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みつきち/夜学バーの従業者
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みつきちです。2024年の10月からカウンターの中に立っています。ネーポン中毒者。
実は私って天才で有望な人間なのですが、まだあまり世に知られていません。もっとみんなに知ってほしい、私のことを知らないなんてもったいない!と思ったので、ちょっと長めの自己紹介をすることにしました。いままでのことや決意などを述べましたので、全員読むべし!
【いままでやいま】
急ですが、音楽は私の人生を大きく占めている要素であるといえます。小学一年のとき地域の合唱団に入団してからずっと音楽を続けて、小学五年のときから吹奏楽と打楽器を始め、現在芸術系の高校で音楽(打楽器)を専攻しています。そう!15歳の現在、私は人生の3/4の日々を音楽とともに送ってきました。
さっき言った通り私は高校で音楽を学んでいます。普通校と違うところといえば、カリキュラム。学科の授業(国語数学など)が少なく、そのぶん音楽の専門の授業が組み込まれていることです。専攻する楽器などのレッスン、音楽理論(くわしくいえば楽典)の授業や曲を聞き取って楽譜に起こす「聴音」などなど。これらをわたしは同級生の誰よりエンジョイしている自信があります。そして誰よりも音楽からの学びを生活に役立てている自信もあります。というのも、音楽は理論でも技術でも意外にいろんなことが日々の生活につながっています。たとえば、「これはあの奏法の考え方と似ているな」とか「レッスン中に言われたことってこれか!」とか、いつも生活のどこかで、学んできた音楽とのつながりに気づきます。あとは単に鍛えた耳コピ力を駆使してバンドスコアを自作したりとか。(みつきちが依頼を受けてコード譜を作るサービス「キチフレット」やってます!くわしくは直接話しましょう^_^)
そんな感じでいつもウキウキで授業を受けて、すてきな友だちとともにかなり幸せな毎日を送っています。
小中学校は公立の普通の学校に通っていましたが、私の中学時代のメンタルはかなり荒んでいました。というのも、厨二病によって逆張りを覚えてしまったがゆえ、前まで当たり前にあって気にも留めなかったものごとが急に許せなくなったりしたからです、、、。でもそれによって成長できたと思う部分は本当にたくさんあります。中学二年のとき学級委員になったのは「自分以外がクラスのリーダーとしてみんなをまとめているのが許せないから」とかそういう理由ですし、それが初めての「自分からクラスの目立つ役割につく」という経験でした。中学に入ってしばらくたつまで「特に何か考えていることもなく、授業中の発言も怖くてできない」みたいな状態だった自分にとってこれは結構指折りの偉業だと思っています。
そんな時期にわたしは初めて夜学バーに行きました。中学二年。13歳になった瞬間にTwitter(X)をはじめた私は当時YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)に夢中になっていました。YMOのことしか考えていなかったし、YMOのことが喋りたくてたまらなかったので「YMOアカウント」みたいな形でずっと独り言のようなツイート(ポスト)を繰り返していました。そんなわたしを見つけて夜学バーとつないでくれたのが、現在同じく従業員であるまちくたさんです。自分の開いたスペース(Twitter(X)で自由に喋れるラジオ的なものを開く機能)に参加してくれたりしていろんなことをしゃべるうちに、まちくたさんは夜学バーというお店がある、と教えてくれました。ちょうど夏休みだったので、親に「上野の美術館に行ってくる」と言って夜学バーに初めて行きました。(ちなみに、アリバイを作るために実際に美術館をサーッと全体を回り、湯島にすぐに行きました。「夜学バーに行く」と言うのは私のような学生にとってかなり賭けですし、実際親もあとから「はじめからバーと言われていたら行くことを許さなかったと思う」と言っていました。許可を得るということはダメと言われる可能性を作ることにもなります。そこの塩梅をうまくやるのが大切ですね!)
