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■劇団 夜学バー■
第1回本公演『夜学バー』
あの「夜学バー」を舞台上に完全再現!!
令和6年
10月12日(土) 13:00開場/13:30開演
10月13日(日) 18:00開場/18:30開演
上演時間は約1時間半~2時間程度を予定しております。
会場:
バズチカ
(台東区上野2丁目10-7 かきくけこビルB1F 上野駅、御徒町駅、湯島駅などから徒歩数分、夜学バーから90メートル!)
◎予約フォームは→
こちら
バー営業とお芝居が舞台上で同時進行する
前代未聞の上演スタイル! ご来場者は自由に「入店」できます。客席で楽しむもよし、舞台に上がってドリンクを飲むもよし。楽しみ方はあなた次第、物語がどう進むかもあなた次第……?
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【スタッフ】
原作・演出:夜学バー
演出補佐:尾崎昂臣 亀川ふみか
脚色・脚本:尾崎昂臣
出演:夜学バー ほか
演奏:秘密(特別ゲスト招待済)
宣伝美術:中尾沙耶
進行:亀川ふみか
【料金】
入場料1000円(当日現金支払)
/アルコール持込の場合は+1000円
/舞台に上がる場合は別途木戸銭1000円(奨学生は500円、小中高生等以下無料)でドリンク飲み放題+記念品贈呈!
※客席内飲食自由。会場でもドリンクの提供があります。寄付箱あり、役者・音楽家などへ投げ銭も大歓迎。1000円札をたくさんご用意ください。
出入りも自由ですので目の前のコンビニでお酒を買ったり、お金を下ろしたり。お手洗いはやや遠いのでご入場前に一度お済ませいただくのが無難です。
【予約方法/当日券】
予約フォーム
からお申し込みください。お支払いは来場時、現金のみです。当日券もご用意する予定ですが、席数が限られておりますのでお早めのご予約をおすすめいたします。また作品の特性上、各公演ごとに展開、演出、出演者などが大きく異なります。ぜひとも両日ご観覧を。立ち見も大歓迎!
【お芝居の概要】
それなりに前衛的な試みなのでしっかりとご説明いたします。開場後、来場者は自由に客席に座り、ご持参の飲食物または会場で提供されるドリンク(寄付制)を楽しむことができます。開演後しばらくすると舞台上の夜学バーが「開店」いたしますので、以後(看板が出ている間)お好みのタイミングで「入店」し、バーの座席に座ってお芝居の出演者となることができます。ここで木戸銭を別途お支払いいただきますが、そこでの飲食はすべて無料です。舞台上での振る舞いは原則自由ですが、そこは「夜学バー」ですので、店主は通常と変わらぬ接客をいたします。いつもの夜学バーに来たことがある方も、ない方も、ぜひとも「舞台上の夜学バー」というこれっきりの空間をご体験ください。 舞台上で出演者は本物のお酒を飲みます(もちろんソフトドリンクもございます)。店主にお酒をすすめることも可能です。ふだんの営業と同じようなスタイルを保ちつつ、物語は少しずつ進行していきます。演劇ならではのとんでもない展開も訪れるかもしれません。不確定要素を多数含み、数秒後に何が起こるか誰にもわからないスリリングな時間となるはず。それでもなんとか美しくバランスを保ち、物語を完遂させたく存じますので、何卒ご協力をお願い申し上げます。
注意:公演は録画されます。もし不特定多数に公開・販売等する場合は当日飛び入りを含めた「出演者」全員に了解をとってから行うのを原則としますが、今のところその予定はありません。ただし関係者や特定の個人に閲覧させたり、複製を渡したりすることはありえますので何卒ご了承ください。
このことをご確認させていただくため、飛び入り出演した方は終演後までお残りいただくか、受付等に予約番号などをお伝えください。どうしても連絡がとれない場合は、申し訳ないのですがお断りなしに公演動画を公開してしまうこともありえます。よろしくお願いいたします。
こちらは開演前にもアナウンスし、当日パンフレットにも記載します。
【予告=更新履歴】
2024/09/18記 フライヤー完成次第公開いたします。その他出せる情報を少しずつ公開していきますので、HPやSNSのチェックはもちろん、ともかくお早めに
ご予約
ください。より多くの方に「2公演とも」観ていただけることを願っております。このお芝居は「公演間の差分」が最大の醍醐味。一方しかご覧になれない方は、ぜひ後日夜学バーで、別の公演をご覧になった方とお話ししていただけたら。当日飛び入りでもご入場いただけるとは思いますが、立ち見となる可能性がございます、ご了承くださいませ。
【尾崎昂臣(脚本、夜学バー店主)より】
●演劇と授業とバー
思えば小学5年生の学芸会でピーター・パンを演じたことから始まります。高校で演劇部に入り、2年の夏に小劇場で上演したのは自作台本の「教育もの」でした。大学は教育学部、卒業後いろいろありましたが二度も教員になっています。
