■受注営業(夜学バーカスタム)■

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 発注フォームからお申し込みください。料金など詳細も書いてあります。
 以下は蛇足です。

●前段(本題はこちら
 令和5(2023)年12月1日よりお店の場所が移り(301号室→401号室)、あわせて自身の働き方も変えてみようと思い立ちました。しばらくは「木金土の夜」を中心にお店に立つつもりです。
 平成29(2017)年4月に夜学バーを開いてから「お店は常に開いていなければならない、めざせ年中無休!」という信念で一時閉店までの6年3ヶ月を運転いたしました。当たり前ですが忙しいですし、自分の休みを確保するためには従業員を雇わねばならず、そのマネジメント(と言うと大げさですが、こだわりが強く、しかも儲からないお店だけに「お金あげるから適当にやって」とは済まないのです)にも心をつかう日々。
遠心的」を標榜する夜学バーとしては、「年中無休から逆算して営業日程をつくる」ことはそもそも理念に反するのではないか、というのはうすうす思っておりました。「無理なく自然にやっていたらいつの間にか年中無休になっていた」が本来のはず。しかし生来の貧乏性と、「せっかく来てもらって開いてなかったら申し訳ない」という気持ちがどうしても先に立ち、「ひとまず営業を縮小する」という選択に踏み切れぬままでいたのです。
 そこでこの移転、……公式には「閉店→復活」と表現しておりますが、これを機にちょっと変えてみます。そもそも同じことを6年つづけるというのはあまり性に合いません。夜学バーを始める前は「木曜のみ」開店するバーを新宿でやっておりました。間借りではなく、木曜以外はまったくの無人。いま思えばなんともったいない。そこから「年中無休」とは極端に振ったもので、あいだをとって「木金土」というのはちょうどいいかもしれません。

 僕がやっていることははっきり言ってものすごくニッチなことで、ゆえにこそ新宿時代は「週に一日」くらいでちょうどよかったのでしょう。毎日やってもお客は満足に来なかったと思います。
 毎日お店を開けるとなると、「ニッチな」ことばかりやっていても成立しません。それで夜学バーも初期のころはもうちょっとポップでした。「まずは名前を売らなければ」というのもありましたし、正直言ってどうやってお店をつくっていったらいいかわからなかったところもあります。僕の「こだわり」は今ほど強く反映されておらず、初期メンバーの幾人かは各自の担当する曜日・時間を自由にアレンジしてくれて、混沌としながらもさまざまな個性の光る面白いお店ではあったと思います。
 しかし夜学バーとしてお店をつづけていくと、「自分がどんなお店をやりたいか」がわかってきました。そのためにこういうことはすべきではないとか、こういうふうにしたほうがいいとかいう、いわゆる「こだわり」が具体性を持ってきたわけです。そしてだんだん「ポップ」から「ニッチ」へとふたたび戻っていきました。
 そのころにはすでにある程度名前は知れ、僕の言っていること、やっていることに共感してくださる方も増えてきていたし、相変わらず「なんだなんだ」と新しいお客が訪れ、通うようになってくれもしておりました。しかし、それでも「常連という概念の撤廃」「享楽よりも思考を楽しむ」みたいな飲み屋らしくないポリシーは「ファンは増えるが売上は増えない」という奇妙な状況をつくりつづけました。これを僕はある意味では奇跡的な幸福に思うのですが、同時に「現状は効率が悪すぎる」とも感じています。
 効率、という言葉はふだん僕の辞書の奥深くに眠っているのですが、それが引っ張り出されるとは個人的には相当な事態。簡単にいえば「もうちょっと上手に時間を使いたいなあ」と思ったわけです。

 今こそ「無理なく自然にやっていたらいつの間にか年中無休になっていた」という方向に舵を切りたい。まずは比較的来客の見込める(しかもゴミとおしぼりの日に重なる)「木金土」に集中し、余暇を十分に確保したうえで、「夜学バー」というハコの持つポテンシャルを耕してゆく。それが一つは日曜昼の「自習」であり、この「受注営業」だったりするわけです。