それからというもの、私はすぐに夜学バーという場所に魅了されて、それなりにお店に通うようになった、というわけです。
夜学バーと夜学バーにいるすてきな人たちとの出会いによって私は大きく変わりました。厨二病の方向が「自分は他より優れている」から「私は天才だがもっとすごくなれる」みたいに変わったとか、知らないところに行くことを恐れなくなったとか! 映画を見るようになったのもぼんやり夜学バーがきっかけなところもあります。ジャッキーさんに川島雄三の名作『幕末太陽傳』などをおすすめしてもらって観てから名画座通いをはじめて、古い映画を観まくる生活をしています。とにかく、私は夜学バーによって「知らなかった美しいものやことを探すのってめちゃくちゃ楽しい!」ということを知りました。
少し学校の話に戻ります。
小中学校には本当に色んな人がいました。ダンスが得意な人も、政治家をめざす人も、勉強が超絶得意な人も、どんなときでも常にふざけている人も。でも、音楽高校にいる人たちはそれほど多様ではありません。全員が好きな音楽を学ぶために音楽の勉強をして入学してくるんですから、そりゃそうです。そしてこういうクラシック音楽(教育)の世界は進路やそれによってお金を稼ぐ方法というのもかなり限られていますし、専門の高校ともなるとかなり閉じた環境になってしまいます。そういう場所に身を置いていると小中学校のカオスの中にいたときあった視点、視野がどんどん失われていっていることも感じます。
【これから(決意)】
高校に入学して半年と少したった今(2024/11/15)私が思うことは、「自分は様々な場所で経験を積んで視野をどんどん広げていくべきだ」ということです。なぜなら、私の場合学校で学んでいる音楽以外にも興味関心のあること、したいことがたくさんあるからです。週に一回1対1のレッスン、長い日は9時間くらい学校、というようなスケジュールはこなすだけでも結構たいへんです。でも、学校の外にはたくさんの知りたいこと、学ぶべきことがあります。わたしはそれらに触れて成長し、立派にならなきゃいけない!!!だからいろんな場所に行くし、いろんな人としゃべるし、映画や美術を観たり音楽を聞いたり本を読んだりします。そしてその大切な活動の一つが「夜学バーのカウンターに立つ」ということ。
夜学バーの存在は中学生のわたしにとって本当に救いでした。クラスの騒がしさ、呆れるような出来事たちに常にイライラしていた私に、学校の外の世界が魅力にあふれるものだということを教えてくれたすばらしい窓口でした。だからこそ自分にとって夜学バーはあまりにも大切で神聖です。。でもそのわたしはいま夜学バーという魔法のような場所を「作っていく」人になりました。まだまだ未熟な自分なんかがカウンターに立っててよいのだろうか、、と何度も考えてしまいます。でも、未熟だからこそたくさんのことを体験し、経験にしていく必要があります。なので私は夜学バーのカウンターに立ちます。これは修行です。いつか一人前の立派な従業員になってやります。そして魅力的で愉快でかしこい素敵な人になってやります!
けっこう頑張って書きたいことを書きましたが、まだまだ文章を書くのも苦手だし、会ってみないとわからないことだってたくさんあるもんです。なので会いに来てみてください。
2024年11月現在私は毎週火曜日にカウンターの中にいます。
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Txitter
《店主より》
本文がすばらしいので僕が言うことはほぼ何もありません。18歳未満がカウンター内にいる時は僕(特殊な事情がある日は他の成人)が必ず付き添っておりますので、何も遠慮なく、心配もなくおいでください。
カウンターには基本的にみつきちさんが一人で立っています。僕は隅っこの席で「こんな時にしかできない事務作業」とかに勤しんでいます。お客があれば語らいにも加わりますが、「場をつくる」のはあくまでもみつきちさん。
すでにしっかりと「殺意」と「ユーモア」をお持ちで、やっぱ人間の原動力ってそこだよなーと個人的に思っています。リビドーやタナトスよりも、殺す気と笑わせる気の強い人が僕は好きなんかもしんない。そういうところがこれからじわじわとこの「空間」にも染み出し沁み渡ってゆくでしょう。非常に楽しみであります。
また音楽家であるからか、氷を割ったり、ステア(まぜまぜ)したりといった作業のスジが良すぎてびっくりします。薪を割るのも得意らしい。お酒を飲めるようになるのはまだまだ先で、それはきっと音の出ない楽器を叩き続けるようなもの。でもお酒の要素ってのは「味」だけじゃないんで、きっと振動や色気といったものからたくましく想像力を働かせてくれることでしょう。そういう人が、飲める人よりもおいしいものを作っちゃうことだってあると思う。こちらも楽しみにしております。(2024/11/24)
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