学校の先生になってみて「これは演劇だ」と強く思いました。誤解を受けやすいのですが、それは「教員が演じ、生徒が観る」という単純な図式にとどまりません。生徒は観客でありながら、いつでも教員に、また舞台に干渉できるのです。
彼らは教室という空間に常に多大な影響を与え続けます。とりわけ僕がやってきた授業というのは、生徒がかなり自由に振る舞い、発言できるものでした。もちろんずっと黙っていることも選択できます。疲れていれば寝ることもあるでしょう。全員がてんでばらばらな瞬間もあれば、30人が同時に同じような気持ちを抱く瞬間だってあった。小さな私語がだんだん増幅して超やかましくなることもあれば、それがピタッと静止することもある。なんともダイナミックで自在な時間。そのような授業の面白さに僕自身が取り憑かれ、いかに生徒たちを自由に泳がせ、楽しみながら「勉強」の枠内に着地させるかに命かけておりました。
演劇というものにもいろいろなジャンルがありますが、中心となるのはやはり「役者が演じ、観客が観る」というスタイルから離れないもの。先生が一方的に喋り、生徒がそれに反応する形。これはもちろん演劇の(また授業の)最も伝統的な美しい形式であり、その「反応」が全体の支えとなる点で、観客や生徒はもちろんその空間の主役でもあります。ただ彼らにはもっと自由に振る舞える可能性が無限にあって、それに期待する演劇が、授業が、一方でもっとあったっていいよなと常々僕は思ってきました。
よくたとえに出されるものとして、「授業中に校庭(あるいは教室!)へ犬が侵入してきた」というシチュエーションがありますが、ああいうのは別に犬じゃなくたって、生徒が何か特殊なことを言ったりやったりすれば似たように意想外の非日常は現出しうる。そしてそんなことは当然、彼らを無視したり抑圧するのでなければ、いくらでも当たり前に起こるようなこと。誰かがぽつんと口にした何気ない言葉が、じつは犬ほどのインパクトを秘めているということはいくらでもある。そういったものをいかに拾い上げ、展開し、「勉強」なり「教育」というところへ落とし込むか、それが教員の手腕であるぞ、と僕は風変わりにも教員時代、深く信じていたのでありました。
そういうことをなぜか僕は「演劇のようだ」と思ったわけですが、そのような演劇がありふれているわけではない。ではどこにありふれているのかといえば、バーのような小さなお店にこそありふれてあった。それで僕は「店」という概念にいよいよ強く惹かれ、教員をやりながら夜中のバーを続け、いつの間にか「夜学バー」なんてもんをつくりあげておりました。
夜学バーは予定調和をきらいます。毎日いろんなお客がきて、ランダムに顔を合わせあい、そこにいるみんなが「より楽しく、より実りある時間」をめざして静に動につとめあう場。もちろん「犬が入ってきた」みたいなハプニングも時にあり、「実は同級生!?」みたいな偶然や「このタイミングで来る?」みたいな奇蹟もいくらでも起こる。それらをいつか「学び」という曖昧な希望へ着地させるべく働く調整役が、店主や従業員ということなのです。ちょっとわかりにくいですがまとめてみました。
それゆえに、「夜学バーを舞台化する」という構想は常にあり、それがどのようなお芝居になるのかといえば、今回のような「不確定要素」をふんだんに含んだ形式は必定。本公演における観客の裁量は生徒のもつ裁量によく似ています。いつでも手を挙げて発言していいのですが、生徒はそう簡単に手を挙げてなどくれません。同じように、いくら「舞台に上がっていいですよ」と言ったところで、お客さんはなかなか重い腰を上げてくれないでしょう。それでも教員は「意見があれば手を挙げて」と言い続けます。劇団夜学バーも「ご来店ください」といろんなアプローチでお願いします。この長文もその一つ。
もちろん、観客が一人も舞台に上がらなくとも、物語は進行していきます。しかしそこに「犬が入ってきた」ような意外性は発生せず、おおむね予定調和の中で舞台は終了することになります。いったいどうなるでしょう? 約2時間の公演の中で、どのようなことが起き、どのような着地を見せる(あるいは見せない)のでしょう? このお芝居は、そういうふうに楽しむものです。鬼が出るか蛇が出るか。犬は来るのか? ワクワクしておいでください、ぜひとも。ワンワン。
また、言うまでもないですが、ご来場の皆様方はそれを「観察する」こともできる一方で、「物語に大きな影響を与える」ことも可能なのです。その可能性を握りしめて客席に座っているのはそれだけでたぶんけっこうスリリングだと思います。結果として舞台に上がっても、上がらなくとも、「上がりうるのだ」という気持ち自体が体験となるはず。「上がったらどのように振る舞おう」「どのドリンクを注文しよう」等々あれこれ考えながらご鑑賞ください。あなたも犬になれる! よろしくお願い申し上げます。
(ここまで2024/09/18記)
夜学バー公式ホームページ
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