 今のところ、日~水までの夜はバーとして営業しないことになっております。しかしもし「自分がやりたい」という声があり、その人にやる気と資質がありそうなら、夜学バー的心構えや技術をある程度インストールしてもらったうえでお任せすることもあるかもしれません。というかそれが理想です。それで「いつの間にか年中無休になっている」というのをいつか達成できたら嬉しいのです。これが言いたかった、相変わらず長くなる。
 すぐにそれが実現するわけはないので、それまでの開いた時間は「受注営業」としてやってみようと思ったわけです。

●受注営業について
 ページ冒頭にもリンクを貼った「発注フォーム」にすべてが書いてありますが、「お店と店主をレンタルできる」という制度で、夜学バーカスタムと呼ぶことにしております。
「夜学バーと店主(尾崎=ジャッキーさん)を使って好きなことができる」という単純な趣旨なので、ぜひとも自由な発想でお申し込みください。単に「この日開けろ」でもかまいません。深く考えず。

 お店側のねらいとしては、前述の言葉でいえば「夜学バーと自分のポテンシャルを耕す」。飲食店という枠のなかで、また自分という人間の能力のなかで、いったいどこまでのことができるだろうか、という試みを、みなさんの力を借りてやってみたいということでもあります。
 先に書いたように、僕は6年という時間をかけて「夜学バー」というお店についての「こだわり」を育ててきました。それは飲食店の在り方としてはひょっとしたらもう完成に近い(もちろんあとは洗練が待ちます)ようなもので、できるものなら再現性のあるマニュアルにでも仕上げたいと思っております。となると、ある意味ではもう僕の中の「夜学バー観」は膠着しつつあるのかもしれません。それをかき回す刺激がほしい、というのも受注営業をする動機としてあります。
 僕はもう、夜学バーというお店を運転することがけっこう上手になってしまって、その枠を飛び越える発想やふるまいを無意識に封じてしまっているかもしれません。その自覚はまだありませんが、自覚を持ってからでは遅いような気もするので急いて始めてみます。

 こう自信満々に語るように、夜学バーには「夜学バー的ノウハウ」みたいなものがあって、それは他のどのお店とも違う独特で特殊なものだと思います。とりあえず経験してみたい、カウンター内の景色が見てみたい、という人は、受注営業のなかでやってみるということも可能です。なんせ「お店と店主を借りられる」ので。「夜学バー的ふるまいとは何か」「お酒のつくりかたの基本」など、教えられることはなんでも教えます。
 自分の店で働いてもらう前提であれば無償どころかこちらがお金を払ってやるべきことなのですが、「雇う・雇われる」という関係のない状態のほうが気楽なこともあります。2時間借りて、ちょっとだけカウンター内に立ってみて、アー楽しかった、でもやっぱ自分には向いてないや、ってまた客席に回るとか、そういうことでもいいわけですから。もし本気で働きたいという方がいたら、また別の方法でお申し出ください。

 ところで、フォームにもちらりと書いたのですが、店主だけを借りることもできます。いろいろに利用してください。場所が変わるというだけで基本的には夜学バーカスタムと同じなので、フォームからどうぞ。ジャッキーさんカスタム。途中から夜学バーに入るとかでもかまいません。キャバクラの同伴やアフターみたいになりますが、そういう商売にも可能性があるのだろうと思うので。
 たとえば僕は「店師」を自称し、わけのわからない喫茶店や酒場などをよく知っておりますし、知らなくても「ここは良さそうだ」と判断できる特殊な嗅覚を身につけています。もちろん100発100中ではないのですが、「町の歩き方」や「お店を探すときの着眼点」みたいなものはお伝えできると思います。詳細はまあ、ご相談しましょう。

「お店のみ」を借りることはできません。発注フォーム参照。

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