなってきたので「今年中に20kg痩せます」と宣言、10キロ以上の通勤路を歩いて通ったり、帰り道に縄跳びをしたりしているようです。
※後日談:めでたくめっちゃ痩せました(2018/07/06現在)